紬「」スヤスヤ

梓「」スヤスヤ

静花「」スヤスヤ

ヒノエ『来てよかったじゃないか』

柊『おまえは何をしに来たんだ』

夏目(三人で寝てるのか・・・)

多軌「邪魔しちゃ悪いから、そこに座りましょう」

夏目「・・・あぁ」

多軌「唯さん達だ・・・」

澪「もぐもぐ」

唯「おいしいね」モグモグ

律「うむ。冷凍みかんは夏にピッタリだな」モグモグ

多軌「あ・・・。まだ売ってるかな」

律「残念、これが最後だってさ」

澪「食べる?」

多軌「嬉しいです。一ついただきます」

唯「どうぞ~」

多軌「もぐもぐ」

夏目「・・・」

澪「夏目も食べる?」

夏目「いや・・・いいで」

律「・・・唯!」

唯「あー、ぬらりひょんだー!」

夏目「・・・」シーン

律「なんでぬらりひょんなんだよ」

唯「だって、他に知らないんだもん・・・」

澪「なにがしたかったんだ・・・」

多軌「クスクス」

律「ちょっとひっかけてやろうと思ったんだけどな」

夏目「・・・そうですか。それでは」

唯「おまちよ」クイッ

夏目「・・・?」

唯「到着まで話をしようじゃないの」

夏目「えっと・・・」

多軌「4人席ですから私、席を外しますね」

澪「まって、席を分けようか」

律「うむ。いいだろう」

唯「はいよ」

夏目「・・・」

多軌「どうするんです?」

澪「むぎのいる席が一つ空いてるから、そっちに一人だ」

律「よーし、じゃんけんな」

唯「いくよ~」

多軌「じゃんけん」

夏目「・・・ほい」





夏目(こうなるのか・・・)

紬「」スヤスヤ

梓「」スヤスヤ

静花「」スヤスヤ

夏目(琴吹さんと中野って姉妹みたいだな・・・)

ヒノエ『眼福眼福』

柊『・・・』

「えー、毎度、大阪名物たこやきはいかがですか~?」

静花「・・・この・・・声は・・・!」

夏目(起きてしまった・・・。菜々子さんとは仲が悪そうだったけど・・・)

静花「あ、あら・・・紬さん・・・に夏目さん?」

菜々子「おや、梓と紬ちゃんは寝ているんだね。珍しい組み合わせだね、夏目」

静花「私が見えませんのね、いい眼科を紹介いたしますわ」

菜々子「遠慮しておくよ。視界に入れたくなかったもんでね」

静花「しずかにしてくださいな。お二人が起きてしまいます」

菜々子「口の減らない・・・!」

ガラガラ

夏目(行ってしまった・・・)

静花「ふんっ、正義は勝つのですわー。・・・ところでこの毛布は?」

紬「」スヤスヤ

梓「」スヤスヤ

夏目「琴吹さんが持ってきてくれたんです」

静花「・・・まぁ」

紬「」スヤスヤ

梓「・・・ぅん・・・?」

夏目「・・・」

梓「な、夏目!?」

夏目「おはよう」

梓「うわー、寝顔を見られた・・・」

静花「そうですわ、起こしてくださればいいのに」

夏目「う・・・」

梓「むぎ先輩、むぎ先輩」ユッサユッサ

紬「・・・ぅ? ・・・あずさちゃん・・・おはよ~」

梓「これから夕方に入りますよ」

紬「ふぁ・・・。なんだか懐かしい夢をみていたような・・・」

静花「私もですわ・・・。忘れてしまいましたが・・・」

梓「私の夢にもむぎ先輩が出てきましたよ」

紬「まぁ」ポッ

夏目(居づらい・・・)

