梓「ふぃ…まだ舌がピリピリします…」

律「良く頑張ったな梓。後は私達に任せろ」

梓「た、頼みます…。これで映ればいいんですけど…」

唯「大丈夫だよ、私と律っちゃん。
  そして、あずにゃんのもてる力を全て注ぎ込んだんだもの…」

梓「ゆ、唯先輩…」

律「そうだな、これで無理だったらたとえ神様にだって無理だぜ」

唯「行くよ…皆。手を…、皆の手を私に重ねてくれるかな」

梓「分かりました…。スイッチを入れるときは三人一緒ですね」

律「おうよ。あたりまえじゃないか…、だって私達は」


唯・律・梓「放課後ティータイムなんだからぁああぁ!!」ブォン






澪「ファミコンカセットに息をフーフーすると壊れちゃうゾ」パリパリ


梓「……………え?」

律「……………うん?」

唯「……………ふぇ?」


紬「ごめんなさいね皆。ちょっとウチにゲーム機を取りに帰ってたのよ」

澪「私は差し入れのお菓子とコーラをな。
  悪いなムギにばかり重たいものを持たせてしまって」

紬「ううん、いいのよ。こういうのは得意だから」

澪「それより何でファミコンなんか置いてあるんだ。
  しかも、変な文字列がテレビに羅列されてるけど?」

紬「あら、本当ね。ファミコンって中々映らない事があるわよね」

唯「……え?…ぁ……あぁ。ホント……だ…」

律「ってオイィ!? お前達、なに後から来てアッサリばらしてるんだよ!
  失敗だったとしても、こうドラマチックにだな…!」グイッ

紬「えっ? ご…ごめんなさい、何かまずかったのかしら」

澪「別に気にすることないよムギ。どうせ律の事だから大したことないさ」パリパリ

律「大したことに決まってるだろ! 全体の80%くらい占めてるんだぞ!」

唯「澪ちゃんのポテチおいしそうだなぁ。私も分けて欲しいよぅ…」

梓「はぁ…、もういいですよ。疲れましたよ…。
  結局私達ゲームが出来ない星の元に生まれていたんですよ…」ガックシ

唯「せっかくいちごちゃんに勝っても、ゲームが出来ないんじゃ意味ないよぅ…」

紬「ど、どうしたの皆、元気ないわね…。ゲームなら私が持ってきたから元気だしてよ」サッ

律「……!? そ、そうだ。そういやそんな事言ってたな!」ガバッ

唯「ム、ムギちゃんのゲーム! ま、まさかそのゲームって…!!」ガバッ

梓「一体何のゲームなんですか!?
  ゲームウォッチとかシュオッチって言うんじゃないでしょうね!!」ガバッ

紬「え…? 何のことかしら。違うけれども」ビクッ


唯・律・梓「ひゃ……、ひゃっほーーーぅ!!」


澪「だから、さっきから何を言ってるんだお前達は。……ゲームウォッチ?」パリパリ

唯「ふっふーん! 安心して、ムギちゃん。
  テレビにRFスイッチを取り付けるなら、律っちゃんがお手の物だよ!」

律「あぁ、まっかしとけってーの! 今度は一発でアンテナプラグに取り付けてやるぜ!」バッ

紬「あーる…えふ? あ、あの、テレビに取り付けるのは、HDMIケーブルなんだけど…?」サッ

梓「………え? えいち……なに?」

澪「ムギー。プラズマテレビはこの辺りに置いていいのかな?」

紬「うん、ありがとうね。後はこの端子を、背面の所にっと…」カッチ

唯「…………え? もう終わりなの、もう取り付けられたの?」

紬「えぇそうよ。…どうしたの、そんな驚いた様な顔をして?」

澪「後はソフトだな。
  やっぱり、大人数でやるならガチャろく5か、桃太郎電鉄かな?」ゴソゴソ

律「ソ、ソフト!?
  おい澪おぉ! お前いま、ソフトって言ったな! 言ったよな!!?」ガバッ

澪「な、なんだよ…? 言ったけど、それがどうしたんだ」

梓「ふっほふー、そへほほまひっひへふらはい!
  はへっほをへほへほすふほほは、ははひが!」ペロペロ

澪「あ、…梓は何を言ってるんだ? …それに、その舌の動きはなんだよ」

唯「ふっふーん、その役目は任せてください!
  カセットをペロペロするのは、私が! って言ってるんだよ!
  あずにゃんの水分散布能力は凄いんだから!」

澪「カセットって……、持ってきたの全部CD媒体なんだけど…?」

律「し……しーでぃ…? な、なに言ってるのぉ、みおちゅわぁん…。
  しーでぃーはみゅーじっくを聞くもんじゃね?」

唯「そ、それじゃあ端子は! 本体とソフトをつなぐ端子は無いの!?」

澪「無いよ…? だって、DVD-ROMを光学レンズで読み取るからね」

梓「…………………………」ペロペロ



澪「さて、それじゃ使うコントローラーを決めようか。どれがいいかなぁ」

紬「ねぇ、唯ちゃん達? もうゲーム機が…・。
  プレイステーション3が起動できたわよ。一緒に遊びましょう」

唯「な…、なんだかムギちゃんの声が聞こえるような気がするよ…。
  ぷれいすてーしょんだって…」フーフー…

律「騙されんな唯…、しーでぃーでゲームが出来るわけねぇんだ…、
  私達三人ともキツネに化かされてるんだよ…」フーフー…

澪「どうしたんだよお前達。やらないんなら残りはコンピューターにするぞ?」ポリポリ

紬「もしかして、唯ちゃん達は、
  3DOとかバーチャルボーイの方が好みだったのかしら。悪い事をしたわね…」

澪「そんなわけ無いじゃないか。
  そんな化石ハードなんかよりも、Xboxやwiiの方が良いに決まってるよ」ポリポリ


唯「ふぁ…ふぁ……たぃ…むぅ……」フーフー…

律「唯…、なにフーフーしてるんだ…?」

唯「ポパイの英語遊びだよぉ…律っちゃんは…?」

律「4人打ち麻雀……、3人なのに4人打ちなんだぜ…」フーフー…

梓「ははは…、笑えますね…。
  私のポートピア連続殺人事件も最高に笑えます……よ」フーフー…

澪「だ・か・ら。ファミコンカセットに息をフーフーすると壊れちゃうゾ」




=おしまい=






さわ子先生の一言コーナー

さわ子「唯ちゃん達は恵まれてるわね…。
    私の時代は、ネジ式VHF端子のテレビしか無かったのに」








113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/25(土) 22:20:26.23 :3bmQuvOJ0


ポリポリって何?



114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/25(土) 22:20:51.97 :M/XXRYt00


おわりー。合間のレスを色々と使わせてもらいましたぜサンクス

そいではー




119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/25(土) 22:23:15.04 :M/XXRYt00


>>113 
ポテチの咀嚼音でした




最終更新:2012年08月05日 00:33