和「唯?」
唯「あ、和ちゃん?あずにゃんがね、今日の下校アフターコースはいい、って」
和「そうなの?じゃあ、キャンセル待ちの生徒に付けるわね」
唯「うん、誰が居るのかな?」
和「全員にキャンセル待ちの生徒がいるわね、誰が来るかはお楽しみよ」
唯「はいはーい、校門のとこに行けばいい?」
和「ええ、待ってるわ」
唯「みんな生徒が付くって」
律「全員にか。夏休み直前だからかな」
紬「毎日大盛況ね~」
澪「この時期はしょうがないよ。さ、待たせちゃ悪い」
唯「うん、行こっか」
校門
和「あ、来たわね」
梓「みなさん!」
唯「あれー?あずにゃん?」
梓「はい、ちょっと和先輩とお話を」
澪「あ!例の予定か」
和「ええ、再来週の日曜午前が空いていたわ」
梓「澪先輩は半日コースしか予約できなくって・・・」
澪「そっか・・・それじゃあ短い時間でもたっぷり楽しまないとな!」
梓「はい♪」
唯「ううっ、あずにゃんが私の前で楽しそうに澪ちゃんとデートの予定を・・・」
紬「よしよし」
律「ホラホラ切り替えて、下校の生徒が待ってるよ」
姫子「唯~、おいでー♪」
唯「あー!姫子ちゃんだー!」ぎゅっ
梓(あぅ・・・)
唯「今日はバイトないの?」
姫子「ええ、今日はお休み。だから唯とのんびり下校デートができるよ~」なでなで
唯「もう///姫子ちゃんったら~」
姫子「ねえ唯、美味しい物食べに行こっか?」
唯「美味しい物!?」キラキラ
姫子「うん!バイトの給料が入ったから、ちょっと普段はいけないようなお店連れてってあげるね」
唯「わーい!姫子ちゃんすっごーい!」
姫子「ふふっ♪」なでなで
律「は~。向こうはリッチだなー。」
いちご「ほら、よそ見しない。帰るよ律」
律「お、私の相手はまーたいちごか」
いちご「なに?悪い?」
律「いいや~、毎度毎度あたしを指名してくれるなー、と思っただけで」ニヤニヤ
いちご「うるさいっ///余計なこと言ってないでいっしょに帰るよ!」ぷいっ
律「はいはい。エスコートさせていただきますよ」ぎゅっ
いちご「・・・っ!///」
律「どうしたいちご?どうせいっしょに帰るなら、手繋ごうよ」
いちご「・・・バカ律///」ぎゅっ・・・
澪(律のヤツはホントに女ったらしだなー)
純「み、澪先輩///」
澪「ん?君は・・・鈴木さん、だっけ?」
純「はい、純といいます///」
澪「梓たちの友達だっけか?」
純「そ、そうです!わぁ、覚えててくれた・・・///私、澪先輩のファンなんです!」
澪「そうなんだ、ありがと」ニコッ
純「はわわ///あ、あの・・・私、ずっと前から予約してて、今日ようやく順番が回ってきて・・・
って、なんでこんなこと行ってるんだろ私///すいません、緊張しちゃって・・・」
澪「ふふふ、そうなんだ。それならいっぱい思い出になるようにしないとね」
純「そそそ、そんな///澪先輩、私嬉しいですっ!」
澪「よしよし、時間ももったいないし・・・行こうか?」
純「はいっ!」
紬「あれ?和ちゃん、私のお相手は・・・?」
和「ああ、ムギはもうちょっとだけ待ってあげてね」
紬「??」
さわ「ごめーん!遅くなっちゃったわー!」
紬「さわちゃ~ん!」
さわ「ゴメンねムギちゃん、待たせちゃったかしら?」
紬「ううん、全然」フルフル
さわ「そう?いま車をまわしてくるわね、まってて」
紬「はーい♪」
さわ「今日は私がムギちゃんを送って行くから、よろしくね?」
紬「ふーん?家まで送るだけ?」
さわ「んー?まぁ、その前にちょーっとだけ私の家に寄って・・・」
紬「さわちゃんのおうちに?」
さわ「いっしょに晩ごはんを作って、食べたりとかはするかもしれないわ」
紬「ふふっ、ちょっとだけ寄り道ね♪」
さわ「そう、ちょっと寄り道するだけよ」
和「さて、全員帰ったわね」
梓「は~。みなさん人気者ですねー・・・今さらですが」
和「そうよ。特に澪なんてキャンセル待ちだけで何ヶ月待ちやら・・・」
梓「すご~・・・」
和「まあ、部員の梓ちゃんが最優先されるから安心して頂戴ね」
梓「最優先権かぁ・・・えへへ///私けいおん部でよかったです!」
和「そう、喜んでもらえてなによりだわ」ニコッ
その夜
梓「唯先輩・・・姫子さんと楽しそうだったな」
梓「あの後二人はどこに行ったのかな・・・」
梓「・・・。」
梓「唯先輩にメールしてみよ・・・!」
ピリリリリ!
梓「!!」
梓「電話が返ってきた!」
梓「・・・なんで私緊張してんだろ・・・」
ピッ
梓「もしもし?唯先輩・・・梓です」
唯「もしもしあずにゃーん!どうしたの?」
梓「え?ああ・・・っと、唯先輩が今何してるのかな~?って」
唯「いま?今おうちにいるよ~」
梓(ほっ・・・)
梓「そ、そうですか!私も家です!」
唯「どうしたの?あ、週末の打ち合わせかな?」
梓「ええっと、それもありますけど・・・明日の朝、同伴は空いてますか?」
唯「なーんだ!同伴登校のおさそいか~」
梓「えへへー、そ、そうなんですよー!」
梓(言えない・・・姫子さんの家にいるんじゃないか心配だったとは・・・)
唯「あずにゃん登校まで私といっしょにいたいだなんて、もう私にメロメロですな~」
梓「そ、そんなんじゃありません!もう・・・また朝に電話しますね?」
唯「はいはーい!和ちゃんにはあとで報告すればいいからね」
梓「はい、おやすみなさい」
唯「おやすみ、あずにゃん」
最終更新:2011年11月26日 22:27