―――――

じゃーん

唯「っとと」ギュイン

澪「ふぅ。なかなかそろってきたな」キュ

紬「えへへ・・・!」

梓「久しく合わせてないのにこの一体感・・・(これだからこの4人との演奏は魅了されまくりで困る)」

律「なーんだよー。なにか不満なのかよ、あずさぁ」ゴクゴクッ

梓「いえ、別に。ただ・・・」

律「ん?」

梓「すごいって言ってるんですよ」

律「あらめずらしい!もっとほめていいんだぞ?」キシシ

梓「やかましいです」

律「」

澪「あ、唯。ハモリ、すっごいしやすかったよ」

唯「ほんと!?よかった~。自分でも今のはできたかなって思ったから澪ちゃんに言われると安心だね」ホッ

澪「ずっとうまくいってなかったもんな。なにかきっかけでも掴んだのか?」

唯「うん。ちょっとね、えへへ~。きっかけっていうか音楽の師匠に最近会ってなかったのが原因みたい」

澪「音楽の師匠?そんな人いたんだな、唯にも」ヘー

唯「いるよー。失礼だな~澪ちゃんは!!」ブーブー

梓(へー。そんな人がいるのかぁ。尊敬してるギタリストか誰かかな)

紬「ふふふ」ニッコニッコ

梓「ムギ先輩、なにをニコニコしてるんですか?」

紬「ちょっとね」

梓「?」

澪「外も暗くなってきたし、そろそろ休憩しないか?」

唯「あ、本当だ!!すっごい暗い!!」

律「つーか、はらへった」グー

紬「夜ごはんってどうするの?」

律「考えてなかった!」

澪「おい」

律「まぁ、銭湯行くときにでもなんか買えばいいんじゃね?」

澪「行き当たりばったりだな」

唯「そういえば言うの忘れてたけど、ういがね」

紬「?」

がちゃ

憂「みなさ~ん、おつかれさまでーす」

純「差し入れ作ってきましたー!」

律「おぉ!!さっすが憂ちゃん!!気がきくなぁ~~!!」

純「律先輩!俺もいるよ!!俺も!!」

唯「うい~でかしたよ~さっすが私の妹!!」ムチュチュチュチュ

憂「あはは・・・お、おねえちゃん。うれしいけどせめて家でしてね。そういうことは」

唯「ういにフラれたー」ガーン

純「唯先輩は元気だなぁ~。劇にも出てたはずなのに」

梓「まぁ、そういう人だし」

紬「それにしても・・・すっごい量ね」

澪「これ・・・ほんとうに食べていいの?」

憂「はい!そのために作ってきたのでみなさんで召し上がってください」ニッコリ

律「おにぎりいっただっきー」モグッ

澪「あ、こらっ!行儀わるいぞ!?」

律「うっめー!!さすが憂ちゃんの握ったおにぎり!!」アハハハハハハハハ

憂「あはは・・・ど、どうもです」

唯「りっちゃんのテンションにういがヒいてるよ」

澪「よっぽどおなかすいてたんだな・・・・すっごいがっついてるし」

律「うっめーけど、これ具が春巻きなのはなんでなの憂ちゃん」

憂「あ、そ、それは・・・」アハハ

