数年前

唯「あ・・・あれ?」

律「よっしゃ!受かった!」

澪「あ・・・あった!よかった・・・」

紬「わたしも!」

律「唯は・・・」

唯「・・・・・・」

律澪紬「え?」

私のお姉ちゃんはけいおん部でただ一人第一志望の女子大に落ちてしまった



唯「・・・・・・ただいま」

憂「お、おかえり・・・」

唯「・・・・・・」

憂「ど、どうだった?」

唯「・・・・・・だめ」

憂「そうなんだ・・・・・・」

私はお姉ちゃんを何とか励まそうとしたけど・・・・・・

憂「だ、だいじょうぶだよ。ほ、ほら他に受かってる大学もあるんでしょ?」

唯「・・・・・・だめ」

憂「それじゃあ浪人するとか・・・」

唯「・・・・・・」

憂「そ、そうなったら私たち同級生ってことだね?アハハハ・・・・・・」

唯「笑うな・・・」

憂「え?」

唯「笑うなー!!!!!!!!!!!!!!!!」


ブスッ!グチャ!


憂「ギャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

お姉ちゃんの指が私の両目に食い込み眼球をつぶしてしまった


憂「痛いよ!お姉ちゃん!」

唯「ハァハァ・・・」

憂「お姉ちゃん・・・」

唯「わ、私は・・・・・・」

唯「なんてことを・・・」



私の目は完全に失明してしまった。それからしばらくして両親が帰ってきて
私の世話をしてくれるようになった。でも私には失明してしまったことよりも
お姉ちゃんが笑わなくなったことのほうが悲しいと思った。お姉ちゃんはあれ
以来自分の部屋の椅子に一日中座っているだけのようだ。時々声をかけても、

唯「憂ごめんなさい」

しかいってくれない。


私は決心した。お姉ちゃんに笑ってもらおうと。そしてまた昔のような仲の良い姉妹に戻ろうと。

憂「お姉ちゃん見て!」

唯「・・・・・・」

憂「なわとび!」

唯「なわとび・・・」

憂「いくよ!」シュ!シュ!シュ!

唯「・・・」

憂「二重飛び!」シュシュ!シュシュ!

唯「・・・」

憂「あや飛び」シュ!シュ!シュ!

唯「・・・」

憂「交差飛び」シュ!シュ!シュ!

唯「・・・」

憂「ハァハァ・・・あっ!」ステン!

憂「いたたたた」

唯「クスッ・・・」

憂(いま笑った・・・確かに笑ってくれた)

それからというもの私はお姉ちゃんを喜ばせようと体を鍛え続けた。



憂「腕立ていくよ!1!2!3!」

唯「・・・」


わたしにできるのは


憂「スクワット!」

唯「・・・」


こんなことだけ


憂「腹筋!」

唯「・・・」


お姉ちゃん


憂「10082!10083!10084!」

唯「・・・」


昔みたいに


憂「ほらおねえちゃん今日から百キロのバーベルだよ!」

唯「・・・」


あの笑顔を見せて・・・




それから何年もたった。お姉ちゃんは以前のように戻ることなく天国へと旅立った。

お姉ちゃんがなくなったとき・・・私の体は・・・完成していた・・・・・・

憂「オーネーチャーン!!!!!!!!!!」

強い肉体と引き換えに・・・・・・私は涙を失った




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