生まれた時から、周りの大人に可愛がられて育った。

どうやら世間的にはウチは大金持ちと言われる家庭らしいのだ。

金銭的にも何不自由なく、かと言って上流階級にありがちな、子育てを蔑ろにされることもなく、今まで育てられた。

小さい頃は家柄にそぐわない立ち振る舞いを口うるさく注意する両親や執事を疎ましく思ったこともあったが、

おかげで所謂品のあるお嬢様として、完璧な礼儀作法を身に付けることが出来たし、

そんな自分に誇りも持っていた。


と同時に今までの環境とあまりにも異なる現状に、ここ最近は我慢の限界に達しつつもあった。

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がっこう!

唯「みんなおっはよ~!」

紬「あら唯ちゃんおはよう♪」

律「ムギは今日も美しいぜまったく!」

唯「ムギちゃんかわいいのう…でへへ」

律「ぶへへへへ」

紬「ふふ、ありがとう」

澪「オヤジかお前ら」

律「今日もまた宿題終わんなかったぜ!」

澪「いばるなバカ律」ゴチン

律「イテテ…そうだ唯も!昨日の宿題終わんなかっただろ?」

唯「ふっふっふ、りっちゃん…」

唯「憂のおかげで全然楽勝だったよ!」

紬(!)ピクッ

律「なにぃ!憂ちゃんは卑怯だぞ!」

澪「上級生の勉強まで分かるのか」

唯「出来のいい妹を持ってお姉ちゃん幸せです」

律「うー、私にも勉強を教えれる兄弟がほしい…」

紬(!!)ピクッ


澪「聡がもう少し大きくなったら教えもらえるんじゃないか?」

澪「あいつ結構頭よかったよな、確か」

唯「えーそうなの?よく言うじゃんオナニーしすぎると馬○になるって」

律「その理論だと唯はオナニ○してるな」

澪「なんつー話してるんだ」

澪「ていうか伏せる気ないなら○なんかやめてしまえ」

律「でもさすがに高校の勉強を見るのが聡じゃ役不足だよ」

紬(!!)ピクピクッ

唯「まだ中学生だもんねえ」

澪「まぁ今は結局自分で努力するしかないよな」

澪「どうしても出来ない時は協力するからさ」

律「おおぉ、澪ちゅわん~!」

唯「えーりっちゃん自分でやりなよ~」

律「唯が言うなタココラ」

澪「でもまぁ情けは人の為ならず、って言うからな」

澪「私がやるんじゃ律のためにならないからまず自分で努力するんだぞ」

紬「!…澪ちゃんまで」ボソッ

唯「?? ムギちゃんどうしたの?」

紬「ごめんね、何でもないわ」

澪「なんかさっきからピクピクしているような…」

ガラッ

さわ子「はい、席について~!ホームルーム始めるわよ~」

唯「じゃあまたあとでねみんな!」

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紬「唯ちゃん1、澪ちゃん1、りっちゃん2…」ボソボソ

紬「やっぱり三回が限度よね…」

さわ子「…~~よ、じゃあ琴吹さんよろしくね」

さわ子「あれ琴吹さん?」

紬「ボソボソ…え?あ、はい!分かりました」

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ほうかご!

梓「こんにちは」

紬「あら梓ちゃん、授業お疲れさま」

梓「ありがとうございます。ムギ先輩一人ですか?」

紬「ええ、みんな職員室に用があるみたい」

梓「あれ、確か進路相談とか言ってましたっけ?」

紬「いえ、行事の話みたいよ」

梓「あそうでしたか、すみませんうる覚えで…」

紬「えっ!?」

梓「どうかしましたか?」

紬「いや、なんでもないわ」

紬(梓ちゃんまで…)

梓「じゃあちょっと待ってましょうか」

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バタン

唯「遅れてごめんね~」

律「なんか学園祭の衣装で相談みたいでさー」

唯「あずにゃあーん!」ダキッ

梓「や、いきなり抱き付かないで下さい!」

唯「ごめんね、あいさつしようと思ったんだけど間違えちゃった」テヘペロッ

律「うそつけ」

唯「でへへ、確信犯ですっ!」

紬「ま、また…」ピクッ

澪「ムギやっぱりなんか今日変だぞ」

紬「ごめんね、一人二回までは我慢するから…」

律「…なんのこっちゃ?」

唯「そんなことよりティータイムだよ!」

紬「そうね、今日はレモンパイにしたの」

紬「今お茶いれてくるわね!」

唯「わーいムギちゃんいつもありがとう!」

律「レモンパイってなんであんなうまいんだろうな」

梓「パイにレモンって発想がすごいですよね」

律「澪のパイはおレのモンだぞ」

澪「…///」

唯「昼からお熱いでんなぁ」

紬(ムッハー!)ブシュー

梓(唯おっパイで、オレ、モンモンです…)ブシュー

唯(??)

