クーラー「ヴウウゥウン」

PC「カタカタktkt」

澪「・・・・」

梓「・・・・」

唯「うーん・・」

梓「あと30分でお昼ですから頑張ってください」カタカタ

唯「わかってるよぉ」

律「・・・」カチカチ

澪「今日の律は真面目に仕事してるな、よしよし」

律「・・・」

唯「りっちゃんソリティアやってる」

律「シッ」

澪「シじゃない」


こんにちは平沢唯です
桜ヶ丘高校での三年間、N女子大での四年間を何となく過ごし
学生生活を卒業した私は今年で23歳
OL歴2年の立派な社会人になりました

飲酒、喫煙が許されるハタチを過ぎれば
自然と大人になっていくものだと思っていましたが
なかなか実感することができません
こんなものなのでしょうか


律「30分経ったぞ、休憩だー」

澪「ゲームしてただけじゃないかまったく」

梓「私お茶淹れてきますね」


私の勤める企業残業・ティー・タイム(ZTT)社では
主にガシャポン用のオモチャをつくっています
つくるといっても製造ではなく発明する方です

吹けば飛ぶようなとても小さい会社でしかも薄給ではありますが
同僚はみんないい人ばかりだし楽しいので
充分満足です

律「唯、飯食おうぜ」

同い年ですが私の上司、開発班部長の
田井中律ちゃん
元気すぎるのが持ち味であり難点でもあると
澪ちゃんが言っていました

律「ご飯それだけかよ澪」

澪「いいだろ別に」

律「ダイエットか」

澪「は?」


秋山澪ちゃんは社内で一番の成績を誇る
バリバリのキャリアウーマンです

律「社員4人しかいないからね」

りっちゃんとは幼馴染だそうでとても仲がいいです

梓「お茶どうぞ」

澪「ありがとうな梓」

律「梓も早くご飯食べようぜ」

梓「今行きまーす」

入社したばかりの唯一の後輩、中野梓ちゃん
真面目でしっかりしていてかわいいです

りッちゃんが言ったとおり社員は私たち4人だけで
あとは社長の山中さわ子さんとその専属秘書の真鍋和ちゃんの二人
どちらもメガネです


=お昼=

ガツガツグビグビ

澪「会社はもう慣れた?」

梓「はい!エクセルの使い方も大体分かってきました」

律「すげー梓エクセルできるんだってよ」ヒソヒソ

唯「最近の若い子は物覚えが早いからね」

梓「唯先輩私と一つしか変わりないじゃないですか」

澪「でも梓が成長してるっていうのは間違いないよ」

梓「そんな・・・澪先輩の適切な指導があったからです」

律「澪はドラッグ&ドロップをわずか三日でマスターしたからな」

梓「本当ですかっやっぱり澪先輩はすごいです!」

澪「あ、あんまり褒めないでくれ///」


モグモグモグモグ

モグモグモグモグ

時計「ktktkt」


澪「話題がないな」

唯「なんの事件も起きないしね」

梓「平和でいいじゃないですか」

唯「恋バナでもする?」

澪「そういうのってしようと思ってするものじゃないような」

梓「そもそも好きな人いるんですか」

唯「今はいない・・・かな」

澪「私たちってガールズトークみたいなの微塵もないよな」

律「ガールなんて歳でもないしな」

唯「れでぃだよ、おふぃすれでぃ」

梓「舌を弾く様に使ってレディですよレッディ」

律「うわ唾飛んできた」

梓「あ、ごめんなさい」


モグモグモグモグ

モグモグモグモグ

時計「ktktkt」


唯律「あ」

唯「りっちゃん先どうぞ」

律「いや唯先に言っていいぞ」

唯「いやいや私のはそんなに大した事じゃないから」

律「じゃあちょっと話すけど昔澪と遊んでたとき



=三年前=

律『ごめんトイレいってくる』

澪『またか』

律『便が漏れる』

澪『冷たい物を一気に飲むからだ』

律『そこのベンチで待ってて、すぐ戻るから』タッタッタ

澪『まったく』ストン


ミーンミーンミーンミーン

澪『・・・・』

ジジジジジジジジ

澪『暑い・・・』


ガシャポン機『』

澪(ガシャポン懐かしいなあ)

ミーンミーンミーンミーン
ジジジジジジジジ

澪(うさちゃんコレクション・・・)じー

澪『・・・・・』

キョロキョロ

澪(誰もいないよな・・・)