律「?」モグモグ

純「あ、それは俺が作りました」

律「」ブー

純「ちょ!?なんでふくんですか!?」

律「ばっか!!おまえ!!なんで春巻きなんて握ってんだよ!?」

純「俺が春巻き好きだからです」

律「んなことしるかよ!?」

純「さっきうっめーって言ってほおばってたじゃないですか!!」

律「おまっ・・・それとこれとは話がべつだっつーの!?」

澪「でも、なかなか斬新だな、春巻きのおにぎりって。ありがとうな、憂ちゃん」モグモグ

唯「あ、これは卵焼きがはいってるよ!でもおいしい~。さっすがういだよ~」モグモグ

憂「えへへ!!喜んでもらえてよかった」

純「秋山先輩絶賛のさっすがー俺のセンスさっすがー!あ、嫌なら食べなくていいっすから律先輩」

律「」

わいわいがやがや

梓「あ、このからあげおいしい」モグモグ

紬「梓くん、お茶どうぞ」

梓「あ、どもです、ムギ先輩」

がちゃ

紬梓「?」

和「おい、律いるかー」

紬「あ、和くんどうしたの?」

和「ちょっと律に用事があって」

律「ん?なんだよ、和」モグモグ

和「って・・・これまた豪勢な弁当を広げて・・・本当にけいおん部はなんでもありだな」

憂「あ、和先輩」

純「こんにちはっつーか、もうこんばんは、か!」

和「お、憂と純。てことは、これは憂が作ったのか」

唯「さっすが和ちゃん!ものわかりがはやいね!!」

憂「和先輩も食べます?」

和「・・・いや、俺はいいや。生徒会で弁当とってるし。気持ちだけいただいとくよ、ありがとう」

憂「そっかぁ」

純「・・・」

律「てか、お前なにしにきたの?」モグモグ

和「・・・りつ、また書類忘れてるだろ。学校泊まる部活はこれ出せって何回も催促したよな?」ペラッ

律「あれ?・・・そんなのあったっけ?てか、俺だしてないっけ?」

和「あったし、お前が出してないから俺が今ここにいる」

澪「りつぅ~?」

律「あはははは。な、なんせ最近忙しくて何がなんやらで・・・」アハハ

紬「それって出してないと泊まれないの?」

和「本当はそうなんだけど。まぁ、助かったな。届出だしてない部活が今年は多いから今生徒会で集めてる」

紬「じゃあ、泊まれるの?」

和「うん。そういうこと」

紬「よかった~~!!」

唯「ムギちゃん泊まるの楽しみにしてたもんね~~!!」

紬「うん!!私、みんなと学校に泊まるのが夢だったの~~!」

和「へー。それはよかったなーー(棒)」

紬「昨日も和くんとこの話してて!『楽しみだね~』って」

唯「そうなんだ~。じゃあ、楽しもうねー!」

紬「うん!」

和「あはは・・・・」

純(和先輩、ぱねー)

梓(真鍋先輩・・・生徒会の権力乱用したのか)

澪(ムギのためにすべてがチャラになったってわけか。愛されてるな、ムギ)

