梓「いよいよ映画公開…」

梓「ここまで長かったなぁ」

梓「スクリーンで唯先輩を観れるなんて夢みたい///」

梓「しかもメモリアルフィルムの特典があるなんて…」

梓「これは何としても唯先輩のフィルムをゲットしなきゃ…!」

梓「よーし!一回目行ってこよう!」


一回目終了

梓「うう…グスン…感動した…」グス

梓「いい映画だったなぁ…」ジーン

梓「さて、では早速半券をシートに貼ろう」

ペタ

梓「ふふふ…」

憂「あ!梓ちゃん」

梓「あ、憂。憂も映画観てたの?」

憂「うん!」

梓(公開初日に来るとはさすが憂…。私も負けてられない!)


二回目終了

梓「また泣いちゃった…」グス

梓「本当にいい映画だなぁ…」

梓「ではまた半券を、と」

ペタ

憂「あ。梓ちゃんだ」

梓「憂!また来てたの?」

憂「うん。実はこの…ほら、メモリアルフィルム欲しくて」エヘヘ

梓「あ、実は私も…」

憂「そうなんだ!じゃあ次は一緒に行こうよ」

梓「うん!」


三回目終了

梓「あー面白かった」

憂「私三回目なのにまた泣いちゃったよ~」

梓「私もちょっと危なかったよ。じゃ早速半券貼ろっか」

憂「うん!」

ペタペタ

シート『フィルムゲットだよ』

梓「よし!窓口に行って交換してこよう!」

憂「すみませーん。半券三枚集めたのでフィルム貰いたいんですけど」

映画館スタッフ「はい、じゃあこれ。どうぞ」

憂「あ、澪さんのシーンだ…」

梓「私もください」

映画館スタッフ「はい、どうぞ」

梓「あ、和先輩のシーン…」

憂「あのーすみません。これって選べないんですか?」

スタッフ「あーこれはランダムってことになってるのでそれはできないんですよ」

梓「そうですか…」ガックシ

憂「梓ちゃん、どのシーンが欲しかったの?」

梓「え?ゆ、唯先輩のシーン…///」

憂「あ!私も!じゃあまた一緒に三回観に来ようよ」

梓「…うん!」


四回目終了

梓「ふう、面白かったね」

憂「私また泣いちゃった」

梓「じゃ、シートに半券貼ろっか」

ペタペタ

客「あ、すみません。ちょっといいですか」

梓「はい?」

客「ボク、半券集めてるんですけどもし良かったら譲ってくれませんか…?」

梓「あ、いや、私達も集めてるので…」

客「ええと…タダとは言いません。1000円でどうですか?」

憂「すみません、私達ももう4回来てて…だから、その…」

客「そうですか…。失礼しました…」トボトボ

憂「ああいう集め方もあるんだね」

梓「うん…。でもあんな物乞いみたいなことはしたくないなぁ…」

憂「そうだね。地道に集めよっか」

梓「うん!…あ、今日あと二回上映するみたいだから席とっとこうよ」

憂「梓ちゃん張り切ってるねー」

梓「…///」


六回目終了

梓「…ふう」

憂「面白かったねー」

梓「え?あ、う…うん。じゃあ早速半券貼ってフィルム貰いに行こ!」

ペタペタ

シート『二回目のゲット!』

憂「すみませーんフィルムくださーい」

スタッフ「はいはい、二人分ですね。どうぞ」

憂「…?これは…なんだろ?空かなぁ?」

梓「私はトンちゃんのシーンだ…」

憂梓「……」

憂「も…もう三回頑張ろう!」

梓「う、うん」


七回目終了

梓「ふぅ…」

憂「面白かったー」

ペタペタ

澪「ん?梓に憂ちゃん。二人とも来てたんだ」

梓「あ、澪先輩」

憂「こんにちは」

澪「いやー面白かったなー映画!私途中で泣いちゃったよ///」

梓「そ、そうですねー」

憂「私も泣いちゃいました」

澪「ん?梓はあんまり感動できなかったのか…?」

梓「い、いえ!そんなことないです!とっても感動しました!」

澪「そうかそうか。うんうん」

梓「…あの、澪先輩はこのあともう帰るんですか?」

澪「うん。そのつもりだけど」

梓「あの…でしたらその…えと…は、半券を…」

憂「梓ちゃん…?」

澪「え?なに?よく聞こえないぞ」

梓「あっ、い、いえ!何でもありません!」

澪「??」

梓「し、失礼します!ほら、行こ!憂!」

憂「それじゃあ澪さん、失礼します」

澪「うん、またな」

梓(あ、危ない…。危うく乞食みたいなことをするところだった…)


