澪「♪」

律「獲っておいてなんだけどその数のぬいぐるみを一体どうするんだよ」

澪「決まってるだろ一緒に寝るんだ、今夜は暖かいぞー」

律(・・・まあ澪ならまだ許されるのかな)

澪「お礼だ、一つ好きなのをあげよう」

律「いらない」

梓「・・・」ペロペロ

澪「あれ梓」

律「なに一人でセブンティーンアイス食べてんだ」

梓「・・・」ペロペロ

中野梓は休憩用のイスに深く腰を掛け、チョコミントをなめていた

梓「唯先輩 妹 遭遇 大歓喜 私 邪魔」

澪「ど、どうした梓」

律「澪!唯に似てる奴がいる」


唯「ういいいいいいいいいいい」グルグル

憂「お姉ちゃあああああああああああああ」ブンブン

律「唯二号だ!」


唯「紹介するね、会社の同僚のりっちゃんと澪ちゃんとあずにゃん」

律澪梓「こんにちはー」

憂「皆さん初めまして、姉がお世話になってます」

憂「妹の平沢憂です」ペコリ

律「あらあらご丁寧に、おりこうさんねえ」

澪「この子が唯の自慢の妹さんかあ」

律「しかしそっくりだな」

梓「唯先輩のポニーテールVerですね」

律「まあ外見は瓜二つだけど」

憂「お姉ちゃんちゃんとご飯食べてる?部屋はお掃除してる?」

唯「いやーはははは」

律澪梓(絶対妹さんの方がしっかりしてる!!!)

ガコンッ

律「憂ちゃんコーラ飲めるよね」

憂「大好きです、いいんですか」

律「お姉ちゃんにはいつもそれ以上の元気を貰ってるからね」

憂「ありがとうございます、お姉ちゃんの笑顔って凄く可愛いですよね」

律「あはは(しゃれだったんだけどなあ)」

唯「りっちゃん私にも買って」

律「あーーーあーーーーー」

澪「梓には私が奢ってやるからな」

梓「あ、ありがとうございます」

律「さっき唯のこと心配してたけど」

梓「唯先輩と憂さんはそれぞれ一人暮らしなんですか」

唯「そういえばなんで憂が桜ヶ丘にいるの?」

憂「ちょっとね」

澪「地方で働いてるの?」

憂「ロサンゼルスに半年ほど」

律「海外・・・」

梓「す、すごい」

律「エリートだな」

唯「おっきい会社で働いてるんだよねー」

憂「えへへ」

梓「それに比べて私たちは」

憂「あっ、えーと」ゴゾゴゾ

憂「プライベートでこんなもの渡すのも失礼だと思いますが・・」

スッ

唯「名刺交換、社会人の基本動作だね」

澪「みんなの渡しても困るだろうし代表で律が出したらどうだ」

律「私?」

梓「そうですね部長ですし」

律「それじゃあ・・・はい」

スッ

憂「ありがとうございます」ニコッ

律「プラスチックみたいに硬い紙だ」

梓「大手企業は名刺の紙質までエリートなんですね」

澪「うちの名刺なんて新聞紙よりちょっと硬いくらいだもんな」

律「余裕でイカ飛行機が折れ・・

憂「?」

唯「どうしたの」

澪「ブルブル」

梓「ガタガタ」

律「お、お前おっきい会社って・・・・










ムギ豚カンパニーじゃねえかああああああああああああああ」


澪「しかも!!!!!!」


梓「専属秘書おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


唯「へえ」

律「おっきいって・・・でかすぎて足しか見えない超弩級レベルだぞ」

澪「ムギ豚カンパニー・・・コトブキ財閥の令嬢である琴吹紬が
最高司令官を勤める世界的に名の知れたコンツェルン
年若く、しかも女性でありながらあれこれアレコレに長けた才能を持ち
あらゆるメディアに置いて云々かんぬんを事実上独占状態キープ
最近アイドル養成事務所も設立しほんにゃらほんにゃら大躍進
さらに容姿端麗で可愛すぎる社長として注目されている
その親衛隊にあたる信者達が興奮し絶頂を迎えた際発する雄叫びむぎゅうううううううと
紬本人が何気なく口ずさむシャランラシャランラが流行語大賞にノミネートされるなど
ぺらぺらぺーら
女性同士の絡みを見てると胸がふわふわすると発言した際には
一時期同性愛者なのではないかと噂されたがかえって女性からの~~
ぺらぺらぺーらぺらぺらぺーらぺーら
父親はかつて沢庵一筋で全世界を制したと云われるイベリコ十世」