律「なんだ~~!!じゃあ、結果オーライだな!!出してなくてむしろよかったっつーか!」カキカキ

澪「お前は反省しろ!!」

律「そう怒るなっての!!ほれ、和!!書いたぞ!!」ペラッ

和「ん。・・・よし。食事時に邪魔して悪かったな」

唯「和ちゃんも今日泊まりなの?」

和「あぁ。そうだよ。明日のステージ部門の準備とかあるし」

唯「じゃあ、寝るときここにきなよぉ~。みんなで一緒に寝ようよ!!」ニコッ

紬「うん!うん!!」キラキラ

和「あはは・・・。いや、けいおん部はけいおん部で楽しみなよ」

唯「えぇえ~~なんでぇ~~!?ムギちゃんしょんぼりだよ」

紬「」ションボーリ

和「・・・紬には昨日言ったけど、夜にも色々構内点検とかあるし、それに」

唯「それに?」

和「けいおん部が思い出を作るように俺も生徒会のみんな思い出を作りたいんだ。
最後の文化祭だし。だから、ごめんな、唯」

唯「和ちゃん」ジーン

律「大人になっちゃって」ジーン

和「誰だよお前ら」

律「くはは・・・!!まぁ、悪かったなわざわざ来てもらっちゃって!」

和「慣れたくなかったけど、もう慣れたよ」

澪「すまんな和・・・こんなやつのおもりみたいなことさせちゃって」

和「秋山さんも大変だな。わかるよ」

律「お前ら2人はなにを共感しあってる」

和「っと、次行かなきゃな。じゃあ、俺は生徒会室戻るから」

憂「あ、和先輩」

和「ん?」

憂「これ、1つだけでも・・・!!」すっ

和「・・・え、いや、いらない・・・けど・・・」

憂「・・・もうおにぎり食べてもらう機会ないかも知れないから。最後に。ね?」ニコッ

和「・・・」

和「じゃあ、もらってくな・・・ありがとう」

憂「うん。生徒会がんばってね」

和「ん。憂と純は気をつけて帰れよ。純、憂のことちゃんと頼むな」

純「・・・あ、はい!!」

和「じゃあ、また明日」

律「おう!またな~」

紬「おやすみー和くん」

和「あぁ、おやすみ。しっかり休めよ」

ばたん

―――――


じゃーん

唯「ゆ、ゆびの先がヤヴぁいです・・・!!」アガガガガ

澪「私もそろそろ限界か、も。肩が痛い・・・」イタタタタ

梓「さすがにこの時間までぶっつづけで楽器弾くと身体がもちませんね。俺も手が痛いです」

律「おっめーら軟弱だなぁ!!俺とムギを見習えよぉー!!まだシャカリキカリキじゃねーか」アハハハハ

紬「」zzz

律「って!ムギ寝てるし!!!」

澪「立ったまま寝てるとか、すっごい器用だな」

唯「ムギちゃーん、おきてぇ~~。風邪ひいちゃうよー」ペチペチ

紬「・・・」zzz

唯「ありゃりゃ、起きる気配がないよ」

梓「風邪以前に立ったまま寝てるってすっごい危ない」ヨッ

唯「あ」

澪「さっすが男の子って感じだな・・・ていうか、お姫様抱っことか」ムムム

律「なんだよ・・・無言で俺を見るんじゃねーよ」

澪「べつにー」

梓「とりあえず、長いすの上にでも」ヨイショ

紬「」zzz

唯「まったく起きないねぇ~。あずにゃんに運んでもらったのにー。あずにゃんにー」ツンツン

梓「疲れてたんでしょうね。というか、あんまり夜更かしするイメージがないかもな、ムギ先輩」

唯「私は?私は?」

梓「え・・・。うーん。平沢先輩も夜は早い印象がありますね。だから、正直この時間まで起きてるのはちょっと予想外っていうか」

唯「へ~そうなんだぁ」

唯「というか、私のこともそろそろ平沢先輩じゃなくて」

律「いっよっしゃー!!そろそろ寝るかーー!!!」

梓「うわ、律先輩うるさっ!!」

澪「ほんっとにうるさいぞ、りつ!!そんな叫ばなくても聴こえるってば」

律「あはは!!なんか夜中ってテンションあがるよなー」

唯「・・・」

梓「あ、今なにかいいましたか?」

唯「言ったけど、とくに大切なことでもないからいいや」プイッ

梓「そ、そうですか・・・」

唯「りっちゃんほっとにうるさいよっ!!ばかっ!!」

律「え???あ、す、すまん・・・」

梓(なんか機嫌悪いのか・・・?)

律「あずさ、あずさ」

梓「はい?」

律「唯なに怒ってるの?」

梓「さ、さぁ・・・。律先輩がうるさかったんじゃないんですか?」

律「そんなにうるさかったか?」

梓「はい。もう公害レベルでした」

律「」

唯「りっちゃんのばーか。ほんとばーか」

紬「和くん・・・」zzz

―――――

澪「テーブルとか色々すみっこに動かしたら結構広くなったな」

唯「だね、これなら3人で横になって眠れるね」

律「長いす真ん中に持ってきてホワイトボードをしきり代わりにしてっと」キュルキュル

律「こっちが俺たちの陣地な!!」

梓「ふむ。2人で寝袋使うには楽器が邪魔ですけどまぁ、仕方ないですね」

澪(梓、陣地にツッコミはしないのか)

