こんにちは!平沢唯です!

桜高けいおん部に入部して、3ヶ月が経ちました!
顧問の春巻先生がうっかり屋さんで、何度は廃部の危機に陥ったりはしたけど私は元気です!

今度は夏休みを使って、けいおん部のみんなとムギちゃんの別荘で合宿することになりました!

唯「合宿楽しみだね~!」

澪「そうだな!時間を気にしないでめいっぱい練習できるんだもんな!」

律「えー、せっかく海に行くんだから遊ぼうよ~!」

澪「それじゃ合宿の意味ないだろ。せっかくムギが別荘貸してくれるんだから有意義なものにしないと…」

唯「あ、ねえねえ!春巻先生も一緒に行かないかなっ!」

律「やだよ、どうせトラブルのもとになるんだしぃー」

澪「ム、ムギはどうかな…?」

紬「いいですよ。人数が多いほうがきっと楽しいわ~」

唯「よーし、春巻先生に聞いてみよう!行くよりっちゃん!」

律「なんで私が~?」



職員室


春巻「お~田井中、平沢、夏休みは人が少なくて寂しいちょー」

律「うっ嫌な予感…」

唯「そう思って!今度みんなでムギちゃんの別荘に合宿に行くの!先生もどう?」

春巻(琴吹の家はお金持ちちょー。行きたいけど、遭難とかしたら困るツィー)

春巻「考えておくからまたあとで来てくれウォン」

さわ子「けいおん部の子達ですか?いいですね~」

春巻「夏休みの外出は命に関わるホイ」

さわ子「?? いいじゃない、あの子達も明るいし、きっと思い出になるわよ?」

春巻「ちょ~(あいつらがいない時は学校に来ても食べ物がないノラ)。」

さわ子「いってらっしゃい。誘いにきてくれたんだから余計な心配なんかいらないじゃない」

澪「ほんとに春巻先生きても大丈夫かなぁー」

唯「なんで?」

律「あいつバカだし」

澪「な、なんかあったら…困るし…」

唯「え?なんかって?」

澪「え!? いや、だから…」

唯「?」

紬「とりあえず、部活終わったらまた聞きに行きましょ?ここに住んでるんだもの、ちょっと遅くなったって大丈夫よ」

コンコン

律「龍先生ぇ~」

春巻「おー田井中。先生も合宿に行くちょー」

律(やっぱりか…)

春巻「あと電車代貸してくれホイ。給料全部落としたちょー」

律「このバカ教師!!」

さわ子「ちょっと田井中さん!?先生に向かってそれは無いんじゃないの!?」

律「だってぇー龍先生がぁー」

さわ子「な…何よ」

律「また給料なくしたからお金貸せって」

さわ子「生徒に金を借りるなっ!!」バシン!

