紬(ケツ掻きてえ……超掻きてえ……ケツの穴まで掻き毟りてえ……)

紬(けど)


ワイワイ

キャッキャ


紬(……み、みんなの前では清楚なお嬢様でいたい私がここにいるぅ)


紬(さて、どうしたもんか)

紬(……)ムズムズ

紬(……とりあえず椅子にケツ擦りつけとくか)

紬「」ズリズリ

紬「」ズリズリ

唯「あれっ、ムギちゃんどうしたの?」

 「あっ、もしかしておトイレ?」

紬「え゛っ」


紬「ううん、なんでもないの。大丈夫よ」

唯「でもさっきからずっとモジモジして……我慢すると体に良くないよ?」

紬「本当になんにもないかr……んっ!?」ムズムズッ

唯「!?」

紬「なんにも……なんにもないの」

唯「でも……」

紬「なんにもないから、ね?ね?」

唯「う、うん……」


紬(あー……あー……)ムズムズ

紬(唯ちゃんって意外と気配りのできる子なのね……ふふふ、Fack)

紬(どうしようかなー……どうしようかなー……)

紬(……古い手だけど『あーっ!』とか言ったらみんな揃って窓の方向かねえかな)

紬(そしたらその隙にパンツに手ぇ突っ込むんだけどな)

紬(あー……)ムズムズ

紬「」ズリズリ

唯(あやしい) 紬(うぇっ!?)ムズムズムズッ

紬(……や、やっばい!この波はちょっと尋常じゃない!なんとか手を打たなくちゃ)

紬(で、でもあんな古い手使うわけに……いっ!?)ムズムズ

紬(ひっひっふーぅ……ひっひっふーぅ……)

紬(……ふーぅ……ふーぅ)

紬(……『昨日読んだ本にこういうのが出てきたから私もやってみたくて~』とかかわいこ振って言えば)

  (みんなアホだし納得すんだろ、多分)

紬(……)

紬(やるしかねえ)


律「それでな~、澪のやつまたやらかしたんだぜ」

澪「バ、バカッ!それは内緒だって言っただろ!」

梓「な、何をやらかしたんですか!?」

唯「教えてよりっちゃん!」

律「そ、れ、は~」

紬(今だ)

紬「……あーっ!!!」

律「」クルッ

澪「」クルッ

唯「」フイッ

梓「」クルッ

紬(あのねあのね、こっち見んな)


紬(おいおいおいおいおいぃ………)

律「いきなりどうしたんだムギ?大声なんか出して」

紬「えっ?えーっと……昨日読ンダ本ニコウイウノガ出テキタカラ私モヤッテミタクテ~」

梓「もしかして『あっ、UFO!』のあれですか?」

紬「そ、そうそれそれ!」

 「でも意外とみんな引っかからなくてちょっと残念、みんなこっち向いちゃった」

澪「また古い手を……ま、ひとりだけ引っかかった人がいたけどな」

唯「えへへ~、いやいやお恥ずかしい」

紬(いや……あの、みんな引っかかんないと意味ねえんだけど)



紬(はぁ……完全にいらない注目を集めてしまった)

紬(しかも……)

唯「」チラチラッ

紬(さっきの便所のくだりもあってかどうも唯ちゃんから心配されてるっぽい)

紬(……)ムズムズ

紬(……おかげで椅子に尻を擦りつけることもままならない)

紬(そんなに心配なら私の尻を掻けよ舐めろよ!バカ!バーカ!)

唯(心なしか顔が険しい……やっぱり我慢してるんじゃないのかなぁ)

紬(バカバカバーカ!)


紬(ちくしょー……ちくしょー……)

紬(もうあれこれ画策するより唯ちゃんに土下座して頼み込んでケツ掻いてもらった方が早いんじゃねえか)

紬(ま、さすがにみんなの前でって訳にはいかないし)

 (家帰って親父にケツ掻き用の専用部屋でも作ってもらって個室でじっくり……ふひひ)

紬(……ん、個室?)

紬(……)

紬(そ、そうか!どうしてもっと早く気が付かなかったんだ!)

紬(便所行くって言ってケツ掻きに行けばいいんじゃねえか!)

紬(そーじゃんそーじゃん!便所行けばいいんじゃん!)

紬(幸い女子便はみんな個室だしケツ掻き放題、穴ほじり放題じゃん!)

紬(天才的な思いつき~♪)シャランラシャランラ

紬(よーしそうと決まればささっと便所へ……)



   『あれっ、ムギちゃんどうしたの?』


   『あっ、もしかしておトイレ?』



   『ううん、なんでもないの。大丈夫よ』



――――――大丈夫よ  大丈夫よ  だいじょうぶよ  だいじょうぶよ  ダイジョウブヨ  ダイジョウブヨ



紬(あ)



紬(ああああああああ!!!便所はさっき断っちゃったああああああああ!!!)

紬(今ここで便所に立つのは超不自然じゃねえかよおおおおおおお!)

紬(しかも……しかもさっきのは!!)




    唯  ち  ゃ  ん  に  促  さ  れ  て  か  ら  の  便  所  !  !  ! 




紬(便所に行くのを言い出せない清楚なお嬢様を演出できるチャンスだったのに!チャンスだったのに!)

紬(うわあああああああああああ私の馬鹿ああああああああばばばばばばばばばばばばばばば!!!)



紬(あぁ……あぁ……)

紬(……)ムズムズ

紬(……もうやだ)

紬(もーやだあ!ケツ掻きたい!ケツ掻きたい!ケツ掻きたいー!!)

紬(あー!やだやだやだやだ!!おしりおしりおしりおしりおしりおしりおしりおしりおしりおしり!!)

紬(たわしだぁ!たわしを持って来い斉藤!今すぐよ!さあ!さあ!)

紬(……)ムズムズムズッ

紬(やあだぁ!斉藤!斉藤ぉ!!たわしぃ!!)



律「ん」ムズムズ

律「あーケツ痒い」ボリボリ

澪「なっ!?な、何やってんだよバカ律!」

律「え?いやなんか急にむずっときちゃってさ」ボリボリ

澪「だ、だからって人前でこんな!」

唯「わー、りっちゃんだいたーん!」

律「いーじゃんいーじゃん、どうせ私たちしかいないんだしさ」

梓「花も恥じらう女子高校生のセリフじゃないですよそれ」

律「はーきもちー」ボリボリ

紬「」




その後の記憶は定かではありませんが私は後から人づてに

私がりっちゃんをビンタで3メートルもすっ飛ばしたこと

その場でスカート、パンツをずり下ろし……アレコレしたということを聞いています



唯『我慢すると体に良くないよ?』



なぜ私は友達の言うことを素直に信じることが出来なかったのか

それだけが悔しいのです



おわり