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律「あー、疲れた」

澪「大して練習してないくせによく言うよ」

律「へへ、まーなー」

澪「鞄ここに置くぞ?」ボフッ

律「あぁ、適当にしてくれ」

澪「・・・はぁ」

律「どうした?」

澪「いや、ちょっと・・・その、なんでもない」

律「・・・なんでもあるだろ」

澪「・・・」

律「言えよ」

澪「・・・腕、痛い」

律「・・・」

澪「・・・」

律「・・・ごめん」

澪「ううん」

律「ホント最低だよな、私」

澪「はぁ・・・こうなるから言いたくなかったんだ」

律「うっ・・・えっと、包帯換えようか」

澪「律がしてくれるのか?」

律「当たり前だろ」

澪「・・・へへ」

律「ほら、見せてみ?」

澪「ん」スッ

律「・・・うわぁ」

澪「え?・・・あっ!」

律「血、滲んでるな」

澪「気付かなかった・・・もうちょっとガーゼ厚めに当てといた方がよかったのかな」

律「だーからケチるなって言ったのに」

澪「だってあまり残ってなかったし・・・」

律「嘘だよ、ごめん。とりあえず換えちゃうな」

澪「あぁ、ありがと」

律「・・・」スルスル・・・

澪「・・・っ」

律「痛かった?」

澪「ちょっと・・・いや、平気」

律「・・・うそつき」

澪「え?」

律「こんなになってるのに・・・平気なわけない」

澪「・・・私のことは心配するなって」

律「・・・」

澪「ほら、そんな顔するなって」

律「・・・はい、終わったよ」

澪「あぁ、ありがと」

律「・・・」

澪「舐めなくてよかったのか?」

律「え?」

澪「今、絶対舐められると思った」

律「・・・そんな気分じゃない」

澪「律?」

律「・・・なんだろう」

澪「おい、大丈夫か?」

律「・・・なぁ」

澪「なんだよ」

律「この間、言いかけたことあるだろ」

澪「この間・・・?」

律「寝る前、電話で」

澪「・・・あぁ」

律「思い出したか?」

澪「あぁ、あったな」

律「・・・」

澪「・・・」

律「本当は・・・澪は、もうこんなことしたくないんだろ?」

澪「・・・え?」

律「言い出せなかったんだろ?わかるよ」

澪「・・・」ハァ

律「なんでため息つくんだよっ」

澪「逆」

律「え?」

澪「逆だよ」

律「・・・え?」

澪「このままでいようって、言おうとした。でも、やめた」

律「なんで・・・」

澪「余計なこと言って、流れっていうのかな、それを変えたくなかったから」

律「・・・」

澪「この間、話し合ったよな?」

律「あぁ」

澪「でも、まだ引け目を感じてるだろ?だから改めて言おうと思ったんだよ」

律「・・・あぁ」

澪「私は律が欲しいって言ってくれたらそれでいいんだ」

律「・・・」

澪「だから、戸惑わないで欲しい」

律「澪・・・」

澪「道徳の授業じゃないんだ、もっと自分たちに合った生き方を現実的に考えて行こうよ」

律「・・・でも」

澪「大丈夫、これくらいじゃ死なない。それは律もわかるだろ?」

律「・・・」

澪「律?」

律「私な、自分でもビックリしてるんだ」

澪「え?」

律「さっき、傷の手当しただろ?」

澪「あぁ」

律「血を見てもそういう気分にならなかった」

澪「・・・」

律「しかも、澪のなのに」

澪「・・・飽きたのか?」

律「それは違う!」

澪「!?」

律「あ、ごめ・・・」

澪「・・・びっくりした、いきなり大きい声出すから」

律「悪かった」

澪「ううん。じゃあ、なんで?」

律「澪が心配だったんだよ」

澪「そりゃ、まぁ、怪我してるから心配なのはわかるけど・・・」

律「血とかそういう欲求よりも大事なものが私にもまだあるんだって、自分で感心した」

澪「ははっ」

律「笑うなよっ」

澪「だって、あははは」

律「おいー」

澪「ホントだよな。浮気したくせに」

律「うっ・・・」

澪「こっち見ろー?」

律「はい・・・」オズオズ

澪「・・・うん」

律「?」

澪「私はすごく気分がいいぞ」

律「うん、よさそうだ」

澪「なんでいいか、わかるか?」

律「なんとなく」

澪「・・・」シュルッ

律「あ!せっかく包帯巻いたのに!」

澪「少し緩かったからさ」

律「言えよー直すよ」

澪「・・・直す前にすること、あるだろ?」

律「・・・え?」

澪「言わないとわからないか?」

律「・・・わかる」

澪「はい、どうぞ」

律「・・・なんかムードがない」

澪「はい、じゃあこの腕はしまっちゃいましょうねぇ」

律「あぁ!待って!!うそうそ!」

澪「あはは。・・・そういう気分になってきた?」

律「澪がさせたんだろ?」

澪「そうかもな」アハハ


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律「で、結局しちゃうんだもんなぁ・・・」

澪「いいんだよ、私が誘ったんだから」ナデナデ

律「うー・・・うん・・・」

澪「ちょっと私、包帯持ってくる」

律「いいよ、私が行く。よっと・・・」

澪「ありがと」

律「・・ほいよ。んじゃ腕出して」

澪「ん」すっ

律「・・・」マキマキ

澪「律はさ」

律「なんだー?」

澪「ホント、犬みたいだよな」

律「へ?」

澪「ふらふらしてると通りがかりの人は中途半端に構ったりするからいけない」

律「え?」

澪「いちごのときもそうだった」

律「なんの話だよ・・・」

澪「今日は誰とどこで何をしてたんだ?」

律「え?」

澪「お前まさか気付いてないのか?」

律「・・・?」

澪「気付いてないんだな・・・」ハァ・・・

律「呆れるなよっ」

澪「いいか、律。お前はさっきから煙草くさいんだ」

律「あ゛」

澪「やっと気付いたか・・・」

律「でもこれは浮気じゃないぞ!?」

澪「わかってるよ。もし浮気だったら私のこと馬鹿にしてるとしか思えない」

律「・・・」デスヨネー

澪「誰の煙草だ?姫子?」

律「いんや、和」

澪「なんだ和か。・・・って、和ぁ!?」

律「びっくりした?」

澪「うん・・・」

律「事情はわかんないけど、あいつも色々あるみたいだな」

澪「へぇー・・・あの和が・・・」

律「みんなワケありに見えてくるよな」

澪「私たちも?」

律「・・・それ、本気で言ってるのか?」

澪「まさか」ハハハ

律「だよなぁ・・・」



・・・

・・・


次の日


和「・・・」ボー

唯「和ちゃん、どうしたの?珍しくぼーっとしちゃって」

和「・・・」

唯「和ちゃーん」

和「憂に呼び出し食らったの・・・」

唯「あちゃー」

和「はぁ」

唯「和ちゃんカッコ悪ぅー」

和「え?何言ってるのよ、私はカッコいいわ」

唯「和ちゃんこそ何言ってるの」

唯「ううん、まともに自分から仲直りも出来ないんだね?」

和「これってやっぱりそういうことなのかしら」

唯「じゃない?」

和「・・・」

唯「カッコ悪ぅー」アハハ

和「そうね・・・」

唯「いい加減仲直りしてよ、私が気まずいよ」

和「わかってるわよ。それに関しては悪いと思っているわ」

唯「じゃあ憂の言うこと聞いて?」

和「・・・考えておくわ」

唯「前向きにね」



・・・

・・・


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