─数十分後─

律「と、いうわけで明日から昼休みと放課後に署名集めをするということで…」

紬「憂ちゃんにも朝からクラスの人に話をしてもらったらいいと思うの」

唯「うん。そう頼んでみるよ」

律「よーし。じゃあ今日はとりあえず解散!」

梓「あの~澪先輩。大丈夫ですか?」

澪「オナカイタイ」ゴロゴロゴロ

律「あんなにコーヒー飲めば当たり前だろ」

澪「トイレイッテクル…」

唯「うんこ!うんこ!澪ちゃんうんこ!」

律「やれ!梓!」

梓「ビッテン突撃!」

唯「あずにゃん痛いよ!ツインテールすごく硬いよ!刺さってるよ!」

梓「こんなこともあろうかとスプレーで固めてきたんです」

唯「そんなぁ~(涙)」




─そして翌日の昼休み─

律「なかなか集まらないもんだな」

紬「それどころか人が遠ざかっていくように思えます」

唯「何がいけないのかな~」

梓(それはきっと、この奇妙な着ぐるみのせいじゃ…)

澪 フラッ

律「澪。大丈夫か?」

澪「ああ。大丈夫少し眩暈がしただけだ」

唯「澪ちゃん。無理しちゃいけないよ」

紬「そうよ。ここは私達に任せて」

澪「そういう訳にはいかないよ。今がんばらなきゃ、軽音部のため。
  梓にこの部を残してやるために」

梓「澪先輩…(やだ、カッコイイ////)」

唯「でも、もうすぐ昼休み終わっちゃうよ」

律「しかたない…続きは放課後だ」



─そして放課後─

律「みんな準備はいいかー?それでは下校の生徒を狙って校門へ出撃!!」

一同「「「「おー!」」」」


コンコン
ガチャ


憂「こんにちは。おねえちゃん?」

唯「あーう~い~。手伝いに来てくれたの?」

憂「えっとね…あのね…」

紬「どうしたの憂ちゃん?」

憂「ごめんなさい。実はクラスで軽音部の話したらあまり皆乗り気じゃなくて。
  それにウチのクラス吹奏楽部員が多くて
  それで…署名したらみんなに何言われるか…」


律「そっか…じゃあ仕方ないな」

紬「気にしないで憂ちゃん…」

憂「ほんとうにごめんなさい。なんとかみんなを説得してみるから」

律「うん。でも、あんまり無理しないようにな」

憂「はい。みなさん頑張ってください。…それじゃ」

バタン
タッタッタッタッタ…



唯「うわーん!憂のバカー!」

澪「唯。それは違うぞ!」

律「澪…」 紬「澪ちゃん…」 梓「センパイ…」

澪「この場合はこう言うんだ」


  「ロイエンタールの大馬鹿野郎───!!!!」ガシャーン!!


律・唯・紬「「「………」」」 梓「…チッ」

澪「ダメだ。興奮したら更に気分が悪く…」

律「澪。約束したよな。迷惑かけないって」

澪「きっと私は病気なんだ。変異性劇症膠原病なんだ…」

律「…さーみんなー校門へレッツゴーだ」




─校門─

「軽音部です。学園祭ライブ公演のための署名お願いしまーす」
「「「お願いしまーす」」」

律「結構たまったな」

紬「でも、これでも全校生徒の1/5くらいよ。最低でも2/3は欲しいところだけど…」

唯「!!いいこと思いついちゃった!」

律「却下」

唯「まだ何も言ってないよぅ」

律「どうせ架空の名前を書くとかだろ」

唯「違うよ!おなじ人に5回くらい書いて貰えばいいんだよりっちゃん!」

紬「どちらにせよ、不正は許されないわ」

唯「えー!いい考えだと思ったんだけどな~」


梓「…私も憂と一緒に2年生の説得に行ってきます」

律「梓…」

梓「だって、せっかく先輩達が守ってきたこの軽音部を私の代で無くす訳にはいきません!」
  「そのためなら私。どんなに嫌われてもかまいません!」

唯「あずにゃん…」

バタッ

律「えっ?…澪?」

唯「みっみっみ、澪ちゃんが倒れちゃったー!」

梓「澪先輩しっかり!」

紬「先生呼んでくるわ!」




律「澪!大丈夫か!?」

澪「律…ごめんなぁ…迷惑かけてばっかりで」

律「澪だって…澪だって一所懸命やってたよ!私は知ってるよ!」

澪「ありがとう…でも、私はもうだめみたいだ」

律「何言ってんだよ!気をしっかり持つんだ!」

澪「パクパク…」

律「ん?何だ?」

澪「講堂の…使用許可を手に入れたら……みんなで……」…ガクッ

梓「そんな…澪先輩…」

唯「嘘だよね…そんな事…」

紬「先生を連れてきたわ!」

律「澪、澪、澪ぉぉぉぉぉ──────!!!!!!」


              ~完~











─保健室─

律「で、昨日のコーヒー飲み過ぎが原因で夜眠れなくて、徹夜した結果こうなったと」

澪「あははは」

律「あはは。じゃない!どれだけ心配したか!」

紬「まあまあまあまあまあ」

さわ子「でも澪ちゃんお手柄じゃない」

梓「今回に限っては澪先輩が倒れてから、すごい勢いで署名が集まったからよしとしますけど」

唯「なんか澪ちゃんが悲劇のヒロイン扱いだったもんね。倒れるほどがんばってたのかーって」

憂「クラスのみんなも全員署名に参加してくれましたよ」

澪「まぁ、全て私の策略だ」

律(ギロッ)

澪「わ、悪かったよぅ」


紬「なんにせよ、あとは委員会の判断を仰ぐだけね」

ガラガラ

和「失礼します。──ああ。居た居た」

澪「和。迷惑かけてすまなかった…」

和「まあね。澪が倒れたって聞いた時はビックリしたけど、そのお陰か署名すごいじゃない」

唯「和ちゃん。なんとかなりそう?」

和「さすがに全校生徒全員分の嘆願書を突きつけられたら、なんとかせざるを得ないわ」

梓「じゃあ…」

和「がんばったわね、あんた達。あとは任せなさい」

律「これでライブが出来るぞー!」

唯「やったね!りっちゃん!」

憂「よかったね。おねえちゃん」

梓「ライブでは大暴れしてやるです!」

紬「そうと決まれば祝いのお茶会ね」

澪「よし!では卿等、予に続け!」


「「「「「ジークカイザー・ラインハルトー!!」」」」」


─こうして軽音部の学園祭ライブはこの3年間で一番の演奏を披露し
                    長く後世に語り告がれるのであった。めでたしめでたし─





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