カシャ

アハハハブタサーン

ウィーン

紬「これがプリクラ・・・お友達の証」

律「梓顔が引きつってるぞ」

梓「律先輩こそ頬骨が浮き出て木の実ナナみたいになってますよ」

梓「律先輩」ヒソヒソ

梓「今回の企画のこと駄目元で話してみたらどうですか?」

律「えー?」

梓「だってあの世界のムギ豚カンパニーですよ、憂さんは唯先輩の妹という繋がりも
ありますし、ちょっとズルイ気もしますけど」

律「うーん・・・まあ言うだけ言ってみるか」

律「あ、あの」

紬「なあに・・えっと」

唯「田井中律だからりっちゃんだよ」

紬「りっちゃん!なあにりっちゃん?」


田井中律はZTT社のプロジェクトを話す


紬「なかなか斬新なアイデアね、面白いと思うわ」

紬「でもうちでお菓子類は扱ってないの」

律「そっかー・・」

紬「ほんとにごめんなさいね」

律「いえ、こちらこそいきなり仕事の話なんて持ち込んですいませんでした」

紬「・・・ちょっと待ってね」

ピッピッピ

紬「憂ちゃん、お菓子って言ったらやっぱり

憂「とみーズになりますね」

律「澪マウンテンデューだ」

澪「んぐんぐ」グガゴグぐがごぐ

澪「日本で販売される約90%の国内産お菓子がとみーズ関連
チョコマグマの噴出、製菓による暴力革命を起こしたタイラント組織」

紬「うん、あのね私もとみーズと協力関係をもったことはないけど
交渉の場くらいはつくれると思うの」

律「ほんとですか!?」

紬「でも契約が結べるかどうかはりっちゃんたちの力次第よ」

律梓「ありがとうございます!」

唯「ありがとうムギちゃん」

紬「ふふ、ちなみにZTT社っていうのはどういった会社なのかしら」

律「ものすごい小さいんですけどね」

唯「社員は私たち4人だけだよ」

紬憂「えっ」

紬憂「・・・・・」

紬(大丈夫かしら・・)

唯「あとは社長のさわちゃんにメガネの和ちゃん、合計6人で成り立ってます」

律「今さらだけどどうやって成り立ってるんだろうか」

梓「全員女ですしね」

紬「ぜ、全員が女性!?」

紬(うらやましい・・!)