さわ子「しょうがない人ねー。先生の電車代、部費で出してあげたら?引率ということで、それくらいなら問題ないでしょ?」

律「まぁそうだけど…。ほんとみんな龍先生に甘いよなぁー」

さわ子「春巻先生も、もう少ししっかりしないとね」

春巻「申し訳ないちょー」

律「さわ子先生がけいおん部の顧問だったら良かったのになぁー」

さわ子「こらこら」



当日


紬「先生、仕事があるから後で行くって言ってたけど迷子にならないかしら」

澪「いくらなんでも龍先生も大人なんだし、それは心配しすぎじゃ…」

律「電車代も渡してきたんだろ?心配いらないって」

唯「うん、いこういこう!」

紬「大丈夫かしら…」



3時間後・駅

春巻「遅くなったホーイ」

春巻「たしかポケットにお金を入れてあるちょー」

春巻「ほあたぁっ!?ポケットに穴が空いてるちょー!!」

春巻「困ったちょー。音楽室の鍵も閉められちゃったし食料もお金もないウー」



春巻「たしか琴吹の別荘は浜辺にあるって言ってたホイ、海沿いを行けばいつか辿り着けるちょー」



翌日の夜・露天風呂


紬「春巻先生、来なかったわねぇ~」

澪「き、きっと仕事が忙しいんだよ」

律「あいつ携帯も持ってないから不便なんだよな~」

唯「りっちゃん見て見てー!タコ!!」

律「まなんとかなるか♪唯見てろよ、私がもっと大きいの作ってやるからなっ」

澪「ほんと、ムギの別荘はいいところにあるよな」

紬「ううん。本当はもっと大きいところ使える予定だったんだけど、急に使えなくなっちゃって」

澪「海を目の前に波の音を聞きながら温泉に浸かって」

紬「?」

澪「月も海面にキレイに反射して、潮風も気持ちいいな」

律「ムギ!澪のやつロマンチックに浸っちゃってんの、そっとしといてやれ」


ガサガサ


澪「ずっとこうしていたいなぁー。うん、いい詩も浮かんできそうだ」ウットリ

ガサガサガサガサ

澪「えっ?り、りつ…なんかぁ…」

律「澪?どした?」

澪「そこの木の陰になんかいる…」

律「はぁ~?野良猫かなんかだろ」

ガサガサ

澪「ひいぃ~~」



春巻「秋山見つけたちょーー!!!!」


澪「いやああああああああ!!!」

ハラッ

唯「あ、澪ちゃん!タオル、タオル!」

春巻「みんないるちょー!助かっ
たイェーン!!」

紬「きゃあっ!」

ボカッ!

律「現れていきなり覗きをするとはふてぇーヤローだ」



翌日

春巻「ちょー。琴吹の別荘はいい部屋だホイ。まるで天国ちょー」

春巻「食べ物もいっぱい冷蔵庫にウー。菊池の家を思い出すちょー」

春巻「夏休み終わるまでずっとここにウィー」


ドンパァンドンパァンジャジャジャジャジャ


春巻「楽器の音がうるさくて眠れないみょー」


――――

澪「りつー、ゆいー、ほら起きて練習するぞー」

紬「そうよ。いっぱい遊んだんだから、少しは練習しなくっちゃ」

律「えー、もうちょっと休もうよー」

唯「そうだよ澪ちゎん、無理はいけないよー」

澪「何しに合宿きたんだよ!ほらりつー!!」

律「へーいへい、だってさ、唯ー」

唯「おなかすいたー」ゴロゴロ

澪「おーきーろー」

澪「そんなこと言ってないで、まだ寝るまで時間あるだろ?」

紬「澪ちゃーん。私もちょっとだけ、疲れちゃった」

澪「しょうがないな、じゃぁもう一回だけだから、しっかりやるぞ」

ドンパァンドンパァン

ガチャ!

春巻「うるさくて寝られないホーーイ!!!」

律「お前はもう帰れ!!」


最終日

律「よーし!今日で最後だし思いっきり遊ぶぞーっ!」

唯紬「おーーっ!!」

澪(ムギまでっ!?)「まったく…。まぁ今日くらいいっか」

春巻「え?もう帰っちゃうホイ?」

紬「ええ、今日までしか借りられなかったんです。」

春巻「いやちょー!俺は帰らないちょりそーーーー!!」

律「子供みたいなこと言うなっ!」ビシッ

春巻「海には食べ物がいっぱいあるちょー」

澪「龍先生ー!もう帰りますよーっ!」

春巻「先に帰っててちょーー!」


春巻「なるべくたくさんの食料をここで手に入れて帰るちょー」

春巻「岩場にはいっぱい蟹とか貝がいるちょー」

春巻「フジツボって食べられるちょ?」


カリカリ

春巻「つ、爪が剥がれたマオーー!!…フジツボは諦めるちょー」

春巻「カニなら取れるホイ」

ガシッ

春巻「やめるちょーー!放すリューーー!!!」

春巻「カニも強いちょー」



春巻「魚が食べたいノラー」


春巻「カモメがいっぱいいるちょー。きっとあそこには魚がたくさんいるんだちょー」

春巻「枯れ木は落ちてるホイ、いかだを作るちょー」



春巻「できたちょー!わははははははは!これで俺も満腹だホイ!出航ローーーン!!」


春巻「待ってろミャオ!今食ってやるちょー!!」


ガタガタ

春巻「なんだホイ!?」

ザパァ!

春巻「サ、サメちょーーー!?サメに連れていかれるホーーーーーイ!!!」

春巻「誰か止めるちょーーー!!」

春巻「ずいぶん遠くまで着ちゃったちょー。琴吹の家もおっかないホイ」


カーカー バサバサ

春巻「やめるホイ!俺は死体じゃないちょーー!」

ガブッ

春巻「うまちょー」

春巻「もう陸が見えないちょー」


春巻「ここはどこだちょーーーーーー!!!」

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二ヶ月後、春巻は台湾沖で漁船に救出された
死体と間違え襲ってきた海鳥を食べて生き延びたという

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