スタスタスタスタ

澪(律は大学生にもなって~~とか馬鹿にしそうだし)チャリン

ガシャガシャ

律『いっぱい出た』

澪『!』

澪『クソッ早く出ろ』ガシャガシャ

ガシャガシャポン

澪『シャッ』ズンッ

グッグッ

澪『あ、あれ』

グググググ

澪『うわあ!手が抜けないよっ!!』

-----

律「こんなことがあった」

唯「へえ」

澪「・・・・」モグモグ

律「手はなんとか抜けたんだけど出てきたガシャポンの中身がハズレでさ」

梓「何だったんですか」

律「なんか・・・カエル?みたいな、なんか・・・んっwww」

唯「何?」

律「だからなんかカエルみたいな・・
なんか・・・なんかエンピツに付けるやつゲフッwwww」

澪「ばっちいなあ」

唯「りっちゃん自分で笑って何喋ってるか分かんないよ」

梓「布巾持ってきます」

律「ぅっく!んんっくぅ!」

梓「拭きますよーお弁当どかしてください」フキフキ

唯「はいはい」

澪「ほら律っ」

律「ふぅ・・・次、唯いいぞ」

唯「いや、ホントにささやかなことなんだけどね」

唯「あずにゃんてツインテール似合いそうだなあって思って」

梓「ツインテールですか」フキフキ

律「あー確かに」

澪「梓可愛いもんな」

梓「実を言うと高校卒業する辺りまでそうだったんですよね」

唯「どうしてやめちゃったの」

梓「さすがに大学生でツインテールは限界点超してますよ、
いえ高校生でも危ないですけど」

唯「えーあずにゃんなら今でも充分似合うよ」

梓「切実にやめて下さい、二十代ですよ?」

律「あれこんな所に髪ゴムが」

唯「りっちゃんさすが」

律「握手しようぜ握手」

澪「お前ら・・・」

律「条件は揃った」

唯「さあ!」

梓「や、やりませんよ先輩の頼みでも無理です!」

唯「うふふふ」じりじり

梓「澪先輩ぃ・・・」

澪「・・・」

梓「・・・」

澪「私もちょっと見てみたいかなーなんて・・・」

梓「ガーン!」

澪「い、いや嫌ならいいんだぞやらなくたって」

澪「ただツインテールの梓も可愛いんだろうなあって思って」チラッ

梓「あっ・・・」

梓「えっと」

唯「・・・」

律「・・・」

梓「澪先輩が言うなら・・・やってもいいです」


梓「で、できました」オズオズ

唯律「おお~」パチパチ

律「やばいな」

唯「想像してたのより遥かにかわいいよー」ナデナデ

律「あと5年は高校生で通るんじゃないか?」

梓「それは言い過ぎです」

唯「澪ちゃんも見てほら」

澪「ああ」

梓「ど、どうですか」

澪「かっ可愛いな」

律「なんで澪が照れるんだよ」

梓(澪先輩にかわいいって言われた・・・
えへへツインテールも悪くないかも)

ガチャ

さわ子「みんないるー?ってあら」

唯「さわちゃん社長」

さわ子「あらあらあらあら面白そうなことしてるじゃない」

和「カシャカシャ」

梓「許可もなく勝手に撮らないでください!」

澪「なんか用件あった?」

和「午後から会議だから、それを伝えに来ただけよ」カシャカシャ

梓「だから撮らないでくださいってば!」

律「髪ゴムとればいいだろ」

梓「あそうか」

唯「あーん可愛かったのに」

さわ子「梓ちゃん今度はこれ付けてみない?」

唯「わあネコ耳」

梓「いいいいやですそんなの恥ずかしいです」

さわ子「社長直々の業務命令が聞けないの?ん?」

梓「こ・・これは立派な嫌がらせです!職権乱用ですよ」

梓「えーっとなんて言うんだっけ・・・和先輩!」

和「仕事をする場所における実質的な力関係、すなわち職責、肩書き、人間関係を背景にした
業務上の合理性や必要性がない言動によって、相手の人格や名誉を傷つける行為、
つまりパワーハラスメントってやつね」PCカタカタ

梓「そうパワハラです!和先輩ありがとうございました」

和「いえいえ」

さわ子「うるさーい!ごちゃごちゃ言わずにさっさと被りやがれー!!」

唯「被りやがれー」

梓「わあああああああああ」


さわ子「それじゃあ会議遅れないでね」ツヤツヤ

バタン

梓「何かを吸い取られた気がする・・」ゲソッ

澪「よしよし頑張ったな」

唯「満足♪」

律「ちょっと早いけど会議室行くか」


=会議室=

ガチャ

澪「失礼します」

和「あら随分早いわね、社長はもう少し経たないとこないけど」

律「いいんだ私たちが早めに来ただけだから」

和「そうなんだ、でも私今からご飯食べるんだけどいい?」

律「?ああ」

和「会議までには食べ終わるから、
あっ給湯室に電子レンジって置いてあったかしら」

梓「古いやつですけど置いてありますよ」

和「ありがとうじゃ行ってくるわ」

タッタッタ

和「澪」

澪「ん?」

和「私今日カレーなの」

澪「そ、そうか」

バタン

澪(何で私に言ったんだ)

唯「和ちゃん面白いよねー」

律「唯先輩の幼馴染なんですよね」

唯「うん、大学は別々になっちゃったけど
高校まではずっと一緒だったんだよ」

律「和のほうが上クラスの大学に進学したのか」

澪「こら律っ、唯に失礼だろ」

唯「和ちゃんは確か下衆大だよ」

澪「えっ」

梓「下衆大って就職率11%のあのXラン大学ですか」

律「死の#11別名何故入ったし大学」

澪「噂には聞いてたけど本当にあったのか、都市伝説だと思ってた」

唯「滑り込むように入学してついて行くのでさえ
息切れするような講義受けてるより」

唯「下位クラスのトップに君臨してる方が気分いいんだって」

梓「そうなんですか」

唯「私は所詮井の中の蛙でありたいって言ってたよ」

律「和って面白いやつだったんだな」

唯「和ちゃんかっこいいよ~」

ガチャ

和「あちち」パタパタ

和「ふういただきまーす」

ハフハフ

ハフハフ

和「あ気にしないでね」

ハフハフ

ハフハフ

唯「和ちゃんキーマカレー好きだね」

和「ひき肉の舌触りがなんともいえないわ」

唯「一口ちょうだい」

和「嫌よ」

唯「いいじゃんちょっとくらい」

和「自分で買ってくるのね」

唯「ケチ」

和「ケチで結構」

唯「ケチメガネ」

和「はいはい」

唯「ちんちん小さいくせに」

和「ちんちんは付いてないわ」

律「・・・」

和「ごちそうさまでした」ゲフッ


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