律「おーい澪ー!おはよー」

澪「これはこれは、フロイライン田井仲。ご機嫌麗しゅう」

律「風呂?なんだって?」

澪「ははっ。お嬢さんと言ったんだよ」

律「あっそ…(また何かに影響されてるな…)」



─放課後─

唯「ねぇ、りっちゃん。澪ちゃんどうしちゃったの?」

律「なんかアニメに影響を受けたらしいんだ。確か銀河英雄伝説って言ってたっけ…」

梓「なんだか中世ヨーロッパって感じですね」

澪「フロイライン琴吹、紅茶を一杯頂けないだろうか?」

紬「はい、ただいま」コンシャラース *キラキラ*

唯「おおっ!りっちゃん!あの一角だけ薔薇が咲き乱れてるよ!」

律「さすがムギはお嬢様の気品があるなぁ」

梓(こんな澪先輩もいいかも///)

澪「卿等もそんなとこに突っ立ってないでこちらで一緒に優雅なひと時を楽しもうではないか」

紬「みなさまもどうぞ。今日はいい紅茶の葉が手に入ったの」

唯「お招きされちゃったよ。スカートふわっとさせなくちゃ!日傘差さなきゃ!」

梓「それが唯先輩の貴族のイメージなんですね・・・」



澪「どうだろうか、次の休みの日はフロイライン琴吹の屋敷で優雅なひと時を…」

紬「ごめんなさい…その日はウチの会社グループのパーティーがあって…」

律「まぁしかたないな。澪、また唯んちで鍋でも…」

澪「クソッ!これだから貴族は!」

唯「澪ちゃん!?」

澪「我々平民のことなぞ意に介さず、己の欲望を満たす事のみに固執して
  さもそれが当然のことのように振舞う」

梓「澪先輩言い過ぎです!!」

澪「チッ…しょせん貴様等も権力の前ではひれ伏すしかないのか…」

澪「力だ…力が欲しい。相手が貴族ならそれを凌ぐ力が!」

ダダッ──



唯「澪ちゃん…行っちゃった…」

律(はぁ…また始まったよ…)

紬(私も一応平民だと思うけど…)

律「ごめんなぁムギ。澪の奴のめり込みすぎるからさ。またすぐに飽きると思うから」

紬「ううん。いいの。それよりこの事は私に任せてもらえない?」

梓「なにかいい考えがあるんですか?」

紬「うん。 りっちゃん、澪ちゃんが影響を受けたのは銀河英雄伝説なのよね?」

律「そうだけど。ほっといてもいいんじゃ…」

紬「ふふっ。いいからいいから」

唯「ムギちゃーん。ケーキまだー?」

紬「はいはい」

律「はぁ…(唯はいつも通りか…)」



─翌日─

澪「おはようフロイライン田井仲」

律「あぁ、おはよう…って澪!どうしたんだ!髪を金髪なんかにして!」

澪「もう私は澪ではない。これからはラインハルトと呼んでもらおう」

律(痛い痛い痛い痛い)

澪「貴族めの奴に目にもの見せてくれる!」



─そして教室─

先生「おい!秋山!あとで職員室に来い!」

澪「クッ…教師を凌ぐ力が欲しい」



─放課後─

唯「それで澪ちゃん金髪なんだ」

律「まぁ明日までには戻してこいってきつく絞られたらしいけど」

梓(これはひどい)

澪「なぜ駄目なんだ!ムギだって明らかに髪を脱色してるじゃないか!
  こんなとこにも貴族の特権階級か…」

紬「澪ちゃんそのことなんだけどね」

澪「なっ…なんだ」

紬「実は私の母方の父、つまり私にとっての祖父がドイツ人でね、姓をミューゼルっていうの」

澪「!?」

紬「だから私がこんな髪の色でもおかしくないのよ」

律「本当なのかムギ」ヒソヒソ 紬「もちろん嘘よ」ヒソヒソ 律「……」


澪「じゃ、じゃあ」

紬「ええ。十数世紀後の銀河帝国に生まれる
  英雄ラインハルト・フォン・ミューゼルの先祖ということになるわね」

澪「ジークカイザー!」

唯・律・梓「「「!?」」」

紬「違うの澪ちゃん。あなたがカイザーなのよ」

唯「えっ?」 律「何それ」 梓「恐い」

紬「もし澪ちゃんが私の母方の親族と結婚すれば澪ちゃんがミューゼル姓を名乗ることができるの」

澪「ほっ本当か!」

紬「そうよ。だからローエングラム王朝の礎を築いたのは
  澪ちゃんだと言っても過言ではないわ」

澪「おおおおおおおおおおおお!!」

紬「ふふっ。喜ぶのはまだ早いわ。ラインハルトには一番頼りにしてた人がいるはずよ」

澪「キルヒアイス…」

紬「そう…。そしてキルヒアイスはラインハルトの親友。
  澪ちゃん、あなたの親友はだれかしら?」

澪「そうか…律がキルヒアイスだったのか」

紬「その通りよ」

律「おっおいムギ」

紬「シッ 話を合わせて」

律「………」

澪「じゃあ帝国の双璧と謳われる二人は」

紬「そっそうね、たぶん唯ちゃんと憂ちゃんね(そこまで考えてなかったわ)」

唯「え?ナニナニ?」

澪「確かに唯は物覚えが速いが忘れる速さも一級品だからな。
  まさに疾風ウォルフの名に相応しい」

唯「いやぁ~。それほどでも~」テレテレ///

律「後半誉めてないぞ~」

澪「じゃあ梓は!?」


ガチャン


律「おい澪、興奮しすぎだ。机を揺らすな。紅茶がこぼれちゃうだろ」

梓「びっ(…くりした)」

澪「び?ビッテンフェルトか!梓のやってやるです精神は確かに通じるものがあるもんな」

紬「そうね。さしずめ黒色髪騎兵団というところかしら」

澪「あはは。ムギうまいこと言うなぁ」

唯・律・梓(ついていけない…)

澪「じゃあ和は」

紬「その政治的手腕からオーベルシュタインね(もう適当よ)」

澪「そうか…だから私と和が仲良くなった時、律が機嫌を悪くした訳か。
  ごめん律気づいてやれなくて」

紬(言ってみるものだわ)

澪「でも律。確かに十何世紀後にはオーベルシュタインだったとしても今現在は和だぞ。
  その辺は勘違いしちゃダメだ。めっ」

律(なんで私が諭されてるんだ…)


澪「はぁ~なんだか興奮したら喉が渇いた。ムギお茶を」

紬「はい。ただいま」ニコッ

唯「でも~ムギちゃんの役どころがまだ決まってないよね~」

紬(唯ちゃん…余計なことを…)

澪「そうだな…やはりここはその気品からアンネローゼ姉上になるだろう」

紬(巻き込まれたわ…)

澪「姉上の作るケーキはいつも美味しいですよ」

唯・律・紬・梓「「「「はぁ…」」」」



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