そうして3週間が過ぎた

黒「ただいまかえったぞ~」

梓「おっさん!おかえりなさいです!」

黒「お~・・・、あー腹減った~、カップ麺カップ麺~」

梓(おっさん、カップ麺しか食べてない・・・、今度ちゃんとした料理一緒に覚えようかな・・・)

バシャァ!!

梓「おっさん?」

黒「・・・い、いけねぇ・・・こぼしちまった・・・すまん、ちゃんと片付けるからよ!」(なんだ・・・今の?)

梓「まだ人間の体に慣れてないんですか?」

黒「あぁ、みたいだな、へへ・・・」(そういえば前もこんなことが)

梓「しっかりしてくださいよ?なんなら私が教えましょうか?」グイ

黒「おうおう、無い胸張っちゃってよぉ」

梓「よ、余計なお世話です!」

黒(気のせい、だよな?)



軽音部ライブ当日、演奏直後

律「はぁ~~、なんとかなってよかった~」

唯「今回も大盛り上がりだったねぇ~」

澪「あれほど前もって練習しとこうって言っただろ!?」

紬「まぁまぁ澪ちゃん、無事終わったことだしよかったじゃない、ね?」

梓「唯先輩はミスが所々ありました、次のライブでは気をつけてください」

唯「あう~~」

ピルルルルルル、ピルルルルル・・・

唯「あ、ムギちゃん電話だよ~」

紬「はいはい」

紬「もしもし、斉藤?・・・え!?えぇ、わかったわすぐ皆で」

律「ムギ~?」

紬「梓ちゃん落ち着いて聞いてね」

梓「・・・?」

紬「黒吉さんが、倒れたらしいの・・・」

皆「!?」

紬「今市内の総合病院に搬送されたらしいんだけど」

梓「私、行ってきます!」

澪「お、おい梓!」

唯「りっちゃん、ムギちゃん澪ちゃん、私達も行こう!」

バタバタバタ・・・


さわ子「みんなお疲れー!イェーイ!!ってあららら?」

律「さわちゃん、片付けよろしくー!」

澪・紬「すいません!」

さわ子「おかしい・・・お~かぁ~しぃ~い~わぁ~~~!!!」



ピ・・・ピ・・・ピ・・・

黒「・・・」

梓「おっさん・・・」

皆「梓・・・」

黒「最近・・・、妙におかしいと思ってたんだよ」

梓「おっさ・・・!」

黒「譲ちゃん、どうやらぁ俺はもう帰らなくちゃならねぇみてぇだ・・・」

紬「黒吉さん・・・?」

黒「もしかしたラァ、譲ちゃんにもいずれその時がくるかもなぁ・・・」

黒「手足の感覚が、前みてぇによぉ、戻ってきてんだよ・・・」

梓「もしかして・・・!」

律「おいどういうことだよ?」

黒「なに、別にどうってこたぁねぇさ、ただ元に戻るだけだろ」

梓「なんで、どうしてですか!」

唯・澪・紬「・・・」

梓「せっかく・・・お料理とか、色々覚えようとしてたのに・・・
  ギターだって、もっと二人で弾きたかったのに・・・」

ピ・・・ピ・・・ピ・・・ピ・・・

黒「おめぇ・・・、最後の最後まで泣き虫だなぁ・・・」

唯「黒にゃん・・・」

澪「おじさん・・・」

紬「黒吉さん・・・」

律「おっさん・・・」

黒「ちぃと、苦しいわ・・・すまんな、少し黙る」

梓「ヤです!ヤです!!もっとお話してください!おっさん!!!」

澪「おい梓・・・」

紬「先生、様態はどうなんですか?」

医師「信じられません・・・、骨格も、体細胞も・・・原因不明です・・・」

律「おっさんさぁ、ほんと迷惑かけっぱなしだったなぁ、最後まで」

皆「!」

唯「りっちゃん!」

律「突然現れて、仲良くなった途端消えちまうんだなぁ?ほんと・・・大迷惑だよ・・・」

澪「律・・・」

黒(すまねぇなぁ・・・)

律「謝れよ・・・私らにじゃない、梓に謝れよ・・・」

梓「・・・」ボロボロ

ピ・・・・・ピ・・・・・

黒「あ・・・ずさぁ・・・」

梓「!?」

黒「すまなかった・・・、でも・・・泣かんでくれぇ・・・、また何時でも・・・会えるんだ・・・・」

ピ・・・・・・ピ・・・・・・

黒「ほん、とに・・・短い・・・時間だ・・・・・忘れねえ・・・・」

ピ・・・・・・・・・ピ・・・・・・・・

梓「お・・・・おっさん・・・・」

ピ・・・・・・・・・・・・ピ・・・・・・・・・・・

黒「これ・・・で、・・・全部・・・・ぜぇえんぶ・・・・・・もとど・・・おり・・・d」

ピ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピーーーーーーーーーーー


ブワァ!!!!

紬・澪・梓「キャッ!」

律「うわっ!」

唯「わわわ!!」



3日後

純「梓ちゃん、いらっしゃい」

梓「うん、おじゃまします」

純「梓ちゃんはほんとにこの子がお気に入りなんだね」

梓「えっと、ごめんね?愛着沸いちゃって・・・、返したくなくて・・・」

純「もういいよぉ、こうして見に来る分には全然平気だから、そうだ、飲み物取ってくるね!」

梓「ありがとう・・・」

梓2号「ニャー」

梓(おっさん、今日も来たよ)

ソー

純「連れて帰ったり・・・しないでね?」

梓「わっ!そ、そんなことしないって・・・うわ!」ズルッステーン!

純「梓ちゃん!大丈夫!?」

梓「う~ん、大丈夫・・・」

(忙しないやっちゃなぁ)

梓「?・・・」

梓(気のせい・・・か・・・)


おわり