―――駐輪場―――
梓「・・・・・」
梓「マフラーだめだなコリャ・・・・」グイ
梓「ォラッ」バキィッ
梓「ぽいっと」カラーン
和「おーーう、ボロ単車の調子はどーよ?」
梓「あー、さっきは金の工面どーも、いやァーおかげ様でコレもんですわー」
和「あァ~ん?まぁ、あの30万で余裕で直せんだろがよ」
梓「いや、それがもう無ぇんすワー、ハハハ」
和「あんだってェ?」
梓「いやぁね、部の先輩がギター買うってんで、あげちゃいましたわ」
和「あん?ギターって、おめェけいおん部かよ?」
梓「はぁ」
和「けいおん部でギターつったら私のマブぐれぇなんだが、30万やったんって、まさか唯の事か?」
梓「はぁ、知り合いでしたかー」
和「んで、なんで唯が新しいギター買うのよォ?」
梓「あーそれがなんでも、壊れたみたいで・・・」
和「壊れただとォ!?」
梓「まぁまぁ、それは終わった話なんで」
和「てみぃ唯になんかしてねぇだろーな――ァ?」
梓「いえ何もしてねっスけど・・・」
和「・・・・・・」
梓「まぁ、私はそろそろ帰るんで、お先にどーぞ」
和「あ?おー、もし唯になんかあったら言えよー」
梓「はぁ」
和「じゃあな」チリンチリ~ン
梓「はぁ」(うわ~ママチャリでオニハンとか化石かよー)
チュウィウィウィィイン、ババババボボボロロロロ~ン
梓「おー、やっぱマフラーねぇと音腐ってんなァ」ボロ~ン、ブロロロロ~ンババッバッバッバッバッ
梓「・・・・・思い出すなぁー、中坊ん頃・・・」
梓「河原でボロボロの単車拾ってきてよー、必死こいて直してエンジンかかった時、ちょうどこんな音で・・・」
ブォ――ーン、ブォォオオ――――――ン
梓「おー?あのダッセえエビテールは・・・」
梓「JUNE―――!まてや――――――――」ブロロロロ~ン
純「おー阿済沙ーァ、部活はどーしたん?」
梓「あんなモンくだらねえよ、JUNEは?」
純「あー、あれか、所詮ガキの笛吹きだわー!ピッピロピッピロってよォ―――」
梓「あーそうそう、JUNEよォ――」
純「あ~ン?」
梓「けいおん部シメっぞ」
純「・・・急にどーしたよ阿済沙ァ―――?めずらしいじゃん?」
梓「アレよー、部費よ、デカいしウマいのよ」
純「・・・・ホントに金の為かー?」
梓「・・・・・」
梓「金だよォ――」ブロロロオォォ―――――――――ン
純「・・・」
―――翌日・放課後―――
律「おー、そいやぁ今年度の部費がよォ、30万なんだわー」
澪「ムギー、あの楽器屋でテキトーな領収書出してもらってきっちり使った事にすんぞ」
紬「おーおー、マネーロンダリングってやつかー、貧乏暇無し、たったの30万に必死だな~」
律「まーこれで一人10万だぜ?何十人からカツ上げるよかはるかに楽だべ」
梓「あー・・・ちょっとそれー、私と唯先輩の分が計算に入れられてねェんじゃねーですかねー?」
唯「あずにゃん・・・私はいいんだよ・・・えへへ・・・」(ガクガクガク)
梓「おかしいっしょー、うちらも一応けいおん部入ってんスから」
澪「あたしらが卒業した後はてめーの好きなよーにしろ」
律「これなァ~~、ゾクにゆー年功序列ってやつだ、知ってっか?お~ん?」
梓「顔近ぇよ?」
律「あ?近いと嬉しいんか?お~?お?オーッ?」ぐいぐい
梓「うらぁッ」バキッ
律「・・・・ッ!?ってぇな~くらぁ―――ッ!」
梓「死ねや汰威那華ぁ――ッ!!うらァ!うらッ!!くらぁ!!」ベキッ!バチ!グジャ!