ピョン

ピノ『また他の女性の方と一緒ですか! いい加減にするのだわ!』

夏目「ピノか・・・」

ピノ『なんですの、なんですの、その反応はー!!』ピピッ

紬「なんだか怒っているような・・・」

静花「分かるんですの?」

紬「うふふ、なんとなくです」

梓「遊んで欲しいんですよ。おいでピノ」

ピノ『遊んで欲しいわけじゃないのだわ』ピピッ

梓「おいでおいで」

ピノ『あなたは、まだ何も知らない子供ですのね』

柊『・・・』

梓「やっぱり私には警戒しているんですね」

ピノ『そういう訳ではないのだわ』

ピョン

紬「あら」

静花「紬さんの肩に・・・。慣れていますのね」

ピノ『安らぎますの』

夏目「へぇ・・・」

紬「うふふ、嬉しいわ」

梓「・・・」

静花「ふぁ・・・」

夏目「寝不足ですか?」

静花「・・・そうですわ。中々寝付けなくて」

紬「・・・まぁ」

梓「・・・」

ヒノエ『おや・・・この小娘・・・』

夏目「?」

ヒノエ『・・・夏目ちょっときな』

夏目「それじゃ、おれはこれで」

静花「どうしてそこにいましたの?」

夏目「えっと・・・。席からあぶれたので」

紬「どちらの席ですか?」

夏目「律さんたちの席です」

梓「・・・本当ですね、あっちはあっちで楽しそうです」

柊『みていてやるさ』

夏目「・・・」コクリ

夏目「ヒノエ・・・?」

ヒノエ『小娘が危ないね』

夏目「中野のことか・・・?」

ヒノエ『名前を知るわけ無いだろ。興味も無い。可愛いらしいが』

夏目「どうして危ないって・・・?」

ヒノエ『娘が呪われた理由と同じさ』

夏目「・・・」

ヒノエ『封印してしまえばどうってことないんだよ』

夏目「・・・そうだな。こっちの問題を解決してしまえば」

ヒノエ『・・・』

秀輝「・・・よぉ」

夏目「顔色悪いな・・・」

秀輝「おまえに言われるなんてな・・・」

夏目「なにかあったのか?」

秀輝「辛辣な言葉をいただいたよ・・・」シクシク

夏目「だれ・・・に・・・?」

秀輝「北上さんだよ・・・」グッタリ

夏目「・・・そうか。冷たいようだが、おれには何も言えないな」

秀輝「・・・ふふ」

夏目「・・・」

秀輝「はぁあ・・・。じゃあな」

夏目「あぁ・・・」

秀輝「俺が悪いのか・・・?」ブツブツ

ヒノエ『・・・女々しいヤツだね』

夏目「アレが本来の秀輝なのかな・・・」

ヒノエ『なんだいそれは』

夏目「・・・。そろそろ先生は起きたころかな」


ガチャ

先生「ぷー、ぷー」

夏目「・・・まだ寝てるのか」

ヒノエ「おや、寂しいようだね」

夏目「どうかな。先生が大人しくしてるから楽ではあるけど」

先生「ぷー、ぷー」

ヒノエ「・・・」スゥ

夏目「・・・」

ヒノエ「・・・」プフー

夏目「散歩してくるよ」

ヒノエ「そうしな」

コンコン

夏目「?」

ガチャ

多軌「あ、ここにいたのね」

夏目「どうした・・・?」

多軌「居なくなったからどこへ行ったのかなって」

夏目「先生の様子を見に来ただけだよ」

多軌「まだ眠っているの・・・?」

夏目「あぁ・・・。ゆっくり休ませようと思ってたところ」

多軌「そっか。それじゃ展望車行きましょう」

ポン ポロロ ポロ ポロ ポン ポロ ポロロン

夏目「?」

多軌「紬さんが弾いているのかな・・・?」

梓「そう、演奏しているのはむぎ先輩」

唯「ここ座って~」ポンポン

多軌「は、はい」

夏目(みんな・・・聞き入ってるのか・・・)