九回目終了

梓「……」

憂「さすがに台詞とか覚えちゃったね」

梓「そうだね…」

ペタペタ

シート『もう三回目ゲット』

梓(…『もう』、か…)

憂「じゃ、フィルム貰ってこよっか。今度こそお姉ちゃんが当たるといいなぁ」

梓(今度こそ…今度こそ…)

スタッフ「はいどうぞ(この子達マジで9回分集めちゃってるよ…)」

憂「あ…。梓ちゃんのシーンだ…」

梓「私は…ああ、これ空港に入る前のシーン切り替えのところだ」

憂「またハズレかぁ…。あ、ち、違うよ?梓ちゃんがハズレって事じゃなくて、その…」アセアセ

梓「わかってるよ。…はぁ、また三回観ないとだめかぁ…」

憂「でも映画面白いしいいよね~」

梓「そ、そうだねー…あは、あはは…」

客「すみませーん!どなたか半券譲っていただけませんかー!」

憂「わ…あの人メガホンまで使ってるよ…」

梓「ああはなりたくないよね…」

憂「うん…」


11回目終了

梓「……」

憂「私もう台詞全部言えるようになっちゃった」

梓(さすがに辛くなってきた…)

ペタペタ

和「あら、あなたたち」

憂「あ!和ちゃ……和さん!」

和「いいわよいつも通りで。二人も観に来てたのね」

梓「はい…」

和「あら?梓ちゃん、もしかしてあんまり面白くなかった?」

梓「いえ…そういうわけではないんですけど…」

憂「…和ちゃん、半券余ってない?」

梓「ちょっ、憂!?」

和「半券?…ああ、もしかしてこのシートの…メモリアルフィルム?っていうの?これ集めてるの?」

憂「うん…。もし和ちゃんが半券いらないなら、貰ってもいい…?」

和「いいわよ。はい、どうぞ」

憂「わぁー!ありがとう和ちゃん!」パァァ

梓「……」

和「じゃあ私、もう帰るね。二人もあまり遅くならないようにしなさい」

憂「はーい」

梓「……」

憂「あ…ごめん、梓ちゃんも半券欲しいよね…。私だけ貰うのってずるいよね…」

梓「そ、そんなことないよ!気にしなくていいから!」

憂「でも…」

梓「それよりほら!12枚目集まったんだから早くフィルム貰ってきなよ」

憂「う、うん…。じゃあちょっと行ってくるね」タタタ

梓(うぎぎ…)


五分後

憂「はぁ…校門のシーンだったよ…」トボトボ

梓「そ、そっか…。残念だね…」


梓12回目、憂13回目終了

梓「今度こそ唯先輩を当てる!」ペタペタ

憂「梓ちゃん頑張って!」

梓「すみません!フィルム下さい!」

スタッフ「は、はい…どうぞ…」

梓「……さわ子先生と律先輩のシーン…」ガクッ

憂「大丈夫だよ梓ちゃん!次こそは当たるよ!」

梓「うう…」


梓14回目、憂15回目終了

梓(なんかもう全然感動しなくなってきた…)

憂「じゃあ梓ちゃん!私フィルム貰ってくるね!」

梓「うん…頑張って…」


五分後

憂「はぁ…はぁ…」タタタ

梓「あ、憂。どうだった…?」

憂「梓ちゃん!これ見て!」

梓「…?…こ、これは!」

梓「ゆ、唯先輩の笑顔ドアップのシーン!!?」

憂「大当たりだよ!やったぁ!!」

梓「な、なんと……!」

憂「良かったぁ~やっと当たったよ~」

梓(いいなぁ…)

憂「あ…」

梓「……」

憂「ご、ごめんね…。梓ちゃんもこれ欲しいよね…」

梓「うん…」

憂「で、でもこれは…その…私も梓ちゃんにあげたいけど…えっと…」

梓「い…いいよ別に…。そんなの悪いよ…」

憂「…梓ちゃん…」

梓「私も自分で当てるから…」

憂「……ごめんね。じ、じゃあ私帰るね…」ソソクサ

梓「うん…」


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