ガチャ
さわ子「コラぁ~~!!なにやってるのよあんた達ぃー、も~う!」
澪「げっ、紗我虎(さわこ)じゃん、いやー何でもねえんすよーコイツらふざけてるだけで・・・だよなー?」
梓「ええ、こんなん遊びっすよー」
律「覚えとけよガキがこらァ」ビキビキ
さわ子「も~う、問題起こさないでよねー!けいおん部無くなっちゃうわよー!?」
紬「センコーが何も見なけりゃ無くなんねェーよォ」
唯「あわああわわわわわあわわ」
―――翌日・生徒会室―――
ガラッ
梓「こんちわー」
和「あん?なんか用か?今だれもおらんが?」ズルズルー
梓「なんでラーメン食ってんス?」
和「出前よ出前、お前もとるか?」フゥー、フゥー、ズルズルー
梓「いらねぇっすワ、あのー、今日はけいおん部の事でちょっとナシがあって」
和「ほーぅ?」
梓「かくかくしかじかで・・・」
和「ふむふむ・・・」
―――数日後―――
律「っかしーなァ・・・」
澪「あん?どーしたよ?」
律「いやそれがよ、今年度のけいおん部の部費がもう使われてたらしいんよ?」
紬「何の間違いだそりゃーよォ」
律「おーよ、受け取った覚えもねェしもっかい確認してもらったんだがよ、やっぱきっちり使われてるらしんだワ」
唯「わ、私じゃないから・・・ね?えへへ・・・」
ガチャ
梓「うーっす」
律「部費使ったんてめぇかよ?」
梓「部費?あ~、アレね、全部使ったわー」
澪「おーん?!冗談ぬかしてっとイワすぞワレェ!!」
梓「あ?冗談いってどーすんだよ?」
律「ほんでェ、なぁ~に買ったんだよクラぁ!?」
梓「あ?ちゃんと楽器買ったんよ、高級楽器よ!」
紬「まさか唯のギター買ったとか言うんじゃねーだろなァ―――ッ!?」
梓「直管(トランペット)と拡声器(アンプ)×3よォ~~!?もう組んだんだワ!見っか!?オ?」
律「あぁ~!?んなことしてっと制斗會(せいとかい)が黙ってねェぞくらァ」
梓「バカじゃねんだしよ、手ぇ打ってあんだワ!」
澪「んだとォ?」
ガチャ
和「よォ~」
律「て、てめぇは」
紬「制斗會裏番の・・・」
澪「魔怒迦(まどか)!」
和「オウオウ、てみーらよォ、私のマブ世話してくれたんだってなァ――?!」
梓「おめーら今日で終わりだよ!?」
紬「部費ごときで何が終りだよーォ!?財閥舐めんなよくらぁ?」
梓「財閥もオメェの代で終わりだァ!能無し豚がよォ―――!?」
紬「中野くらーッ!!てめぇあんま調子くれてっと」
バキッ!
紬「いっ――――ッ!?」
純「よォ――ッこないだ廊下でガンくれたよなァ?あん時のゲーマユだったんかーちょうどいいわーうらッ!」グシャ!
紬「誰だテメェ~?げごえっ」
純「誰でもええやんけオ―?コラァ!白い靴下なんか流行んねぇんだよッ!らァっ!!」バギッ
律「あ?今なんつったよテメーよ?」
純「白ェ靴下なんか流行ん・・・」ボキ
純「ぐえひ」
和「どりゃっ」ビッ
澪「ふげ」
和「てめぇらこっからジゴクだよ!?高校生活イバラロードよォ!?」バギ、グチャ
澪「あ~ん?亜鬼耶摩様をなめんなよォ―――!?うらゃッ!でえッ」スカン、スカン
和「もらうかよォ!?今日はエアけいおん部設立記念祭よォ―――!!らぁっ」グッシャ
梓「オラオラァ――ッ!あきやむぁー!よぉ見とけや?テミ―の大事な安モンベースで部長のピカデコパッカーンいくぞ!?」
律「あぁーーッ!?」
梓「ずりゃァ―ッ!!!」バガッ
律「あがっ」
―――翌日・部室―――
澪「私のベースが無ぇ」
紬「あ?オメェのもかよ?」
律「それがよー、ドラムも無ェんだワ」
唯「ギー太が・・・復活してる・・・!」
梓「おーう」ガチャ
梓「てめぇらのドぐされ楽器売っぱらっといたぞー!」
澪・律・紬「何してくれてんだくらぁ!」
梓「おら、なにしてん?はよエアバンドやれや―――」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
梓「・・・という夢を見たんですーっ」
唯・律・澪・紬「へぇ~・・・」
すまんギャグのつもりで「の」を魔にしたんだが萎えたっぽいしもう終わる
最終更新:2012年03月15日 21:18