―――――

梓「ぷはぁっ」

律「あー・・・やっぱ顔洗うと目が覚めるなぁー」ボケェー

梓「そうですねぇ」ボケェー

律「えーっと、どこやったっけ」オロオロオロ

梓「カチューシャならここですよ」スッ

律「おお!サンキュ~梓!」カポッ

律「さて!いきますかっ!!」シャキーン

梓「ですね(顔洗ったときよりカチューシャしたときのが目が覚めてるってすげぇな)」

スタスタスタ

コンコン

律「おーい、もう準備できたかー。そろそろはいりてーんだけどー」

ガチャ

澪「うん。もういいぞ。悪かったな」

律「いえいえ。もう慣れっこだっての、な、梓」スタスタ

梓「ですね・・・(慣れるこの環境もどうかと思うけど・・・)」チラッ

澪「ん・・・?人の顔見てどした?はやく入れよ」

梓「あ、いえ、なんでもないです」アハハハ

澪「?」

梓(思えば、環境的には申し分ない2年間だったんだなぁと
  秋山先輩を見てるとつくづく思うなぁ)スタスタ

唯「あ、あずにゃんおはよ~~!!」

梓「あ、・・・お、おはよう、ございます、平沢先輩・・・」

唯「いい夢見られた?」

梓「へ?」

唯「いや、だから昨日はなしてた夢のことだよ~」

梓「あ、あー・・・、夢ですか。う~ん・・・。なにか見た気はするんですけど、」

唯「うんうん」

梓「どんな内容のを見たのかは覚えてないですね」アハハ

唯「え~、なにそれぇ。心配してたのにぃ!!」

梓(夢の心配って何?)

梓「先輩はちゃんとあれから眠れましたか?」

唯「うん!!すっきりぴょんだよっ!!いい夢も見たし!」ブイッ

梓「へ、へぇ・・・ど、どんな夢を?」

唯「え!?そ、それは内緒だよ!?内緒!!」

梓「そ、そうですか、それは残念ですね・・・」

澪「2人とも何のこと話してるんだ?」

律「あー・・・。まぁ、ほっといてやれ。
  あぁいう青春の形もあるんだろ、俺にはわからんが」ウンウン

澪「?」

紬「すれ違いねぇー」ホワワ

唯「えへへ~」

梓(この分じゃ、もう大丈夫なのかな・・・?)

がちゃ

和「おーい。今日のこと確認しに着たんだけど起きてるかー」

律「お!和!!おっはー」

紬「和くん、おはよう」

唯「和ちゃ~ん!おはよー」

和「お前ら朝っぱらから元気だなぁー・・・。まぁ、おはよ」

梓「おはようございます。今日のことってのは・・・?」

和「あぁ、うん。まぁ、軽い打ち合わせっていうか、
楽器はけるときのこととか示し合わせみたいなもんだから」

澪「じゃあ、みんなで聞いておいたほうがいいな」

紬「そうね」

和「よし、じゃあ、今日の段取りについて説明するからな」

律「お前ら耳かっぽじーってよーーーくきいとけよ!!」

律「で、あとで俺に教えてくれっ!!」

澪「律もちゃんと聞いとけよ!!」ゴチンッ

律「あいたっ!?じょーくだよ、じょーく!!すぐに俺の頭を叩くなっつーの!!」

唯「あはは!!りっちゃんばっかだー」ケラケラ

紬「ふふふっ。2人ともあいかわらずねぇ」クスクス

律「ったく、2人とも笑うなよー。こいつのげんこついったいんだぞー?」

和「お前ら・・・本番でも緊張感ないなぁ・・・」

澪「め、めんぼくない・・・」

梓「(・・・・いつもどおりのけいおん部だなぁ)」

梓「(こんな風に5人でずっといられたらいいのに・・・)」

唯「ん?あずにゃん黙ってどうしたの?」

梓「えっ?いや、なんでもないですよ」アハハ

唯「・・・?」

和「じゃあ、改めて説明するからちゃんと聞いててくれよ」

一同「はーい」

―――――

舞台裏

律「いよ~っし!!もうここまで来たら文句なしだぜっ!」

澪「何に対しての文句だよ・・・」

唯「・・・ふぅ」

梓(・・・・あれ・・・唯先輩・・・もしかして)

