ズガン! ドガン!

純「あーーったくもぅ!ムカツクムカツクー!私の頭なんだと思ってるのよ!」

純「このノートがデスノートだったら軽音部のヤツら全員の名前書いてやるのに」

カリカリ

純「…ラジオでも聞いて気分転換しようかな」カチッ


『オールナイトトーキョー! 今週はスペシャルウィーク、最後までちゃんと聞いてくれよな!』


純「あ、スペシャルウィークだったんだ。危ない危ない聞き逃すところだったよ」カリカリ

純「やっぱりこのDJのトーク面白いなぁ。夢中になっちゃうよ」カリカリ


『それじゃ次のお便り、PN.軽音大好きさんから。私は今、高校の軽音部に入っています、練習は厳しいですが毎日仲間と…』


純「けっ…! なーにが軽音部よ。あんな部に入るヤツなんてロクなのいないんだから」カリカリ


『でも、もうすぐ卒業です。残った後輩達に何を残せるのかなって、色々考えちゃいます。だって大事な後輩だから…』


純「大事な後輩…かぁ。ウチの軽音部もこれくらい気遣いができたらねぇ」カリカリ


『そんな事よりもDJススムさん。純ちゃんの頭って固焼きそばみたいだよね。…はい、素敵なお便りありがとう!』


ピクッ

純「………い、いやまさかね。偶然よ、偶然」

ガタガタ……

『それじゃつ…ぎ……の……』ガガガガ

純「え?なに…、MDコンポが揺れて……」


ドガッシャーーーン!!


純「な、な、な、何よこれ!? MDコンポの中から唯先輩が!」ビクッ

ガチャリ!

律「ひゃっほーーぃ!!」ガッシ

純「ちょ!? 何かってに人の家に入って」

唯「ほぉぉらぁえいっさっさのさぁぁあああー!」ブォン


バッシャーン!!


純「ずぐぃああぁあ!ああっづびいいぃぃい!!!MDがぁ!!私のMDがぁぁ!」ゴロゴロ



純「げほっ…げほっ…おぇぇ…」ネチャネチュァ…

唯「いっええーーぃ!律っちゃんタッチ、ナイトタッチ!」パン

律「ほっほーい!いえぃいえぃ!」パン

澪「うんうん、やっぱりMDの中身をくりぬいて唯を待たせたかいがあったよ」

純「くりぬいてって…、何やってるんですか!?おこずかい前借して買ったのに!」

唯「大丈夫だよー、この中でラジオ流してたラジカセあげるから」サッ

純「いらないよ、そんな八宝菜まみれになったラジカセなんか!」



律「あっははは!いやぁ、笑った笑った!」

唯「ほんとだよね!澪ちゃんもハイターッチ!」パッシン

澪「浮かれる気持ちも分かるが、そろそろ帰らないとな。夜も遅いし」

律「そだな。んじゃ鈴木さん、おつかれちゃーん」フリフリ

純「ま、……待ちなさいよ…」

澪「うん?何か言ったか鈴木さん」

唯「見送りならいいよぉ、ウチまですぐそこなんだからさ」

純「そのままハイそうですかって帰すわけないでしょ!」ビシッ

澪「うん?誰か忘れ物でもしたのか」

律「いんや。ちゃんと中華なべとお玉も持ったし」サッ

純「不法侵入に器物破損、そして傷害!お父さんに言って警察に突き出してもらうんだから!」

澪「…プッ!…あっははは!ちょっと鈴木さん笑わせないで」

純「何がおかしいのよ、私は本気なんだから!」

唯「もー、純ちゃんは忘れんぼうさんだなぁ。コレだよこれー」ヒョイ

純「ドッキリ……大成功……」ネチョリネチョ…

唯「それじゃまた明日ねー」

律「はばぁないすでいー!」

バッタン

純「………………」ネチョリネチョ…




純ママ「純ちゃん、ほら起きないと遅刻するわよ」ユサユサ

純「…やだ。今日は学校いかない」

純ママ「何を言ってるのよ急に。学校で何かあったの?」

純「……言いたくない」

純ママ「仕方ないわねぇ。それじゃ欠席の電話しておくわ」

純「理由聞かないの?」

純ママ「良いのよそんなの。だって純ちゃんは良い子なんだから。訳も無く学校を休みたがったりしないわ」

純「お、お母さん…」

純ママ「純ちゃんが話したくなったら話して頂戴ね」ニコ

純「うん! ありがとうお母さん!」ギュ

純ママ「あらあら、純ちゃんはあまえんぼうさんね」

純「ふふふ、みんなにはナイショだよ」

純ママ「分かってるわよ。……そういえば」

純「うん、なぁにお母さん?」


純ママ「純ちゃんの頭って固焼きそばみたいね」

純「……………え?」


ダッタダッタッダ!!

バッターーーン!!


唯「御用じゃぁー!! 御用じゃぁあああ!」ブン


バッシャーン!!


純「ぬぐぃわああぁあ!ああっづいんびいいぃぃい!!私の家庭がぁぁ!」ゴロゴロ

唯「いっえーーぃ!純ちゃんのお母さんタッチ、生まれてきてありがとうタッチ!」パン

純ママ「えっと、こうかしら!」パン

律「イッツクール!でも鈴木の頭はホットー!!」

澪「いいねぇ。みんな最高だよ、最高のショットが撮れたよ」



純「ふっふひぃー…っふっふひぃ……」

純ママ「これで良かったのかしら皆さん?」

唯「うん! 朝早く起きたかいがあったよ!」

律「さすがに五時起きでスタンバるのは疲れるぜ…」

純「ちょっと、あなた達お母さんに何吹き込んだのよ!」ネチャネチャ…

純ママ「吹き込む?何を言ってるの純ちゃん」

唯「そうだよー。ほら純ちゃんコレコレ。まだ寝ぼけてるのかな」

純「……ドッキリ大成功」ネチャネチャ…


澪「さて、それじゃ律は脚の方を持ってくれ」ガシッ

律「おう、了解だぜ」ガシッ

純「な、何するんですか!離してよ!」

純ママ「純ちゃんが優しい先輩達に恵まれて私もうれしいわ」

唯「いやいやぁ、そんな事ないよぉ」

純「そうだよ!こいつら軽音部はひどいんだよ!」

律「ほい、よっせいよっせい」スタスタ

澪「よっせいさ、よっせいさ」スタスタ

純「コイツらは私の頭に固焼きそばを…」

バターン!


純ママ「……さぁ。お洗濯でもしようかしら」



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