《Dパターン》


「やれやれ、困りましたね……」


「えっ!?大佐!何戻ってきてるんですか!?」

「おや?修羅場の最中でしたか。」


「いえ、あの……私もアニスさんの世界に……」


「残念ながら無理です。」


「えっ!?大佐!さっきと話が……」


「いや~、実は次元の穴がふさがってしまいましてね。どうやら、装置が遂に壊れてしまったようです。
つまり、元の世界には戻れなくなりました。」


「はい?それって……」


「アニスどころか、私もこの世界の住人にならなければならないようです。」


「……って、そんな陽気な顔をして!大佐!どうするんですか!?」


「いえいえ。アニスがお嬢様のお嫁さんになるなら、是非私に良い職を手配してください。
そうですね~。この歳から医師でも目指しましょうか?この世界の医学にも興味ありますし。」



「………この人。本気だ……」


「うふふ。アニスさんのお知り合い、面白い方ですね。」




「ところで、大佐。ぶっちゃけ、あたしがお嬢様と結婚するって聞いて、どう思ってます?」


「お嬢様が不憫ですね。」


「大佐~…それって単純にあたしがダメなお嫁さんになると思ってませんか?」


「はは……。ま、正直な話。アニスが幸せになれるような気がして、いい気分なんですよ。今まで散々不幸そうな顔を見せてきたあなたですから……。」


「……大佐……。」


「がんばりなさい………。アニス。」