律「にわかには信じられない話だなぁ~」

唯「でもでも、このおっさんはともかくあずにゃんは確かぁにっ、猫っぽいよねぇ~」スリスリ

梓「や、やめてください!」

憂「あ、梓ちゃん・・・どうして学校に来なかったの・・・?」

梓「それは・・・」

黒「・・・」(俺の顔に何か付いてるのか?今朝ブチからかっぱらった鮭・・・!)

梓「探したんだからぁ・・・」ポロ

紬「まぁまぁまぁ・・・」オロオロ

澪「じゃあこのおっさ・・・おじさんを探して?」

黒「おいおい、泣くなや譲ちゃん・・・」(できればもう二度と顔は合わせねえつもりだったが・・・)

律「これはいよいよおっさん猫説を信じなくちゃいかんな~」

澪「でも律・・・」(もう雄猫触れない・・・)

梓「おっさん、ウック・・・帰って・・・ヒクッ、きてよぅ・・・」

紬「梓ちゃん・・・」

梓「帰ってきてよぉぉ・・・」

黒「いやしかしな、ここいいると俺は譲ちゃんらに迷惑ばっかりかけちまうし・・・」

梓「おっさんの寝床はあのソファだけなんです!!」

憂「っ!」

梓「うちに居れば、毎日お腹をすかせなくていいし・・・グスッ、
  お風呂もちゃんと入れるようになったら・・・臭くないし・・・グスッ」

黒「う~ん・・・」


梓「昨日言ったのは、出て行ってほしいからじゃないんです・・・」

黒「そうなのか?」

梓「働いて、お金稼いで・・・自分のことは自分でするようにして・・・
  ゴロゴロしてて欲しくなかっただけなんです・・・」

律「あー、おっさんダメダメすぎるぞ・・・」

黒「いや、人間になってまだ日が浅いんだ、おめぇらのルールなんてまだ知らねえしよ・・・」

梓「人になるっていうのはそういうことなんです・・・」


澪「唯、お前も聞いとけ」

唯「?」

憂「お姉ちゃん・・・」


黒「なるほどな・・・、大体は判った」

梓「・・・」

黒「でもよ?まだお前ら人間社会にはたくさんのルールがあるんだろ?」

梓「それは・・・」

黒「いわば俺は世間知らずだ、知らねえ奴の知らねえシマに放り出された温室育ちの猫同然だ」

黒「そんな俺に何ができる?」

黒「譲ちゃんに言われた後いっろんな所へ行ったさ、いっろんな所へな」

黒「だが人間は俺を見て他所者扱いだ、狂った奴がどこからか抜け出して迷い込んだなんて言われたよ」


唯「無理もないねぇ~」

律「ちょっと黙ってろ」

紬「唯ちゃん、向こうでケーキ食べましょうか」

唯「ケーキーー!!」


黒「譲ちゃんは違うかもしれねぇ、ここに居る娘っ子見てりゃわかる・・・、学校ってなぁ特別だ」

梓「そんな・・・」

黒「譲ちゃん・・・、猫はな、どうやっても猫なんだよ・・・、俺には急すぎた」

梓「おっさん・・・ウウウウ」ボロボロ

黒「だから泣くなやって・・・」

澪「おじさん・・・」

律「・・・」

黒「じゃあそろそろ行くわな、今度こそお別れだ、あばよ」

スッ

紬「待ってください」


黒「な、なんだょ・・・」

律「ムギ・・・?」

紬「おおよそのお話は判りました」

黒「・・・?」

紬「仰るとおり確かに学校は社会に出る前の猶予期間なのかもしれません」

紬「では、どうでしょう、私のお家で働いてみるというのは?」

澪「それだ!」

黒「何だって?」

律「確かに・・・、事情を知っているムギのとこで雇ってもらえばそこから人間のルールってのも勉強できるかもな!」


梓「先輩・・・いいんですか?」

紬「えぇ、かわいい梓ちゃんのためでもあるもの♪」

黒「おいおい、いいのかい?」

紬「まずは簡単なお掃除から始めましょう?それから斉藤達には必要最低限の教育をお願いしますので」

黒「すまねぇ・・・」


こうして梓2号改め黒吉は紬邸で雇われることとなった。テーレッテレー



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