カバンごそごそ

紬「名刺よ、困ったことがあったら何でも言ってね」

唯「わあっ」

梓「すごい・・あのムギ豚カンパニー社長の名刺が貰えるなんて」

唯「キラキラしててキレイ」

律「わ、私額に入れて飾っておこうかな」←出世しないタイプ

梓「なんかいい匂いがします」クンクン

律「最近は香りつき名刺ってのもあるらしいな」

憂「・・・・紬社長、そろそろお戻りになられた方が」

紬「あら、もうそんな時間かしら」

唯「えーまだいいじゃん、一緒にゾンビ撃とうよ」

梓「唯先輩、紬さんはZTT社と違って忙しいんですから」

律「私たちみたいなのが迷惑かけられないだろ」

紬「ごめんね唯ちゃん」

律「ほらっミタさんの始まる時間だぞ」

唯「録画してなかった!」

憂「ミタさん?」

律「ドラマだよ、結構視聴率もよくて話題になってるらしいよ私は見てないけど」

唯「憂の好きだったポンキッキ歌ってた人が主題歌なんだよ」

憂「へえ」

律「それじゃあ、ほんとにありがとうございました」

紬「がんばってね、あなた達なら何だって出来ると思うわ」

梓「はい!」

憂「お姉ちゃんお腹出して寝ちゃだめだからね」

唯「わかってるよ」


バイバーイ

憂、紬去る


律「いやー」

梓「すごかったですね」

律「まさかあのムギ豚カンパニーの社長とプリクラを撮るとは」

唯「友達にもなれたよ」

よかったねZTT社


憂「オーライオーライ」

AH-64「バラララララララ」

紬「憂ちゃん」

憂「ライライライ何でしょうか」

紬「私、お友達がいっぱい出来たわ」

憂「よかったですね」ニコッ

紬「でも」

紬「一番は憂ちゃんよ」

憂「私ですか」

紬「いつも一緒にいてくれるから」

憂「・・・はいっ」


=次の日=

さわ子「良くやってくれたわ」

和「世界のムギ豚と繋がりを持てるなんて」

梓「私も驚きましたよ」

和「しかもとみーズとの交渉サービス付き、世紀末の大チャンスよ」

さわ子「太っ腹ね」

律「この調子でとみーズとの関係も作れたらいう事なしだ」

和「じゃあさっそくだけど」

和「誰が行く?」

さわ子「二人でいいんじゃないかしら」

律「私たちの中から二人?」

澪「どうする」

唯「はい!はいはいっ私行きたい」

和「まず一人は唯ね」

律「いいのかよ」

和「早い者勝ちよ、他に行きたい人はいないの」

和「とみーズ本社は秋田県、新幹線で二時間の旅付き」

澪「経費は」

和「会社負担」

律「私が行こう」

梓「じゃ、じゃあ私だって」

澪「私も・・」

唯「秋田県は美人さんが多いんだよ」

和「ちなみにある地域ではサンガリアのジュースを平気で120円で売ってくるらしいわ」

律「マジかよ」

梓「酷いですね・・・」

澪「わ、私やっぱりやめる」

律「私も、二位抜けピー」

梓「三抜けピー」

唯澪律梓和「サーンは最後までやりまっしょお」

律「まじでキモいよなあれ」

梓「ほんとですよ滅べばいいのに」

和「わたしのところではヨンはヨットに乗り放題って四位まであったわ」

律「そんなフリーパスいるか」

唯「ヨットに乗れるなんて楽しそうじゃん」

さわ子「決めた」

さわ子が席を立つ

さわ子「澪ちゃんお行きなさい」

澪「私!?」

律「そうだよな、良く考えなくても澪が一番しっかりしてるし」

澪「ムムムムリだよ人に説明するのなんて恥ずかしくて出来ないし!」

梓「澪先輩そこをなんとか」

澪「やだやだーーーっ!!」

さわ子「澪ちゃん」

さわ子「これは頼みごとじゃなくて命令なの、解かる?」

澪「あ、はい」

恥ずかしいから
そんな個人の都合が規律のある大人の世界で通るわけがない
澪ちゃんは社会の世情を身をもって痛感した


唯「行ってきます!」

澪「・・・」

律「飲み物買うときは気をつけるんだぞ」

梓「無事に帰ってきてくれることを願います」

和「なまはげいたら写メ送ってね」

さわ子「いるかしら」


イッテラッシャーイ

唯「♪」

澪「うう・・唯はどうしてそんなに楽しそうにできるんだよ」

唯「だって秋田だよ、行ったことないし田舎ーって感じがして楽しみ」

澪「そのポジティブ加減が羨ましい・・」


とみーズへの出張を任された二人

旅行気分の平沢唯と気乗りでない様子の秋山澪

勝利のVサインを決めることは出来るのか

頑張れ澪ちゃん!

=新幹線=

澪「はあ」

唯「澪ちゃんてばいい加減切り替えなよ、
さわちゃんがせっかく指定席まで取ってくれたんだから」

澪「指定席じゃなくていいから行きたくない」

唯「言ってることがごちゃごちゃだよ、はい駅弁とお茶ね」

澪「ん・・ありがと」

マモナクハッシャイタシマス

プァーガタンゴトン

唯「んまい」モグモグ

澪「・・・」

唯「食べないの?」

澪「今は食べたくない」

ぷシュー

ガタンゴトンガタンゴトン

唯「もぐもぐ」


・・・ミオチャーン・・

ガタンゴトン

・・ミオチャーン

どこからか叫ぶ声が聞こえる
私はふっと車窓越しに外を眺めると

さわ子「澪ちゃーーーん!!」ブロロロr

愛車のセダンに乗った山中さわ子が土手側を走っていた

後ろでは真鍋和、田井中律、中野梓がセダンを追うように全力で走っている

澪「唯っ外見てみろ!みんなが」

弁当を黙々と食べる唯に声をかけた

唯「本当だ・・どうして」

律「みおーーーっ!!!」

梓「唯せんぱあああああい!!!」

必死に走る田井中律と中野梓は私たちの名前を叫ぶ

さわ子「二人を驚かそうと思って

和「用意してたサプライズよ」

さわ子「さあ和ちゃんっアレを出して

和「はい!せーのっ・・ぎゃ!!」

唯「和ちゃん!」

アレと言われ和は背中に背負っていた物を降ろそうとしたが
走りながらだったため脚がもつれて転んでしまった

和「律頼んだわっ」シュ

律「任せろ」

和は転がりながらも”アレ”を律にバトンタッチする

律「お前ら頑張って来いよ!せーのっぎゃあ!!」

唯「りっちゃん!」

”アレ”は大きい用紙を丸めたようなものだった
広げようとした瞬間律は足を滑らせ斜面を転げ落ちた

律「梓に託す」シュ

川にダイブする直前で梓の手に渡る

梓「先輩方のために昨日徹夜で作り上げました!」

さわ子「私たちのエール!!!」ブロロロロロr

律梓和さわ子「受け取れええええええええええ」



バッ



巻かれて円筒上になっていた白い布は風にあおられひらひらとたなびく


新幹線は速い

ドンドン加速するそのスピードに追いつけるはずはまずない

既に梓達はまめつぶのように小さくなっていた

かろうじで羅神兵という文字だけ見えた

澪(・・・・)

澪(セダン乗せてやれよ)

唯「んぐっ喉に詰まった・・・澪ちゃんお茶頂戴」

澪「自分の分飲んじゃったのか?」

唯「お、お願いします」

澪「まったく」

唯「んぐんぐ」

私はちょっぴりだけ元気がでた

澪(頑張るぞ)モグモグ

ガンバレ澪ちゃん!


=秋田県=

唯「着きました秋田け

=とみーズ本社=

唯「着きましたとみーズ本社!」

澪「ついに来てしまった」

唯「大きいね、てっぺんが見えないよ」

澪「軽く500メートルはありそうだな」

唯「さあ入ろう澪ちゃん」


ウィーン

唯「わあ」

澪「さすが大手企業だ、内装までエリートオーラが漂ってる」

唯「澪ちゃん私たちはどこで待ってればいいのかな」

澪「午後1時に着いているようにとしか言われてないからなあ」

唯「時間あるしアイス食べて待ってよう」

澪「アイス?」

唯「入り口のところに17アイス置いてあったよ、社員価格で80円だって」

澪「それはお買い得だな」

唯「私買ってくるよ何がいい?」

澪「チョコミントで」


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