紬「唯ちゃん、唯ちゃん!!人がたくさんいるよっ!!」

唯「えっ!?あ、ほ、ほんと!?す、すっごい楽しみだねぇっ!」アハハハ

紬「ねー!!こんなに人が着てくれてたらなんだかワクワクしちゃうわねっ!!」ワクワク

唯「あははー・・・う、うん!!が、がんばらないとねっ!!」

梓「・・・」

梓「・・・平沢先輩」

唯「ん・・・?どうしたのあずにゃん」

梓「ちょっと、こっちきてください」グイッ

唯「おわっ!・え、ちょちょちょ、ちょっと、あ、あずにゃんっ!?」タタタタ

スタタタタ

律澪紬「」ポカーン

律「あいつ、いつからあんな積極的に・・・?」

澪「さ、さぁ・・・・てか、こんな本番前に2人は何しにいったんだ・・・?」

紬「これはぜひともたしかめに・・・!」ダッ

ガッ

律澪「やめとけっ!」

紬「離して2人ともっ!!濃厚なラブコメのにおいがぁ~」ジタバタジタバタ

和「なにしてんだあいつら・・・?」



―――――

梓「・・・ここら辺までくれば先輩たちには聴こえないかな?」キョロキョロ

唯「え、え、っと・・・あ、あずにゃん?いったい・・・」

梓「あ、・・・あの・・・先輩・・・・!!」

唯「は、はい・・・!」

梓「その、もしかしてまだ緊張してませんか?」

唯「ほえ?」

梓「いや、そのっ・・・、なんだかさっきの先輩、
   昨日言ってたことまだ気にしているように見えたから・・・」

唯「あ・・・」

梓「俺の勘違いなら全然いいんですけど、・・・大丈夫ですか?」

唯「・・・気にしてくれたの?私のこと」

梓「うぇっ!?い、いや、そ、そういうわけじゃ・・・!!」

唯「気にしてくれたんじゃないの?」

梓「・・・」

梓「・・・いや、気、気にはしてましたけど、・・・その」

唯「・・・」

梓「昨日もいいましたけど」

唯「うん」

梓「先輩が失敗しても、
・・・俺がちゃんとフォローしますから、先輩らしい演奏をしてください!!」

唯「・・・」

梓「・・・」

唯「・・・」

梓「・・・あのぉ、、、何か言ってくれないと、この沈黙めっちゃキツいんですk」

唯「ありがと、あずにゃん」

梓「あ、いえ、・・・別に。俺に出来ることをするだけです」

唯「そっか」

梓「はい・・・」

唯「・・・」

唯「・・・あずにゃんは」

梓「え?」

唯「どうして私のために色々してくれるの?」

梓「せ、せんぱいのために色々してますかね・・・俺」

唯「うん。してくれてるよぉ。自覚ないの?」

梓「自覚は・・・ないですけど・・・してるなら・・・してるのかも」

唯「なにそれぇ。なに言ってるのかわからないよぉ、あずにゃん」クスクス

梓「で、ですね。俺も自分で何言ってるのかよくわかりません」アハハ

唯「それにしても、今日で終わっちゃうんだなぁ」

梓「・・・」

唯「みんなで一緒に楽しめたら、それはとても幸せなことだよね?」

梓「それはそうですよ、だって音楽ですもん」

唯「えへへ。あずにゃんが言うならきっとそうなんだね」

梓「俺が言わなくても絶対そうですよ」

唯「よーし!なんだか『やるぞっ』って思えてきたっ!」

唯「ありがとう、あずにゃん」ニコッ

梓「役に立てたなら・・・それは、よかったです」

唯「じゃあ、もどろっか!もうそろそろ時間だしっ!」

梓「はい!がんばりましょうね、先輩!」

唯「フォローよろしくね、あずにゃんっ!」

梓「まかせてください!!」


30通りめ 続く



紬「あ、来たみたいよ」

澪「お前らなにしてたんだよ、もう本番だぞ?」

唯「ご、ごめ~ん!」タタタタ

梓「あはは、ちょっと色々ありまして・・・」タタタタ

律「ほほう・・・!!色々とな・・・」

澪「ったく。ギターが2人してステージにいなかったら元も子もないだろ」

梓「す、すいません・・・」

唯「えへへ・・・ん?りっちゃん達そんなTシャツさっきまで着てたっけ?」

律「ん?あぁ。ほら、これお前ら2人の分!」パサッ

唯「ほっ!」

梓「あ、どもです」

唯「これは?」

紬「さわ子先生が作ってくれたんだって!かわいいわよね」フフフ

唯「さわちゃんが・・・」モゾモゾ

梓「・・・手は器用ですもんね。ところで本人はどこへ?」モゾモゾ

律「なんかあくびしながらどっか行っちまったな」

澪「さっきまでここに居たんだけどな」

唯「おぉお・・・!びっくりするほどサイズぴったり」ピッタリ

澪「私たちもなんだよな」ピッタリ

紬「どうしてかしら」ピッタリ

律「だてに3年も俺たちの顧問してないってことだろ」ピッタリ

梓「理屈が常識としてはおかしいけど、さわ子先生なら納得です」ピッタリ

唯梓紬澪律「・・・」

澪「がんばろうな・・・ライブ」

唯「・・・うん」

紬「これが最後だなんて・・・なんか実感がないわ」

梓「・・・・・・」

律「おいおいおいおい!おまえら始まる前からしめっぽくするなっつーの!!」

律「さていよい 和「けいおん部、準備できたか?」

律「」

紬「和くん!」

和「あ、律今なんか言おうとしたか?」

律「いえいえ、いいんですよ、どうせ俺なんて最後までこんな扱いで、どうぞしゃべってくださいってーの」

澪「いじけるなよ・・・」

律「み、澪!お前は俺のこと心配してくれ 澪「それで、和、なにかようか?」

律「」

和「・・・あ、あぁ、うん。去年まではけいおん部の演奏で学園祭は終了だったんだけど」

唯「そうだっけ?」

紬「そうだった気がしないでもないような・・・」

澪「いつも演奏終わったらすぐに部室に楽器片付けに行ってたから後のことってわからないな」

和「で、な。今年はけいおん部の後にも演奏したいっていうバンドがいるから
・・・よかったらけいおん部は演奏が終わったら楽器を片付けに戻らないでそのまま講堂内にいてくれないかな?」