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律「…でさー、昨日聡が…」

唯「あははは、おっかしー」

澪「そろそろ練習しないか?」

唯「えー、もうちょっと…」

律「そんな焦るなよー、食ったばかりじゃ動けん」

ガタッ

梓「いつまでもそんなんじゃダメですよ!」

梓「お茶したあとも毎回永遠とグダグダして…学園祭は近いんですよ!」

紬「また…もう慣れちゃいそうだわ…」ボソッ

唯「??」

澪「梓の言う通りだな、そろそろ練習するぞ」

律「うー分かったよ、二人とも楽しんでたくせにー」

澪「まあそうだけど…」

唯「じゃあ練習しよっか!」

紬「なんの練習する?」

律「みんな各々のパートはもう問題なさそうだしな」

澪「そうだな、本番近いし、いちよう一回合わせとくか」

紬(!!)キッ

澪(なんだ?すごい視線を感じたような…)

梓「じゃあ早速やりましょう!」

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むぎのいえ!

紬「りっちゃん2回、唯ちゃん2回、澪ちゃん2回、梓ちゃん2回」

紬「みんなリーチね、もう我慢できないわ」

紬「斎藤!例のものは用意できてる?」

斎藤「もちろんでございます」

紬「ご苦労様。明日には決まりそうね」

紬「ウフフ…」ヴィイイイイン


翌日…
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がっこう!

澪「先生、ここがちょっと分からないんですが…」

紬「黒板で解いてもらえると助かります」

律「ふぁ~~~つまんね」

律「手紙でも回すか…」カキカキ

律「これムギに渡してもらえる?」

唯「りっちゃんが手紙回してる…」プクク

律「バカ唯声に出てる!」

先生「田井中…お前ってやつは」

律「す、すいまへん…」

先生「宿題5ページ追加な」

律「ひええーご勘弁をーー!」

先生「うるさい!」

紬「ふふふ」クスクス

ペラッ


┌────────────┐
│ムギ、先生鼻毛出てるぜ! │
│さすがに幻滅だは…     │
│それにしても腹減ったは   │
└────────────┘

紬「は?」ブチッ

ビリビリビリビリッ

紬「りっちゃんちょっといい?」

律「お、ムギどうした授業中だぞ?」

紬「いいから!」

先生「おい!どこいくんだ!」

紬「すぐ戻ります!」

律「え、お、おい!」

ダダダダダッ

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たいいくそうこ!

律「な、なんだどうしたんだムギ急に…」

律「もしかして…!」

律「ま、まだ早いぞ!わたしたちは健全な女子高…」

紬「りっちゃんあなた何したか分かってないの?」

律「え、何か?そりゃムギのことは好きだけどまだパンツ嗅いだことしか…」

律「あ、あとムギのコップ舐めまわして愛液塗ってアナルにこすってオナのおかずに…」

紬「そんなことは大した問題じゃないの!」

紬【うー、私にも勉強を教えれる兄弟がほしい…】

紬【でもさすがに高校の勉強を見るのが聡じゃ役不足だよ】

律「え?なに?昨日私が言ったセリフのような…」

紬「よく分かってるじゃない。極めつけはこれ」

紬【さすがに幻滅だは…】

紬【それにしても腹減ったは】

律「さっきの手紙?」

紬「そうよ、これを聞いてもなんとも思わない?」

律「授業中にムギにも恥かかせたってことか?ごめ…」

紬「違う!!!」バン!!!

律「ひっ!」

紬「教えれる兄弟?ら抜き言葉なんか使って恥ずかしくないの?」

紬「聡じゃ役不足?聡くんは中学生にして高校レベルを超越した頭脳を持ってるの!?」

紬「聡じゃ力不足、が正解よ」

律「は、はぁ…」

紬「それに、幻滅だは?腹減ったは?」

紬「あなたはせんだみつおの亜種なの?」

紬「幻滅だはだは!腹減っただはだは!」

紬「としか読めないわ」

律「なんか良く分からんけど気に障ったならすまんムギ…」

紬「二度としないようにお仕置きね♪」

ヴィイイイイン

律「ひっ!む、ムギ…や、やややめ!やめr…」

律「アッ──────!」

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澪「どこ行ってたんだ2人ともー」

唯「もうお昼だよ~」

澪「とりあえずあとで先生に謝っときなよ」

紬「ええ、ありがとう2人とも♪」テカテカ

律「ええ澪さん、畏まりました…お気遣いありがとうございます…」

澪「律なに言ってんだ?」

唯「あはははりっちゃんへんなの~!」

紬「よしよしりっちゃん」

律「昼休みに職員室に行って参ります…」

唯「あはははは!うひゃひゃひゃひー!」

律「あまり笑わないで頂けると私としては嬉しいのですが…」グスッ

澪「唯さすがに笑いすぎだろ」

紬「まぁまぁ、お昼にしましょう♪」

律「唯さんのお弁当、うま…美味しそうですね」

唯「でへへ~、なんたって憂が作ったからね!」

紬「憂ちゃんは本当なんでもできるのね」

唯「うむうむ」

澪「唯よりすべからく上じゃないか…」

紬(!!)

唯「わ、わたしだって…」

ガタッ!!!

紬「ちょっと用事思い出しちゃった!」

唯「え~、後回しじゃだめなの?」

紬「ごめんね唯ちゃん。澪ちゃんちょっと付いてきてくれる?」

澪「え…まぁいいけど」

紬「先に食べてていいから!」

律(澪…なむなむ)

ダダッ

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