帰り道

澪「・・・ちょっと悪いこと言っちゃったかな・・・。でもガンダムはファースト世代が中心なんだ・・・それは譲れない・・・。でもあそこまできつく言う必要はなかったかも・・・」



再び部室

律「梓もいい加減に機嫌直してくれよ」

唯「ケーキ食べなよ」

ムギ「お茶入れなおそうか?」

梓「澪先輩の分からず屋・・・。私のティエリアを・・・」

律(どうすればいいんだよ・・・)

唯「それにしても澪ちゃんがガンダム好きだったなんてね」ヒソヒソ

ムギ「アニメなんか見ませんって感じの雰囲気出してるのにね」ヒソヒソ


律「なあ、梓、澪にも私から良く言っとくから許してやってくれないか」

梓「嫌だもん!あんな分からず屋の先輩のことなんかもう知らないもん!」

律「そう言わずにさあ・・・」

梓「律先輩はダブルオーの良さが分かってないから、馬鹿にされた私の気持ちがわからないんですよ!」

律(そう言われてもなあ・・・)

唯「はい!りっちゃん隊員!ひとつ私に名案があります」フンス

律「言ってみなさい」

唯「これからあずにゃんの家に行ってダブルオーとやらを見てみてはいかがでしょう!」

律「え?」

ムギ「それいいわ~。私ガンダムをちゃんと見るの、生まれて初めてかも~」

律「でも・・・なんのために・・・?」

唯「私たちガンダムのこと全然わからないからさ、とりあえずどういうものなのかを知って見る必要はあると思うんだ」

ムギ「そのほうが仲裁に役立つかもしれないわね」

律「(そういうもんかなぁ・・・)じゃあ、澪も帰っちゃって練習にならないし、とりあえず行ってみるか?」

梓「どんと来いです!」

律(さすがに練習しましょうとは言わないんだな・・・)




中野家

梓「どうぞ上がってくださいです」

律「おじゃましまーす」

ムギ「あずさちゃん家くるの、私初めてかも~」

唯「私もあんまり無いなあ。憂はよく来てるんでしょ?」

梓「はいです!」

律「じゃあさっそく見させてもらおうか」

梓「今借りてきているのが一期の終わりぐらいですけど、お話つかめますかね?」

律「大丈夫大丈夫(昨日のだってそうだったから)」

梓「じゃあ、見ましょうか」


『ロックオオオオオオオオオオン!』


律「さすがに昨日見た話よりはキャラクターが美形になっているな」

梓「え?律先輩、昨日なにか見たんですか?」

律「え、いやあ、なんでもない・・・」

ムギ「このオレンジのガンダム乗ってる人かっこいい~」

梓「ああ、アレルヤですね」

唯「この刹那って子、りっちゃんの弟に似てるねえ」

律「いや、さすがに似てねえよ・・・」



唯「前後のつながりが良く分かんなかったけど、なんかいい最終回だったねえ」

ムギ「ボロボロになっても戦ってるオレンジのガンダムがカッコよかったわあ」

律(はまってんなぁこいつら・・・)

梓「面白いでしょう!こんど映画もあるんですよ!」

唯「憂は見てないの?ガンダム」

梓「憂はどんなかわいいヒロイン見ても、『お姉ちゃんの方が可愛い』って言って、余りはまらないんです」

律(重症だな・・・)

唯「それにしても、さっき見た赤いガンダムの女の子とりっちゃんてなんか似てるね」

律「オイ・・・」


梓「やっぱりダブルオーは最高ですよ!それを澪先輩の分からず屋・・・」

律「まあ、そう怒るなって」

梓「律先輩だってダブルオー面白かったでしょ?」

律「まあ普通に面白かったけどな・・・」

梓「みんなそう言うはずです!それなのに澪先輩ったら・・・」

律(まだ仲裁への糸口はつかめないなぁ・・・)

唯「とりあえず、私は青葉シゲルが好きなんだけどねー」

梓「唯先輩、それエヴァです・・・」




ダブルオーからの帰り道

律「どうしたもんかなぁ・・・。とりあえず澪の家に行って様子みてくるよ」

唯「りっちゃんにまかせちゃっていいの?」

律「いいよ、今日は親も早いから聡のご飯も心配しなくていいし」

ムギ「お願いしますね、りっちゃん」

律「おう、まかせとけって~」

・・・・



律「とはいったものの・・・」

ピンポーン

澪ママ「あら、りっちゃん」

律「澪いますか?」

澪ママ「いるよ~。なんか帰って来た時から元気がなくてね、学校で何かあったんじゃないかって心配だったの。りっちゃんが来てくれてよかったわ」

律「じゃあ、お邪魔します」

澪ママ「後でお茶もっていくからね」

律「あ、いいです。後で取りに行きます」

律(展開によっちゃ、今の澪がどうなってるかわからないからなあ・・・)



ガチャ

律「澪ちゃーん?」

澪「・・・」

律「澪しゃん?」

澪「律ぅぅぅぅ」ガバッ

律「なに泣いてるんだよ」

律(しかも昨日と同じ、連邦の制服を着て・・・)

澪「わたし・・・わたし・・・」

律「ほら泣かないで、落ち着いて話してみろ」

澪「わたし・・・」

律「とりあえず服着替えろ。なっ」


澪「私、つい怒って、ひどいことを・・・」

律「ようやく冷静になったか・・・」

澪「ガンダムは大好きだし、ファースト世代が最高だと思ってるのは変わらないけど、先輩としてもう少しマシな振る舞いができてもよかったと思う・・・」

律「それが人間づきあいというもんだ」

澪「偉そうに言うな!」ガッ

律「痛い・・・」

澪「だから、今日の振る舞いを反省しているし、梓にも謝らなければならないと今は思っている・・・」

律「じゃあ私がなんか仲直りの機会をセッティングしてやるよ」

澪「ホントか?」

律「ああ、だからもう心配すんな」

澪「ありがとう律ぅぅぅぅぅぅ」

律「だからそのコスプレ衣装を早く、な?」



一方、平沢家

唯「・・・てなことがあってね。大変だったんだよ、もう」

憂「それでお姉ちゃんも疲れた顔してたわけかあ」

唯「私、ガンダムがそんなに奥深いとは知らなかったよ」

憂「お姉ちゃんはエヴァンゲリオンが好きなんだもんね」

唯「やっぱり青葉くんが一番かっこいいよぉ~」

憂「・・・そうだね、お姉ちゃん」

唯「でも、純ちゃんもガンダム好きだったとは意外だなぁ」

憂「純ちゃんはガンダムっていうよりキャラクターが好きなのかもしれないよ。深夜アニメ大好きだって言ってたし」

唯「火曜日の夜中は何見てるのかなぁ?」

憂「え?」

唯「ふぇ?」



再びりっちゃん

律「とは言ったものの、どうやって澪と梓を仲直りさせようかな・・・」


ガチャ

律「ただいまー」

聡「お帰り姉ちゃん」

律「ねえ、あんたガンダムとか好きじゃなかったっけ」

聡「ああ、うん。けっこう好きだよ。昔のシリーズもDVDで借りてきて一通り見てるし」

律(よし)

律「聡、ちょっとお姉ちゃんの部屋においで」ガバッ

聡「何すんだよ姉ちゃん・・・、見たいテレビ終わっちゃうよぅ・・・」



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