澪「はあはあ」

梓「澪先輩マウンテンデューです」

澪「ありがとう」ゴクゴク

唯「憂そんな凄いところで働いてたんだー」

律「私ワールドワイド相手に120円のコーラ奢って得意顔しちゃったよ」

憂「そ、そんな別に・・・」

唯「そいうえば憂は一人でゲーセン?誰かと一緒じゃないの?」

憂「・・えーとっ」


「憂ちゃん!憂ちゃん!」

憂「あっ」ササッ

唯「?」

タッタッタ

「すごいわっこのクマちゃん200円でとれちゃった!」

憂「よかったですね、おめでとうございます」

「それと私プリクラっていうのやってみたいわ、憂ちゃん一緒にやりましょ!」


律「」ガクガク

澪「」ブルブル

梓「」ブルガリア

律「あ、あの沢庵眉毛・・・」


「あら?」







紬「憂ちゃんのお友達?」

律澪梓「本物だあああああああああああああああああ」

唯「うわー!べっぴんさんだねえ憂のお友達?」

紬「まあ可愛い」ナデナデ

律「唯いいいいいいいいいいいいい」

憂「お、お姉ちゃんダメだよっ」

梓「唯先輩その人をご存じないんですか!?」

唯「えー?どこかで見たことあるかなあ、うーんそんな気もするけどまあいいやー」

紬「おもしろい子」ナデナデ

律「唯いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

紬「憂ちゃんのお姉さん?」

憂「は、はいそうです」

紬「そうだったの、あの方たちは?」

唯「私の友達だよっ」

紬「はじめまして、琴吹紬と申します」ニコッ



ガコンッ

律「あの・・・コーラとか飲みます?」

紬「コーラ!私炭酸飲料を飲むのが夢だったの~♪」

梓(夢?)

律「さいですか、どうぞ」コトッ

紬「これがコーラ・・・」

唯「おいしいよー」

紬「・・・えーと」

律「?」

紬「ふんっふん」ガンガン

憂「社長!」

梓(もしかして開け方がわからない?)

唯「ここのタブっていうところを指に引っ掛けるんだよ」

憂「私が開けましょう」

紬「大丈夫よ憂ちゃん、自分で出来るわ」

憂「しかし・・」

紬「このくらいは・・自分で」グググ

唯「頑張って!」

紬「うーん・・・」ムギギギ

律梓(ハッ!てかあんなに振ったら)

律梓「ちょっとまっ


カコッブシュウウウウ

紬「プギィ!!」

律梓「うわあっ」

憂「社長!」

梓「こいつです!こいつが犯人です!」

律「違う!私じゃない私じゃなあああああああああああああああい!!!」

憂「お怪我はありませんか」フキフキ

紬「ゲホッゲホッ平気よ」

唯「あははははははは!」

律「唯いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

紬「びっくりしたけど楽しかったわ、コーラっておもしろい」

憂「本当は飲むものなんですけど・・」

紬「それより」フキフキ

紬「そちらの人はどうかしたの?」

澪「・・・・」

梓「澪先輩さっきから何も言わなくなっちゃいました」

律「おい澪」

澪「わ、わたし有名人とか緊張しちゃうんだよ・・なんか自分とは
違う次元に存在してるみたいで」ヒソヒソ

律「何だそれ」

紬「・・あのー」

澪「あっ、ハァイ!」

紬「あなたのお名前も教えてもらってよろしいかしら」

澪「えーとえーとあ、あきあああききああああ、
あああ、あああああっあああああああああああああああああ!!!!」

律「落ち着け」

澪「こひゅーこひゅー」

梓「澪先輩マウンテンデューですよ」

澪「んぐんぐ」

澪「秋山澪です」

唯「何でまたゲーセンに?」

憂「紬社長が一度行ってみたいっていうから会社の人たちに内緒でこっそりね、
せっかく日本に戻ってきたことだし」

紬「初めてだけどすっごくたのしかったわ~」

律(大丈夫なのかな)

唯「ムギちゃん!」

紬「えっ」

唯「つむぎだからあだ名はムギちゃんだね」

紬「もう一度言ってみてくれないかしら」

唯「ムギちゃん!」

律「だから唯・・あんまりそういうのは

紬「じーん」

梓「待ってください律先輩っ紬社長が凄く感動してます」

紬「いい・・・」

唯「ムーギちゃん」

紬「はぁあっ!」ガタンッ

梓「大丈夫ですか!?」

憂「どうなさいました!」

紬「はあはあ、何でもないわ」

紬「私あだ名で呼ばれるのが子どもの頃からの夢だったの」

律「そんな大げさな」

紬「憂ちゃんはお姉ちゃんと呼びなさいって言っても聞いてくれないし」

憂「私のお姉ちゃんはお姉ちゃんだけですから」

梓(そこはキッパリ言うんだ)

紬「私嬉しくて」

唯「それならいくらでも呼んであげるよー」

紬「ハッ」

しーん

紬「・・・唯ちゃん」

唯「なに?」

ガシッ

紬「わ、私とお友達にならない?」



琴吹紬は幼少時代から親同士の接待パーチーについて来る
ニューリッチ野郎としか遊んだことがなかった

学校は親が決めた公立のお嬢様学校

表面上ではしとやかで奥ゆかしい振る舞い、優雅でエレガントな言葉が
交わされているが、

お互いに家柄のことで見えない火花を散らしていた


我が財政と相手を天平にかけ、軽いモノにはあざけるように冷笑し
重いモノには靴を舐めるが如く愛想笑い

そんななかで琴吹紬に親しい友達ができることはなかった


Sちゃま「でね寒い寒い木枯らしが吹く初冬に僕があったかーいバターラーメンが食べたい
って言ったら、パパが自家用の小型ジェットで北海道に連れてってくれて」

幼紬(つまんない・・・)

Sちゃま「それはもう美味しかったのなんの、紬ちゃん聞いてる?」

琴吹紬は友達というものに強く憧れを抱いていた

唯「もちろんだよっ」

紬「ほんと?」

唯「ねっ皆!」

律「えっ」

梓「私たちもですか」

紬「友達がいっぱい!」

律「いいのかな・・」

唯「昨日の敵は今日の友だよ」

梓「それ使い方が違いますよ」

憂「よかったですね紬社長」

紬「そうだわ」

紬「記念にみんなでプリクラを撮りましょう!」

律梓「プリクラ!?」

唯「プリクラ!」


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