こうしゃのうら!
澪「おいおいムギ、こんな所になんの用だ?」
紬「自分で気づいてほしいのだけど…」
澪「え?私ムギになにかしたか?」
澪「何かしてたなら謝るよ。ごめんなムギ」
紬「やっぱり分からないかしら?ハァ…」
紬【でもまぁ情けは人の為ならず、って言うからな】
紬【私がやるんじゃ律のためにならないからまず自分で努力するんだぞ】
澪「え?急にどうしたムギ」
紬「あなたが昨日言った言葉よ」
澪「そういえばそんなこと…」
紬【そうだな、本番近いし、いちよう一回合わせとくか】
澪「それも昨日私が…」
澪(!!)ハッ
澪「本番まで1ヶ月もあるのに近いって言ったのがまずかったか?」
澪「ティータイムの邪魔して…そこまで考えてたとは…気づかなくてごm…」
紬【唯よりすべからく上じゃないか…】
澪「?? それも私のさっきの…」
澪「練習を強制して怒ったんじゃないのか?」
澪「なんなんだ一体?教えてくれよ!」
紬「ハァ…まだ気づかないんじゃもうダメね」
紬「情けは人の為ならず、意味知ってる、澪ちゃん?」
澪「は?情けをかけるのは人のためにならないってことだろ?」
紬「じゃあ、いちようって何?秋になると悪臭撒き散らすやつ?」
澪「それはいちょうだろ、いちようは漢字で一応って書く…」
澪「!!!」ハッ!!!
紬「すべからくの意味は分かる?」
澪「すべてと同じ…だと思ってたけどその様子じゃ違うみたいだな」
澪「いちよう、も一応って書くんだから、いちおうだよな」
紬「そうよ、分かったじゃない、よしよし澪ちゃん♪」
紬「ちなみに情けは人の為ならずは、情けをかけることは巡り巡っていつか返って来て、自分の為になる」
紬「すべからくは、当然と同じ意味で、~~すべき、なんかと一緒に使うわね」
澪「それで怒ってたわけか、ムギごめんな」
紬「分かってくれればいいのよ♪」
澪「ムギは育ちいいもんな、許せないのも分かるよ」
澪「で、でも!日本語はどんどん変化してくんだぞ!」
紬「そうね、その通りよ」
紬「でもそんな事、後付けじゃない?」
紬「澪ちゃんは単純に間違えただけ」
澪「うっ…」
紬「すべからくなんて、普通に、すべてって言えば問題ないのにかっこつけようとして間違えた。違う?」
澪「ぐ…そ、そんなこと…」
紬「うーん、やっぱりお仕置きが必要ね♪」
澪「えっ??」
ヴィイイイイン
澪「な、なんだ!?ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」
澪「ひっ、なにをするんだ!!」
紬「気持ちいいこと♪」
ヴィイイイインヴィイイイイン
澪「うわわっ、や、やめて…あ…」
澪「ああありつあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあん」
澪「あうありうあつうあっ!」
紬「…ふぅ」
・
・
・
紬「ただいま~」ツルテカ
澪「秋山澪、只今戻りました…」
唯「もー2人とも何時間もなにしてたの~?もう午後の授業終わっちゃったよ!」
律「では皆さん、部活に行きましょうか…」
澪「そうですね、そう致しましょう…」
唯「もうそれ飽きたよ2人とも」
・
・
・
ぶしつ!
唯「おっかし~おっかし~♪」
澪「ゆ、唯さん、練習…」
紬「ごめんね今日はお菓子は練習の後にしましょ?」
唯「えぇえええええ!どーじでえええ!」グスン
梓「珍しいですね、分かりました!頑張りましょう!」
律「そ、そうですね、頑張りましょうか…」
律(えええええ…お菓子…)
澪(ムギ、さっき言ったこと気にしてくれてるのか)
澪「では皆様練習頑張りましょうか!」
梓「へ?」
梓「2人とも何のプレイですか?」
唯「わけわからないよね~あずにゃん。2人ともさっきからずっとこうなんだよ」
梓「は、はぁ…」
梓(こんなプレイもあるのか…メモしとこ)
紬「さ、練習しましょ♪」
唯「よし、分かったよムギちゃん!今までの学園祭の汚名挽回だね!」
梓「そうですね唯先輩!」
梓「あ、そうそうこれ、唯先輩にプレゼントです」
梓「この間楽器店でかわいいの見つけたので…お揃いのピックになります」
唯「え、いいのあずにゃん!ありが…」
ドゴォン!!!
紬「」ビクンビクン
紬「唯ちゃん梓ちゃん!」
唯「ほえ?」
梓「ムギ先輩、手大丈夫ですか?だいぶ強くぶつけましたけど…」
紬「いいから!!ちょっとお願いがあるの!2人ともついてきて!」
唯「え、うん…」
律澪(ご愁傷様…)
ダダダダダッ
・
・
・
といれ!
梓「用ってなんですか?トイレですよここ…」
唯「ムギちゃんどうしたの?目が怖いよう…」
紬「唯ちゃん梓ちゃん、自分のしたことが分かる?」
唯梓「??」
紬「自分で分かるなら許してあげてもいいけど…」
紬【憂のおかげで全然楽勝だったよ!】
紬【あそうでしたか、すみませんうる覚えで…】
唯「ムギちゃん急にどうしたの?」
梓「今日みなさん変ですよ、どうしたんで…」
バン!!!