律「いいのぉ、むぎのクラシックも」

秀輝「・・・うむ」

澪「・・・」

秋子「素敵です~」

風音「・・・はい」

緑「・・・アラベスクね」

菜々子「ふ~ん、そういう曲なのか」

静花「ちっとも・・・変わりませんわね・・・」

夏目「・・・」

柊『・・・』

紬「~♪」

ポロロロロン

紬「・・・ふぅ」

パチパチパチパチ

紬「あら・・・?」

唯「いい演奏だったよむぎちゃん!」

澪「うん。よかった」

律「ブラボー」

紬「・・・まぁ、恥ずかしいわ~」ポッ

多軌「いい音だったと思います」

秋子「素敵でした~!」

風音「よかったです」パチパチパチ

紬「うふふ、ありがと~」

梓「夏目」

夏目「?」

梓「人を繋げるのがむぎ先輩だよ。今までもこうやって紡いできた」

静花「!」

夏目「・・・そうだな」

夏目(各都市で縁を結んでくれた・・・)

静花「・・・」クルッ

菜々子「・・・どこへ行くんだよ」

静花「あなたには関係の無いことですわ」

スタスタ

ガチャ

夏目「・・・」

ヒノエ「おや、いい顔つきになったじゃないか」

夏目「・・・うん。そろそろ到着だ」

ヒノエ「そうかい」

先生「ぷー、ぷー」

夏目「ヒノエも行くのか?」

ヒノエ「もちろんさ」

夏目「ありがとう」

ヒノエ「・・・」

先生「ぷ、ぷー」







ガタンゴトン

多軌「いよいよ、広島ね」

ガタン

夏目「あぁ」

ゴトン

秀輝「・・・」

プシュー

夏目「行こう」

秀輝多軌「「 うん 」」

柊『・・・』



―――――厳島神社


夏目「・・・これでいいのか、柊」

柊『そうだ。これを封印の陣と呼ぶ。覚えがあるだろ』

夏目「あぁ、名取さんと一緒に強い妖を封印をしたんだ。ちゃんと覚えているよ」

柊『描き終わったな。それではこの紙を千切って陣を隠せ』

夏目「分かった」

ビリッ ビリッ

秀輝「それって俺が千切ってもいいのか?」

多軌「ダメなの。夏目くんじゃないと紙に力が宿らなくて」

秀輝「・・・そうなのか」

夏目「おれが出来ることは全部やるよ」

ビリッ

ヒラ ヒラ ヒラ ヒラ

柊『ここは地の力が溢れている、ヤツを封印をするには最適な場所だ。だが、それ相応の妖力も必要になる』

夏目「あぁ・・・」

柊『ヤツを封印した後、もう一つの陣の上で解呪を行う。それにも夏目の力を使う』

夏目「分かった」

柊『私たち妖は近づけないから、夏目一人で2回の力を使う。意味は分かるな』

夏目「・・・うん」

柊『封印の陣は終わったな。それでは次、解呪の陣に移る』

夏目「・・・」





秀輝「なにもできないのか・・・」

多軌「それは私も同じ・・・」

秀輝「もどかしいな」

多軌「・・・うん」

夏目「・・・なぁ」

柊『どうした』

夏目「ヒノエは琴吹さんになにをしたんだ?」

柊『・・・』

夏目「なにかして、憑いて行っただろ」

柊『・・・あれも呪いなんだ』

夏目「・・・」

柊『ここは常に力を放っているから、勘づかれて逃げられる。その策だ』

夏目「・・・そうか」

柊『あっちには斑もいる。心配するな』

夏目「うん」

柊『・・・』






秀輝「厳島神社か・・・。ラッキーなのかね、ヴェガが停車する都市でさ」

多軌「うん。・・・紬さんの運なのかな」

秀輝「あぁ、聞いたよ。福引券5枚当てたって話」

多軌「ふふ、すごいですよね」

秀輝「・・・夏目も2枚当てたんだよな」

多軌「・・・あ、そっか」

秀輝「・・・」

多軌「・・・」

秀輝「・・・そろそろ到着するころだ」

柊『二度のチャンスは無いと思え』

夏目「あぁ」

柊『娘にかけている縛りの呪いを解くとヤツは必ず逃げるぞ。その瞬間が勝負だ』

夏目「・・・」

柊『来たぞ、夏目』

夏目「!」


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