片方の手はお嬢様の指を動かし続けて、もう片方の手でお嬢様のスカートを捲し上げた



あ………

綺麗…………



いい匂い…………


あ、もう
頭の中
何考えてるのかも分かんないや………




ペチャ……ペチャ……



でも、なんで舐めてるんだろ…………

あたし、なんでお嬢様のを舐めてるの?

分かんないや………


「……ん……ん……」

あ、あたし自身もなんかどんどん気持ち良くなってく…………


クチャ…クチャ…

お嬢様の指を動かす手も、なんだか激しくなってきて……

もう、あたしの手じゃないみたいで………



「……ひゃっ……あ………ダメ!………あぐっ!!」


………………


あれ?

あたし……どうしちゃった………?


『アニスの馬鹿!』

『うっさい!根暗ッタの癖に!』


………あれ?


なんで、根暗ッタが………

これ、夢?


『アニス!イオン様の仇!死んじゃえ!!』

…………

『アニスとなんかお友達になれない!!』

『アニスなんか嫌い!』




やめて!

あたしは………

あたしだってあんたの事なんか嫌いだった!!



でも…………






「……………」


「あ……起きましたか?」


あ…………お嬢様……

あたし、寝てたんだ……

「あの………その………」

「………え……?」

「……アニスちゃん。大胆なんですね…。」


「………はい?」

「……その………あの……私、気は遠くなってましたけど………アニスちゃん……あの後………」


恥ずかしそうに、スカートの裾を押さえながら………


…………

「あ………あがぁああっ!!!?あ、あれは!その………!」


あたしも一気に顔が赤くなった


「あ、いえ………私もいささか強引にやっちゃっ感がもありますので………」


「……そ……そうですよ!あたし、すごく痛かったんですよ!?」


「ごめんなさい!私………本当のアニスちゃんを知りたくて……」

「………へ?本当のあたし?」

「アニスちゃん、私と出会った時から妙にぎこちなさそうに慣れない振る舞いをしていて、無理してるような気がして………………。だから、私、本当のアニスちゃんを見たかったんです!!!」


「………本当のあたし?」


……何言ってんの?こいつ………


「…………へぇ……」


「だから、その……」


「だからあんな怖い顔をするんだ………」


……………

……だから、賢い女は……


「ムギちゃん。アニスはアニスだよ?かわいいアニスちゃんだよ?」


「……え?あ、あの……」

「アニスは謙虚で表裏のない真面目な普通の女の子で~す♪」


「………あ、その……」



なんか、ムカつく


本当のあたしが知りたい?

何言ってんの?

教えるわけないじゃん


本当のあたしを見て、あたしと結婚したいなんて思う奴なんかいるわけない!!


だから……

皆……

あたしの外側だけ……
綺麗でかわいいアニスちゃんの外側だけ見てればいいの!!


「……ごめんなさい……」

「何がですか?」

「私……あなたを怒らせるような事をしたなら………ごめんなさい!」


「……別に怒ってないですよ~。あたしは、いつも笑顔でハッピーって感じ~?」


「ごめんなさい!ごめんなさい!わざとじゃないんです!
……だから、嫌いにならないでください!!」


「…………」


なんなの………

あたしが怒ってるように見えるの?

こんなにハピハピ笑顔で受け答えしてるのに


嫌うわけないじゃん

どんな事があろうと、あなたは私の王子様……いや王女様なんだからね……


「………アニスはムギちゃんの事、大好きですよ?」


「……ぐすん……。本当ですか………?」


「うん!もうサイコーに!」



ウザイ………

もう泣き止んでよ……


こんなにあたしが笑顔を振り舞いてんだから……



根暗ッタの方がマシじゃん…………



「………ひぐ……そうですか………」

「うんうん♪だから、泣き止んで。」

「………」


ガバッ


「え!?」

また抱きついてきた


「………あの、アニスちゃん!私…………。アニスちゃんのお嫁さんですから!だから…………
………いえ……
もうちょっと、このままでいさせてください……」


「………いいですよ。」




…………………


ウザイ


「……………本当にごめんなさい!
私、なんか取り乱してしまって……」

「いえ~。大丈夫です。も~最高に可愛らしかったですよ?」


かわいそうなぐらいにうざかった……マジで


「あ、あの、アニスちゃん。実は、もうすぐ使用人達が屋敷の清掃に来るのですが………」

「清掃………?」

「さすがにこんな広いお屋敷の清掃だけは私の手には負えないので、1日に一回使用人達がこの屋敷に来るのです。
あの、アニスちゃんはお父様には内緒で私が勝手に上がらせてしまったので……。ですから、使用人には会わない方がいいかと……」

