梓15回目終了

梓(うう…さすがにもう飽きちゃったよ…)

梓(でもこれで15回…!フィルムを貰える…!)

ペタペタ

シート『すごいね五回目ゲット』

梓(何が『すごいね』よ…。今度こそ当ててみせるんだから…)

梓「すみません!フィルムください!」

スタッフ「ど、どうぞ…」

梓「唯先輩こい!こい!!」

梓「…」

梓「……」

梓「きたああああああああああああああ!!」

梓「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!っしゃああああああああああああ!!」

梓「うおあああああああああああああ!!」

梓「……あ?」

梓「こっ…これは…!?」

梓「ち、違うっ!」

梓「これは唯先輩じゃなくて唯先輩に変装してる憂のシーンだ…!」

梓「……」

梓「う…あ…」

梓「あああああ……」ガクッ

スタッフ「お、お客様……大丈夫ですか?」

梓「くっ…そぉぉぉ……」オォォ…

紬「あら?梓ちゃん?」

梓「あ…む、ムギ先輩…」

紬「どうしたの?何か叫んでたみたいだけど…」

梓「い…いえ…えっと、あ、映画に感動したあまり、つい…」

紬「そ、そう?それならいいんだけど…」

梓「あっ!そ、そうだ!ムギ先輩!半券余ってないですか!?」

紬「半券…?…ってこれのこと?」ピラッ

梓「そ、それです!それ下さい!」

紬「え?これを?どうして?」

梓「下さい!お願いします!お願いします!!」

紬「い、いいけど…でもこれただのゴミよ?」

梓「ゴミじゃないです!お宝への大事な大事な道標なんです!」

紬「お宝…?あ、もしかしてメモリアルフィルム?…だっけ」

梓「そうです!お願いしますムギ先輩!半券ください!!」

紬「あ…う、うん…。はい、どうぞ」

梓「やった!!ありがとうございますムギ先輩!!」

梓「あ!お礼にこの空港のシーンのフィルムを差し上げます!」

紬「あ、ありがとう……」


18回目終了

梓「はぁ…はぁ…これでフィルム貰える…」

梓「へ、へへへ…ふへへへへへ…」

ペタペタ

シート『気力と体力の六回目!』

梓「フィルムゥ…フィルムくださぁい…」ユラァ

スタッフ「は、はい…。あの…顔色が優れないようですが大丈夫ですか…?」

梓「いいから早く…!早くフィルムを…!」ゼェゼェ

スタッフ「ど、どうぞ…」

梓「へ…へへへへ…」

梓「!?」

梓「ま、また空港の風景、だと…?」

梓「の…」

梓「ノオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

律「うわっ!?梓!?何絶叫してんだお前!?」

梓「グオオオオオオオオオ!!ウオオオオオオオオオオ!!!」

律「お、おい梓!どうしたんだよ!おい!」ユサユサ

梓「ハッ…?! り、律先輩……?」ハァハァ

律「何なんだよ一体…?怪我でもしたのか?」

梓「あ…い、いえ…あまりにも映画が素晴らしかったもので、つい感情が爆発してしまって……」フーフー

律「そ、そうか」

梓「と、ところで律先輩…半券持ってませんか?」ハァハァ

律「ん?半券?あぁ、これか?」ピラッ

梓「それだッ!エスト!EstoEstoEsto!!!!」

律「うわっ、なんだお前!?」

梓「は、ははははははやくそれを私に…!」

律「へ?何?これ欲しいの?」

梓「コクコクコクコクコク」

律(ははーん…)

律「さては梓、メモリアルフィルムとやらがお目当てだな…?」

梓「そうです!だから早くその半券ください!!さぁ!!」シャッ

律「おおっとぉ!危ない危ない!んー…いやー…私も実はフィルム欲しくてさぁ~…でもまぁ梓がどうしても欲しいってんなら譲ってやらんこともないけど、タダっていうのもなぁ…?」ニィ

梓「い、いいいいいいいくら払えばいいんですか!!?」

律「んー…5000円かなぁ~?」ククク

梓「はい!はい買った!五千円どうぞ!さぁ早くその半券下さい!」

律「おわっ!ちょっ…冗談だよ!普通に券買うより高い金払ってどーすんだよ!いいよタダでやるよ。ホレ」

梓「ありがとうございます!ありがとうございます!!」ハフハフ

律(そんなにフィルム欲しいのかよ……)