律(・・・あ、そっか。こいつらが楽器片付けに部室戻ったら意味ないのか。うっかりしてたぜ)

律(ナイス和)グッ!

和「? (なんだ律のやつ、目でも痛いのか?)」

澪「へー。そうなのか」

紬「ジャズ研の人?」

和「いや、なんというか・・・一般応募というか」

唯「そういうのも出来るんだね~私しらなかったよ!!」

梓「俺も初耳ですね」

和「俺らの3年間じゃステージでパフォーマンスしたいっていう生徒がいなかったからな、
  何年か前はそういう個人の人のステージが主だったみたいだけど」

律(じゃあ俺らが久しぶりに個人の部ってわけなのかぁ~)ヘー

和「まぁ、そういうことだから、一応伝えとくな」

澪「ん。ありがとう和」

紬「和くんは今からどうするの?」

和「俺は仕事だから舞台袖にずっといるけど?」

紬「そっか・・・!!」ニコニコ

和「?」

唯「あぁ!もう!!和ちゃんは相変わらず女心がわかってないねぇ~~」チッチッチッ

和「な、なんだよ・・・唯・・・てか、相変わらずって・・・」

唯「ムギちゃんは和ちゃんに演奏聴いててもらいたいんだよ!!」イワセンナハズカシイ

紬「ちょ、ちょっと、唯ちゃん・・・!?」

和「・・・・・・」

唯「照れるな照れるな、ムギちゃんよ!
和ちゃんはこういうのほんっとに鈍いから言ったほうがいいんだよっ!!」

梓「・・・・・・」

律「いきなり黙ってどうしちゃったのかなぁ~あずにゃん」ニヤニヤ

梓「・・・いえ、別に。てか、あずにゃんやめてください。虫唾が走ります」

律「」

和「・・・あ、あぁ・・・なるほどね。紬」

紬「あ、・・・・え、えと、そのね、和くん、いそがしいなら唯ちゃんの言ったこと気にしなくていいからね?」

和「なんというか・・・。その、けいおん部の演奏、一番傍で聴きたくてこの仕事してるとことか、さ、ほら、あるから」

紬「・・・」

和「だから、その・・・。ちゃんと聴いてるからいつもどおりがんばれよ。演奏楽しみにしてるから」

紬「・・・」

紬「・・・うん、ありがとう、和くん。私がんばるから」

和「ん」

唯「いいねぇ~若いって青春だヨォ~」ニヤニヤ

澪「唯だって若いだろ? 一生懸命がんばってきたんだ」トンッ

唯「あ・・・」

澪「お互い、気持ちが伝わるように精一杯唄おうなっ!」ニコッ

唯「・・・澪ちゃん」

律「澪の左手が唯の右肩に・・・!!」

梓「秋山先輩からボディタッチってなんだか新鮮ですねぇ」

律「ん~・・・まぁ、なんだかんだで澪も緊張してんじゃねーの?」スゥ

ガシッ

梓「なんすか、その右手の動きは」

律「いや、俺らも仲良く肩でも組もうかと」アハハハハ

梓「折られたい?」ニコッ

律「おられなくないでぇーすっ!」ニコッ

梓「まぁ、本番前に馬鹿なことしませんけどね、律先輩みたく」パッ

律「お、やけに素直に腕をはなしたな」

梓「緊張してます?」

律「誰に言ってるんだ~い、あ~ずさくんよぉ~」

梓「手、めっちゃぬれてましたけど」

律「」

律「ぬ、ぬれてねーし!?これ、あれだし!!汗っつーか、体液だしっ!?」フキフキフキフキ

梓「・・・」

梓「律先輩」

律「な、なんだよ、改まって」

梓「・・・今まで散々リズムキープのこと言ってきましたけど」

律「お、おう・・・(なんだ?本番前まで怒られるのか?)」

梓「今日はもう今まで言ったこと忘れてください」

律「・・・」

律「・・・」

律「・・・へ?」

梓「先輩が作ったんだ、この部は。最後くらい、好きに暴れたって文句いいませんよ」ニコッ

律「・・・」

梓「・・・なんか言ってくださいよ、木っ端恥ずかしいじゃないですか」

律「へ?・・・あ、あぁ・・・・なんつーかよ梓」

梓「はい」

律「・・・がんばるか」ヘヘッ

梓「はい。がんばりましょう、律先輩!」ヘヘッ


30通りめ 続く

※未完結