「あ……なるほど、分かりました……」


「それで!私は今日は屋敷を出て、周辺の観光に行こうと思うんですけど。あの、ご一緒にどうですか?」


「あ、はい。アニスちゃんでよければ御供させてください♪」


どうせこの家出たら、行くところないしなぁ……


しょうがないっか……


「………はぁ~ん。2人で観光なんて、楽しみです~。」


「あははは……アニスちゃんも~♪」


なんか、さっきと違って扱い易くなった………


ホント、このお嬢様はくえないや………


「ふぁ~……アニスちゃん!可愛い~!」

「えへっ♪嬉し~♪もっと褒めて褒めて~♪」

「やっぱりこれも似合うわ~……。もう、全部買いましょ!」

「やった~……って、さすがにこの量は多い……。どうやって運ぶんですか?」

「そうですね……お屋敷まで輸送してもらいましょうかしら…」

「えぇ~!?そんな、悪いですぅ~。」



いやいや、バカじゃないの!?一気にこんなに服なんか買って………。
しかも全部あたしの為に……

「いいんです!私がアニスちゃんに着せてあげたいんです!!」

「ふぇ~……。………じゃあ、せめてこれとこの一式だけにしときませんか?」

「そうですね……。そうしましょ!」


ふぅ~

全くお嬢様はバカみたいに買い物して………

お嬢様のお金は将来アニスのお金になるんだからね!

あんまり無駄遣いしないでよ


「えいっ!」

ガバッ

「うぎゃっ!」

なんか頭にかぶせられたし……


「あの~……なんですか?これ………」

「可愛い~。やっぱり、そういう可愛らしいのが似合うわ~。」


鏡には麦わら帽子がうつっていた……

綺麗な花がつけられていて……

質素だけど………ちょっといいかも………

「ほら。笑顔笑顔~♪」

お嬢様がしゃがんで後ろからあたしの両肩に両手をついて、自分の顔をあたしの顔の横に並べてきた

すっごい笑顔だ………


「えへ………えへへっ…」

ちょっと苦笑い……

お嬢様の笑顔に圧倒されちゃった………


アニスちゃんが……

笑顔で負けた………




こんな感じで、最初にやってきた服屋を後にした……


街は………
まぁ、あたしは3日間ぐらい彷徨っていたけど………きれいな感じ

海の近くで、グランコクマの街並みに似た感じの風景………

「私、ガヤガヤしたところよりも、ゆったりできる場所に来たくて………。ここら辺はのんびりできていいですよね………」


まぁ………綺麗だけど……

ちょっと………静か過ぎない?

もっと人がいた方がよくない?

その方が、お金とか落ちてそうだし…

………て、お嬢様には関係ないか………


「アニスちゃんは、どんなところに住んでますの?」

「え~と、宗教が支配する街で~……」

簡単にお金を落としてくれるカモが多い街♪

「私が最近住んでる街は、もっと人が居て………特に学校には、楽しい人達がいて………」



はぁ………

なんか目が遠い空を眺めてる………

語りを聞くのは、あんまり得意じゃないなぁ~……


「あ、ムギちゃん!スーパーあるよ!今日の夜ご飯の材料でも買わない?」


「……え?あ……はい。そうですね。」




今晩は何作ろうかな?

昨日は魚介類系だったから、今日はお肉系で……


「あら?お肉なら、そちらの………」

「えっ?でも、値段の0の数が違いますよ~?」

「はい。でも、アニスちゃんが作ってくれるなら、素材もそれだけ……」

「………いえ。あたしの手にかかれば、どんな貧相な食材でもたちまち豪華なフルコースですから~♪」

「そう………。なら、アニスちゃんに任せます。」


昨日はかなりいい食材を使ってたんだけど………

やっぱり肉のの品質の差はな………

ちょっとだけ高いの選んどこ………


「後、今日はデザートにも挑戦します。ムギちゃん、何がいいですか?」


「…………アニスちゃん。」


「えっ!?」


本気でドキッてなった

お嬢様は頬赤くして恥ずかしそうにしている………

それを聞かされたあたしはなんて反応すればいいのやら…………


「アニスちゃん、この香水とかならどうですか?」

「う~。あたし、香水は苦手です~。」




「アニスちゃん、靴とかは………」


「今履いてるのが動き易いんで、大丈夫です~。」




「アニスちゃん!」

「はい、なんでしょうか?」

………今度は何よ!?


「浜辺………少し歩きませんか?」


「…………は、はい。いいですけど……」



振り回された………

今日一日…………


……バシャッ


「冷たいっ!……うぅ……」

「ムギちゃん。何やってるんですか……」

「だって、海が綺麗で……足だけでも……と。ひゃぅ!波が当たります!」

「はぁ………」


お嬢様………あんなに楽しそうに………

今日一番の笑顔………


あたし……さすがに今日は疲れた………

お嬢様は行くとこ行くとこで一々………



「アニスちゃん!」

「はい?」

「一緒にやりませんか!?気持ちいいですよ?」

「いえ………あたし……」


グイッ!

「あ!?」

「いいからいいから~♪」

「あ、せめて靴を脱がせて………!」


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