唯「和ちゃーん、なんだかテレビが壊れたみたいなんだ」

和「あら、そうなの」

唯「黒い棒が上下に出て来て、変な文字が書いてあるの」

和「ちゃんとデジタル放送で見てる?」

唯「でしたる?なにそれ」

和「何って。あなたどこのテレビ使ってるのよ」

唯「SONYの四十二型ブラウン管テレビだよーおっきーんだよー」

和「まだ地デジじゃないの?!」

和「仕方ないわね、それじゃ新しいの買いに行きましょう」

唯「えーなんで?ブー太は子供の頃からの友達なんだよ!」

和「ブー太?ブラウン管に名前を付けてるの」

唯「そうだ!こうやって新聞紙を上下に貼れば文字も気にならないよね」ペタペタ

和「止めなさいよ貧乏くさい…」

唯「くさくないよ!ブー太は全然くさくないよ!」

1和「それに2011年7月24日になったらどうするつもりよ」

唯「2011年7月24日?何の日だっけ、和ちゃんの誕生日?」

和「そんな事も知らないなんて…。ほら!」べリバりべリ

唯「あぁ、私が貼った新聞紙が!」

和「この下に書いてる文字を読みなさい」

唯「えーっと…アナログ放送は2011年7月24日にしゅうりょうし、デジタル放送にかんぜんいこー…」

和「どう?分かったかしら」

唯「さっぱりだよ和ちゃん!」

和「………」

和「簡単にいうと、2011年7月24日以降はそのブラウン管では全くテレビが見れなくなるの」

唯「まっ!まったく?そんなのって…、でも今までも斜め三十五度でチョップしたら治ったんだよ!」

和「今までとは根本的に問題が違うのよ。アナログ波自体が無くなっちゃうんだから」

唯「……あなろぐぷぁ?」

和「つまり、唯がトラックに轢かれて意識不明になるとするでしょ?」

唯「えー、そんなアニメじゃあるまいしー」

和「例えばよ。そこで電気ショックを加えれば息を吹き返すかもしれないわ」

唯「そうだよ、私が言いたいのはそういう事だよ!」

和「でも、そこが空気の無い空間だったらどうなるかしら?」

唯「空気が!?そんなのいくら電気ショックしても吹き返す息が無いよ!」

和「でしょ?つまりそういう事なの」

唯「えー!そんなのダメだよー、どうしてブー太をイジメルの和ちゃん!」

和「知らないわよ。文句があるなら総務省に言ってよ」

唯「きっとワナだよー、電気屋さんの陰謀だよー!」

和「そんな訳ないでしょ。デジタルハイビジョンなら画質もクッキリだし良い事ばかりなんだから」

唯「いいもん!ちょっと画質が悪くても私はブー太があればいいもん!」

和「そうなんだ。じゃあそろそろ電気屋さん行くわよ」グイッ

唯「はなじでよーのどかぁちゅわんー私にはブー太がぁ」ズルズル



和「ジョッジョッジョー、ジョーシンー」スタスタ

唯「待ってよ和ちゃん…。電気屋さんならビッグカメラの方が近いのに」

和「何言ってるの、関西資本はジョーシンだけなのよ」

唯「そうなの?ホントに和ちゃんは家電が好きだね」

和「この風、この肌触りが家電量販店…。さぁ私が唯にピッタリのテレビを探してあげるわ」

唯「うん、よろしくね」

梓「あれ、平沢唯先輩だ?」

唯「………え?」

唯「あれ、梓ちゃんだ?どうしたのこんな所で」

憂「ちょっと梓ちゃん家のテレビを買い換えようと思ってね」

唯「あー、憂だ!憂も一緒なんだ」

梓「私あんまり家電に詳しくないから」

憂「お姉ちゃん達は何をしに来たの?」

唯「梓ちゃんと同じでテレビを買いに来たんだよ」

憂「テレビ?でも、お姉ちゃん一人暮らしの時に、ウチにあるテレビ持って行かなかったっけ」

和「憂も気付いて無かったの?ブラウン管じゃ2011年7月24日の完全移行に対応出来ないでしょ」

憂「あっ、そっかー!ゴメンねお姉ちゃん、私うっかりしてたよ…」

唯「気にしないでよぉ、梓ちゃんも同じあなのむじなだからさ!」

梓「違いますよ、一緒にしないで下さい」

和「あら、そうなの?」

憂「皆でwiiをして遊んでたんだけど、純ちゃんのコントローラーすっぽ抜けちゃって…」

梓「私ん家の37型プラズマテレビが…バリンと…」


唯「聞いた和ちゃん!?聞いたよね和ちゃん!」

和「聞いたけれど…。それがどうしたのよ?」

唯「やっぱり液晶テレビなんて壊れやすくてダメなんだよ!ブー太ならいくらコントローラー投げても平気なんだから」

和「ゲームが出来てもテレビが見れなきゃ意味ないでしょ。それにあなたwii持ってないわよね?」

唯「ぷよぷよとかで負けた時、ドリームキャストのコントローラー全力で投げ付けるから一緒だよ!」

梓「全然違いますよ、余計タチが悪いじゃないですか!大学生にもなって何やってるんです」

唯「いゃあ、梓ちゃんは相変わらず手厳しいねぇ」


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