それから、放課後。

澪「ハァ……ハァ……」ダッダッ

澪は廊下を走っていた。

和「ははは、何処へ行くのかしら?」

澪(くそっ、まだ追って来る!)


……みぃーおー

澪「律!りーつぅー!」

律「みぃーおー!」

澪「律!」

澪は窓の外にいる律を見つけた。

律「大丈夫か!?」

澪「は、早くこの石を……」

律「あ、あぁ……」

律は窓の外から必死に手を伸ばす。
ちなみにここは、校舎三階であり、律はパイプにしがみついている。

澪「の、和が……」

律「もう少し……」

和「!」タッタッタッ


澪「トンちゃんの水槽に捨てて!」

律「よし掴んだ!」


バァン!


和は拳銃を発砲した。
もちろん、モデルガンで弾はBB弾である。

律「うわぁー!!」

和「律、石を大事に持ってなさい。澪の命と引き換えよ!」

和がそう告げるも、肝心の律はパイプから手を放して落下していった。


澪は必死に逃げた。
そして、彼女が逃げ込んだ先は部室だった。

澪「ハァ……ハァ……」

バァン!

澪「うわっ!」ドテッ

トン「!」プクプク

和「終点が部室とは、上出来ね。さぁ、石のありかを言いなさい」

澪「捨てたよ」

和「嘘おっしゃい」


澪「和、こんな歌を知ってるか?」

和「?」

澪「律をチュッチュッ出来るのは私だけだ。ペロペロする権利もあげない。だけど、叱る権利はあげよう。人は律なしでは、生きて行けない!」

和「分からんわ!」

バァン!

和「ラ◯ュタは滅びない、何度でも蘇るわ。私の眼鏡がそうであり、唯のパンツをクンカクンカスーハー出来るみたいにね」

バァン!

和「跪いて、命乞いをしなさい!」



律「澪!」

そこに、律がやって来る。

律「澪を放せ!」

澪「やめろ律!和は私達も殺す気だ」

和「律、石は持ってるのね。それとも、あなたが持ってる梓ちゃんのパンツで勝負すのかしら?」

只今、梓はノーパンである。

律「澪と話がしたい」

和「3分間待ってあげるわ」


澪「律!」

律「澪!」ダキッ

澪「怪我、ないか!?」

律「あぁ、大丈夫だよ」

律「澪、よく聞いて……滅びの呪文を言おう」

澪「えっ?」

律「もう、それしかない。大丈夫、私を信じて」

澪「律……分かった。私、律を信じるよ」

律「澪、大好きだよ」

澪「私もだ」



和「三分経ってないけど、答えを聞ききましょう」

律「……」ポイッ

律は梓のパンツを捨てる。

和「?」


律「行くぞ」

澪「うん!」


律・澪「バルス!」


その瞬間、石が眩い光を放つ!

和「な、何!」

律・澪「くっ!」

グラグラ

突如、校舎内が揺れだした。

さわ子「あら、地震かしら?」ズズー



梓「唯先輩、地震です!」

唯「今いい所なのに」

梓「もう少しで、イケそうだったのに」

紬「ふざけんなー!」●REC

唯と梓は××中で、紬が隠し撮りをしていた。



和「目が、目がぁー!!」

和は目を押さえ、彷徨っていた。




それから数分後、桜高の校舎は跡形もなく崩れ去った。

さわ子「な、なんなのよこれー!」

いちご「うわー」

エリ「偉い事になった」

アカネ「凄いや」

姫子「戦争でもあったのかな?」



崩壊した瓦礫の中に二人の姿はあった。

律「澪、大丈夫か?」

澪「うん。律が守ってくれたから」

律「当たり前だろ。それに言ったよな澪」

澪「?」

律「『律は私の大切な親友だから』。なら、澪は私の大切な親友だ!」ダキッ

澪「律!」


今日も、あの地平線は輝いていた。

それ以上に、二人の友情は輝いていた。


  • fin-








和「勝手に終わらすな!」

二人「ぎゃー!!」

和「唯、唯は何処に行ったの!?」

律「唯なら、あそこ……」

律が指差したのは、瓦礫の上で××中の唯と梓だった。
何故か紬がボロボロになりつつ、撮影をしている。



唯「あずにゃーん!」

梓「唯せんぱぁーい!」

紬「うぉっしゃー、こいやー!!」●REC



和「……」ガクッ

和の中で何かが崩壊した。

和「あはは、唯が……泥棒猫に……取られちゃった」

和は涙を流しながら、天を仰いだ。

律と澪はそんな和に掛けてやる言葉がなかった。


滅びの呪文はあっても、復活の呪文が存在しない世の中だった。



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