21回目終了

梓「くひっ…くひひひひひひ…」ペタペタ

シート『感動の七回目』

梓「ぬひ…ぬひひひひひ…いひひひひひひ」

スタッフ「ど、どうぞ……」

梓「はぁぁぁぁ~…」フシュゥゥ

梓「はぁはぁはぁゆいせんぱいゆいせんぱいゆいせんぱいのフィルム……」

梓「…」

梓「……」

スタッフ「お…お客様…?」

梓「あ…」

梓「ああ…」

梓「ごおおおあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

梓「律先輩のオデコシーンンンンンンンンンンンン!!!!」

梓「ぬっ…ぬおおおおおおおおおおおおおああああああああああ!!ばあああああああああああああああ!!」ガンガンガンガン

梓「どっどどどどどどおおおいうこっちゃこりゃああああああああああ!!?」

スタッフ「お、お客様!他のお客様のご迷惑に…」

梓「ふざっふざけんなクソったれがああああああああああああああああ!!」

梓「なんんんで当たらないんだ!!?おいお前!!なんで唯先輩が当たらないんだあああああああ!!?」

スタッフ「け…警察を呼びますよ!?」

梓「ガアアアアアアアアアア!!こんな商売許されんのかよおおおおおおおおおお!!ああああああああああ!?」

梓「クソがあああああああああああああっ!!」シャカシャカシャカシャカ

梓「うおおおおおおおお!!半券!半券半券半券半券半券半券半券半券半券半券半券!!」

梓「半券はどこだあああああ!!どこにある!!!」

梓「ここか?」

梓「ん?ここにあるのか?」

梓「ねええええええっええええっええ!!半券がねえええええええええええ!!!」

梓「はっ」

梓「うへへへへへゴミ箱ぉぉ…ゴミ箱漁れば出てくるはずだああああぁぁぁぁ…」ガサゴソ

梓「へへへっぐへへへへへへ…私の半券どぉこだっ???」ガサゴソ

梓「ポップコーン」ポイ

梓「ジュースのカラ」ポイ

梓「レシート」ポイ

梓「ティッシュ」ポイ

梓「…」

梓「…」ピクピク

梓「無いじゃねえかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

梓「あびゃああああああっああああっああっあああああああっあ!!!」

純「ちょ、ちょっと梓!何やってんの!?」

梓「ぐああああああああああああっあっあっ!!!」

純「梓っ!ねえ梓ってば!!」ユサユサ

梓「んぼおおおおおおおおおおおおあああああああああ何故だああああああああああああああああああ!!」

純「梓!!しっかりしてよ!!」パシンパシン

梓「うがッ」

梓「…はっ」パチクリ

純「もう…一体どうしたのさ?」

梓「じ、純…」

純「どうしたの梓?こんなに取り乱して梓らしくないよ」

梓「純…」ブワッ

梓「う…うあああぁぁん……うぐっ…あ……あぁぁぁぁん…」ポロポロ

純「……も~…何なの一体…」ナデナデ

梓「ふぃ、ふぃるむが…ふぃがぁぁ…」ポロポロ

純「フィルム?」

梓「ゆいぜんばいのふぃるむが…エグッ…当たらなぐでぇぇ…」ポロポロ

純「うんうん」

梓「半券…半券欲じいのに…ヒック…どこにもなぐで…わだじ…もうお金もなぐで…」ポロポロ

純「…はぁ~…なるほど、そういうことだったか」

梓「う…うええええぇぇぇぇん…」ポロポロ

純「はいはいもう泣かない。はー…しょうがないなぁ梓は」ゴシゴシ

梓「エグッ…ヒック…」

純「実は私も澪先輩のフィルム欲しくて集めてたんだけどさ…」

純「はいこれ。三枚分溜まったシート。梓にあげるよ」

梓「…ヒック…」

梓「…いいの…?」

純「ん、まぁそりゃ私もフィルムは欲しいけどさ!そんな風に泣かれちゃあね」

梓「純…」

純「ホラホラ!私の気が変わらないうちに早くフィルム交換してきなよ」

梓「う…うぅぅ…ありがとう…」

純「どーいたしまして!」

梓「純…ありがとう…本当にありがとう…」



唯「あー映画面白かったー」トコトコ

唯「すみませーん」

スタッフ「はいはい」


唯「半券たまったのでフィルムくーださい!」

スタッフ「はい、どうぞ。最後の一枚ですよ」

梓「!?」

唯「えへへーやった~。どれどれ~?」

唯「ありゃ…?私が歌ってるシーンだ」

唯「なぁんだ~。自分のは別にいらないや」

唯「えい」ビリッ

梓「…」フラッ

梓「フ」バタ

梓「フハハ…」

梓「フゥーッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」ゲラゲラゲラゲラゲラ

純「あ…梓!?梓ぁーーーーーーーーーーーーーっ!!」



                   映画『けいおん!k-on!』12月3日(土)全国ロードショー