梓「ひっ!」
紬【でへへ、確信犯ですっ!】
唯「あれ、それって昨日の私のセリフ?」
紬【お茶したあとも毎日永遠とグダグダして…学園祭は近いんですよ!】
梓「…昨日の私の…」
紬「まだ分からないかしら?」キッ
唯「わかんないよぅ…ムギちゃん怖い…」
梓「唯先輩も怖がってますよ、一体なんなんですかこのマユg…ムギ先輩!」
紬「全然楽勝ってなに?梓ちゃん分からない?」
梓「あ、この間の授業で全然は否定を伴うとか…」
紬「そう!」
紬「確信犯は?偶然を装ってわざと何かすることじゃないわよ?」
梓「え、じゃあ分からないです…」
紬「分かりません、でしょう?」
紬「まあいいわ、確信犯は自分の行いが正しいと確信して犯す犯罪のこと」
梓「そうだったんですか…」
紬「うる覚えじゃなくてうろ覚え、永遠とじゃなくて延々と」
紬「耳だけで変に覚えてたわね、いい?」
梓「は、はい…」
唯「でもそんなことで…」
紬「そんなこと?」ギロリ
紬「それだけじゃないわよ」
紬【よし、分かったよムギちゃん!今までの学園祭の汚名挽回だね!】
唯「あ、さっきの…」
紬「汚名を取り戻してどうするの?また風邪ひくの?澪ちゃんにパンツさらさせるの?」
紬【この間楽器店でかわいいの見つけたので…お揃いのピックになります】
紬「2人してピックになるの?背も胸も既にミニマム級の小ささなのに」
梓「な゛っ…」
唯「ひどいよムギちゃん…」グスッ
紬「というわけで!」
紬「お仕置きターイム(お仕置きターイム)ジャジャッ、ジャジャッ、ジャン♪」
唯「お、お仕置き!?なにするの?」
紬「ふふ、それはね、ジャーン!」
ヴィイイイイ-----ン
梓「ば、ばいぶ…」
紬「二度と間違えないようにね♪」
梓「わ、わかりました!もう間違えませんから!」
紬「ダメよ、体で覚えないと」
梓「ゆ、唯先輩もなんか言って止めて下さい!」
唯「」ポケー
梓「唯先輩!」
唯「…ぇ?えー、そのバイブちょっと小さくない?」
紬梓「えっ!?」
唯「もっと大きいのじゃなきゃ、フィット感が大事なんだよ?」
紬「そ、そうなの…くっこうなったら!」ピポパポ
紬「うん、音楽室のところのトイレ、よろしくお願いね♪」プツッ
紬「まずは梓ちゃんからお仕置きね」
ヴィイイイイイイイイ
梓「や、やめてください!いや!いやぁ…ゃ…」
紬「ほらほら力抜いて♪」
梓「や、やぁ…んふっ」
唯「ほれほれ、ここがええのんか~」
梓「な、なんで唯先輩まで…」
梓「ああん!あは…い、いく…唯先輩唯先輩唯先輩ぃ!」
梓「ハァハァ…」
唯「さて、じゃあお仕置きも終わったことだし…」
紬「まだよ、唯ちゃん♪」
唯「あは、バレました?」
紬「もうすぐ来るわ」
唯「私はあずにゃんと一緒のでいいよぉ…」
ガチャ
信代「うーっす」
唯「えっ…」
紬「じゃ、あとよろしくね♪」
唯「やだっ!ムギちゃん!ムギちゃんにしてほしい!やっ何このゴリ…」
信代「ゆーい☆」ダキッ
紬「ふふっ」
・
・
・
バキッ!ドガッ!!
唯「ぎゃああああああああ!うぐっ!」ビクンビクン
・
・
・
ぶしつ!
唯「さて皆さん、御菓子は惜しいですが私めは練習を頑張りたい所存です…」
梓「私もです皆様…」
律「では一度合わせてみたいと思うのですが、異論はありませんか…?」
澪「特にないようですね、是非皆で合わせましょう」
紬「しゃらんらしゃらんら~♪」テカテカツルツル
律「では、皆様よろしいですか?」
澪「ええ、問題ありません」
律「では、いちにーさんしー!」
唯「貴方を拝見していると、いつも心がドキドキします♪」
唯「揺れる想いはまるでマシュマロの様にふわふわです♪」
・
・
・
唯「あゝ神様御願い致します、2人だけの夢の御時間を頂戴出来ますでしょうか?♪」
ガチャッ
和「なにしてるのあなたたち…」
律「おや、和さんも来たことですし、休憩にしますか」
澪「そうですね、そうしましょう」
和「??」キョトン
紬「かくかくしかじか…」
和「なるほどねぇ、でもまぁ勉強になっていいじゃない」
紬「ありがとう和ちゃん、ちょっと荒治療が必要かと思ってね♪」
サササッ
憂「荒治療?」
紬「え、憂ちゃんいつの間に??」
憂「お姉ちゃんが助けを呼んでる気がして…とにかく」
憂「紬さん、もしかして荒療治のことを言ってるんですか?」
紬「えっ?」
和「確かに、荒治療じゃなく、正しくは荒療治ね」
唯律澪梓「」ニヤリ
・
・
・
紬「アッ─────────!!!!」
・
・
・
唯「今日もちょー頑張ろうね!」
律「そーね!その前に菓子じゃ菓子ぃ~!」
澪「おい、練習もすっぞー」
梓「そっすよ!もー学園祭っすよ!」
紬「はいみんなお菓子多いけど食べれるぅ~?全然余裕よね?」
紬「すべからく食べてくれないとウチ悲しくなるは~」
紬「はい、こちらアッポーパイになりやーっす」
唯律澪梓和憂「…」
めでたしめでたし!
最終更新:2011年11月18日 21:40