律「俺のドラムを遠まわしに邪魔とかいうな!!」

澪「ムギ寝袋で寝かせたから、使うなら長いす使っていーぞ」

律「あ、じゃあ俺が長いすで寝るー!!」

澪「いや、梓と話合えよ・・・」

律「あずさぁ!!!」

梓「俺、寝袋でいいんで律先輩が寝てください」

律「いやっふーい!!長いすで寝るとか、これぞ青春って感じだよなぁ~~!!」ゴロンッ

紬「うーn・・・」ムニャムニャ

唯「あ、りっちゃん静かにしてよ!!ムギちゃんがおきちゃうよ!!」

律「す、すみましぇん」ビクビク

梓「やっぱり平沢先輩、律先輩に怒ってません?何かしたんですか?」

律「してないしてない!!ガチでなにも心あたりない」ブンブンブン

梓「なんだかなぁ」

唯「・・・」

澪「おい、りつー。そっちで電気消してくれよ」

律「あぁ、わかった」スタタ

律「じゃあ、電気消すぞー」

ポチッ

澪「うわ、くらっ!!」

唯「ほんとだー暗いねー」

梓「なんだか変な感じがしますね」

澪「私たちが帰ったあとの部室ってこんな感じなのかな?」

唯「ねー。こんな暗いとこにトンちゃんはいつも1人でいるんだね」

澪「さみしくなるこというなよ・・・(今度からちゃんとトンちゃんにご飯あげよう)」

唯「こう暗いと修学旅行思い出しちゃうね」クスクス

澪「たしかに・・・」

紬「・・・・・・しゃれこうべ」ムニャ

律「うおっ!暗くて下がよく見えない・・・」スタタ

ムギュ

梓「いたっ!?」

律「あ、わりぃ!踏んだ!!」

梓「いたたた・・・ったく、気をつけてくださいよ・・・」

律「しかたねーだろ、暗くてよく見えないんだから。・・・おっ!だんだん目がなれて見えてきた」ゴソゴソ

梓「まったく・・・」

律「・・・」

梓「・・・」

律「なぁ」

梓「なんですか、今眠れそうだったのに話しかけないでくださいよ」

律「・・・お前こんなときでもそんな口叩くか・・・・」ヤレヤレ

梓「・・・なんですか、本当に」

律「明日、がんばろうな」

梓「・・・」

律「最後の文化祭とか、思い出作りとかさ、肩書きは色々作っちゃったけどよ」

梓「?」

律「素直にけいおん部は俺が音楽がしたくて作った部活だから」

梓「・・・」

律「なんにも気負わずに、明日は音楽、楽しもうな」

梓「・・・はい」

律「俺は澪や唯、ムギだけじゃなくってお前とも本当に音楽したいって心から思ってるよ」

梓「本当になんですか・・・急に」

律「いや、なんだろ。言いたくなったから言ってみた」

梓「さですか」

律「さです」

梓「・・・」

律「・・・」

梓「り」

律「じゃ」

梓「あ」

律「お?なんか言ったか?」

梓「い、いえ・・・たいしたことじゃないので。明日、がんばりましょうね」

律「あぁ、だな。がんばろうぜ!!俺が失敗したらフォローよろぴく」キリッ

梓「いや、失敗しないでくださいよ」

律「くはは・・・!!まぁ、こんなこと言うのはお前の前だけだから、かんべんかんべん!」

梓「はぁ・・・。たしかに秋山先輩とかに言ったら『冗談いうな』ってまた叩かれそうですもんね」

律「へへ。まぁ、そういうことにしといてやるよ!」

梓「?」

律「んじゃおやすみ。いい夢見ろよ」ゴロン

梓「あ、は、はい、・・・おやすみなさい」

梓「・・・」

梓(素直じゃないなぁ、まったく・・・俺もだけどさ)

梓「・・・寝よ」ゴロン


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