けいおんぶかいぎ!

和「では、今月の企画会議を始めたいと思います。よろしくお願いします」

全員「おねがいしまーす」

和「ではまず企画部より、恒例の合宿イベントの説明を
合宿は2泊3日、ムギが用意した別荘で行います。ムギ、お願い」

紬「はーい、今回の別荘はもちろん海辺のプライベートビーチつきよ
室内プール、露天風呂、防音の演奏室、シアタールーム付き」

澪「ずいぶん豪華だな、大丈夫なのか?」

和「けいおん部に体験入部してくれる生徒がずいぶん増えたし、今回の合宿でさらに増える見込みよ」

律「なるほど、予算は問題なしか」

憂「あ、広報からも詳しく説明しますね
今回の合宿で普段よりも大きくプロモーションを展開するつもりです」

憂「具体的には昨年の合宿のビデオを上映、部員になれば無料で合宿招待というメリットを推していきます
合宿招待では参加人数が増えてもそれほど大きく損にはなりませんので、皆さん同伴の際などに積極的な勧誘をお願いしますね」

律「りょうかーい!」

澪「わかった」

唯「はーい!」

紬「まかせて憂ちゃん!」

和「あとは・・・みんなだいたい勝手は分かってるわよね?
何か必要なものがあれば、ムギに調達を依頼しておいてね」

紬「物品調達部の私までどうぞー♪」

唯「はいはい!ケーキが食べたいです!」

和「もちろん用意してるわよ」

紬「しかもケーキバイキングよ唯ちゃん!」

唯「おお!食べ放題!!」

澪「太らないようにしなくちゃな」

律「いっぱい泳げば平気じゃね?」


和「そうだ、さっき中野様に楽器のレンタルについて聞かれたんだけど。何か知ってる?」

唯「あー、中野さんやっぱりギター無いんだ」

律「じつは中野さん、ギター売っちゃったらしいんだよ」

澪「それで、合宿までに買いたいから部費は待って欲しいって・・・」

和「ああ、それで・・・」

紬「楽器が無くても参加できないかしら?」

和「もちろんできるわ。でも、彼女の方がそこを気にしそうね」

唯「中野さんギター上手だもんね」

憂「うん、セッションも楽しみにしてるみたいだし」


和「ま、ギリギリまで待ってからそれとなく伝えてみるわ。常連を失うほうが痛いものね」

唯「そだね。なんだかんだお金持ちみたいだし、なんとかするでしょ」

和「では、解散とします。お疲れ様でした」

全員「おつかれー」

律「さてと!帰りますかー」

澪「あ、私下校アフターコースの生徒いるから」

紬「私も今日は予約が」

律「あれ、そう?じゃあ私も誰かに電話してアフター付こうかな」

唯「私は帰って寝ようかな。久しぶりにフリーだし」

憂「私は先に帰ってるねお姉ちゃん!」




唯「ふう、久しぶりに一人だなー。ぶらぶらして帰ろうかな」

唯「ん?あれは・・・」


梓「お金・・・お金・・・(ぶつぶつ)」


唯「・・・。」

唯「どうしたの?中野さん」

梓「ひゃいっ!?」

梓「ゆ、唯先輩!?」

唯「こんにちは中野さん。なんか、悩んでたみたいだったけど?」

梓「あ、いえ・・・どうやってムッたんを買い戻そうかな、と」

唯「ああ、珍しいですよね。中野さんがお金の管理でしくじるなんて」

梓「えへへ、やっちゃいましたね。唯先輩は今日はアフターなしですか?」

梓「って、すいません。オフの日なんですよね?余計なこと聞いてしまって・・・」

唯「いえ、かまいませんよ。私から話しかけたんだし」


梓「実はちょっとお金使っちゃいまして・・・あはは」

唯「そうだったんですか。えっと・・・楽器が無くても参加できるみたいですよ、楽宿」

梓「うーん、でもやっぱり、皆さんと演奏したいですし・・・」

唯「そうですか・・・中野さんギター上手ですもんね」

梓「ホントですか?ありがとうございます!」ぱぁぁぁぁ!

唯(うれしそうだな、中野さん)


唯「そう言えば、何にそんなにお金を使っちゃったんですか?あ、いえ・・・無理には聞きませんが」

梓「へ!?あの・・・いや、今言うのもなんですがね・・・」

唯「??」

梓「オフなのに、すいません。ちょっとお付き合い願っていいでしょうか?少しだけですので」

唯「え?えっと、まあ中野さんなら」

梓「どうも」

唯「ホントは部を通さないといけないんだけど、こっそりです」

梓「えへへ、すいませんね」




なかのけ!

唯「中野さんのおうち?」

梓「えっと、今取ってきますね!」ダッ

唯「・・・何を?」


梓「おまたせしました!」

唯「はぁ・・・買ったものを見せたかったんですか?」

梓「見せるといいますか、あの、その・・・///」

唯「はい」

梓「よかったら、唯先輩にこれを使っていただきたくてっ!」スッ

唯「えっ」

梓「色違いの、おそろいのウォレットです。もし唯先輩が使ってくれたら、私嬉しいです!」

唯「・・・コレを買ったから、ギターが買い戻せなかったんですか?」

梓「あはは///どうしても唯先輩にプレゼントしたくって、やっちゃいましたね」

唯「あなたはバカなんですか?こんなことして、大事なギターを売って」

梓「はい。私、けいおん部に入ってからはバカになっちゃいました」

唯「もう・・・こんなことされたら、こんなもの貰っちゃったら、使わないわけにはいかないじゃないですか」

梓「!! じゃあ、もらってくれますか!?」

唯「うん、もちろんだよ!」

梓「や、やったぁ~!」



唯「ねえ、部室の外で会うときは・・・敬語じゃなくてもいいかな?」

梓「ええ!もちろんですとも!」ぱぁぁぁぁ!

唯「ありがと、梓ちゃん。コレ、大事に使うね」

梓「はい!はいっ!」こくこく!

唯「楽宿、必ず参加してね。いっしょに泳ごうよ!」

梓「はい!必ず行きます!そうだ、明日からは部費も払って、部活にも出ます!」ふんす!ふんす!

唯「うん、待ってるよ。それじゃあ、また明日」

梓「また明日!唯先輩!」




合宿の日、結局梓はお金が足りずにムッたんを買い戻せなかった

だが、手ぶらで寂しそうに合宿に来た梓にはサプライズが待っていた

別荘の演奏室には何者かが買い戻したギター、ムッたんが用意され届いていたという


おしまい!