唯「さぁ、息つく間もなく第2ラウンド!気になる2ラウンド目の料理は・・・?」

律「これは杏仁豆腐・・・いや、これは・・・」

唯「杏仁牛脂!寒天のかわりに火を通した牛脂をあしらったそれはまさしく白い悪魔!」

律「恐ろしい料理を考えましたね。しかし救いがないわけではありません」

唯「と、言いますと?」

律「確かにアレは牛脂料理です、しかしそれを浸しているシロップ・・・!」

唯「えー、情報によりますと砂糖にライムジュース、ミントを入れて煮込んだものだとか・・・はっ!」

律「そう、このシロップこそがカンダタに与えられた一本の糸・・・突破口・・・

  これをうまく使って口内をさっぱりさせたものが勝つ・・・!」

観客「ざわざわ」

唯「さぁ、勝利の女神が微笑むのは一体誰だ!混戦必死の第2ラウンド、スタートです!」


唯「おぉっとゼッケン3中野梓が早速動く!こ、これは・・・!」

律「およそ考えられる最悪のパターンですね」

梓「ん・・・ごくごく・・・ぷはぁっ」

唯「飲んだぁ!シロップをごくごくと飲み干した!」

律「これで彼女はもう後がなくなりました。どう巻き返すかが見ものですね」

唯「と、ここで秋山澪!猛攻がとまらない!あっという間に牛脂を飲み込んでいく!」

律「無茶な戦法です。しかしお見事!」

唯「澪、牛脂5つを平らげ単独トップに踊り出る!」

律「ゼッケン2琴吹紬、負けじと食べ進めて3つ目を飲み込んだ!」


唯「さぁ第2ラウンドは波乱の展開!真鍋和、平沢憂が2つ目を平らげたぁ!」

律「一方で中野梓、若王子いちご、全くスプーンが進まない!」

唯「このまま決着を見ることになるのでしょうか?」

律「おっとここで中野梓の猛ラッシュ!一気に3つを口の中へ入れた!」

唯「がんばれあずにゃん!しかし今にもえずきそう!」

観客「のーめのーめ!」

唯「今、観客席がひとつになりました!会場を埋め尽くす飲めコールに中野梓は・・・」

梓「うぅ・・・ごっくん」

観客「うおおおぉおお!」

唯「応えた!飲み込みました!」

律「さぁ、間もなくタイムアップですね」


唯「ここからは現在2つの平沢憂、真鍋和、いまだ0の若王子いちごの戦いです!」

律「実質憂と和の一騎討ちではないでしょうか」

唯「若王子いちごの奇跡の追い上げにも期待したいところです!」

観客「いちごぉおお!!」

律「おや、これは・・・!?」

唯「動いたのは平沢憂!牛脂を1つ、瞬きの速さでペロリだぁ!」

観客「うおぉおお!!」



唯「ここでタイムアップ!平沢憂、ギリギリのところで第3ラウンド進出!」

観客「うぃいいいい!!」

唯「脱落した二人の様子はどうですか?鈴木さ~ん!」

律「あぁ、そういえば佐々木さんいたんだ」

純「鈴木です!二人の脱落者にインタビューしたいと思います!」

和「残念だわ。じゃあ私帰るね」

いちご「もうヤダ」

純「だそうです!放送席お返しします!」

唯「素晴らしい戦いでした!さぁどんどん参りましょう第3ラウンド!」

律「休みなしの連戦、出場者も疲労の色を隠せませんね!」

唯「第三ラウンドメニューは果たして・・・?」

律「和、中ときましたから次は洋ですね」

唯「これは・・・これは何ということでしょう!

  第3ラウンド、気になる料理は何と・・・牛脂バーガー!」

律「厚切りの牛脂と牛脂の間に牛脂が挟まってますね。料理と呼ぶにはあまりにもナンセンスです」

唯「しかしそこは鉄人!ちゃんとレタスを1枚挟んで味にアクセントを加えています!

  さぁ、第3ラウンドは特別ルール!牛脂バーガーを食べた順から二人早抜けとなります!」

律「恐ろしい戦いになりそうですね・・・」

唯「決勝ラウンドへの切符を手にするのはわずか二名!さぁ、第3ラウンドスタートです!」



観客「おごえぇえええ!!」

???「おごえぇえええ!!」

唯「おおっと!場内がえずきで騒然となる!」

律「このラウンド・・・恐ろしい展開になるでしょう!」

唯「えずいたのは・・・澪、紬、梓の3人だぁ!」

律「むしろえずかなかった憂ちゃんが素晴らしいですね」

唯「これは一体どういうことなのでしょうか?」

律「簡単なことです。今まで彼女たちが胃に入れた牛脂の数はいくつですか?」

唯「え~・・・秋山澪、何と11個!琴吹紬10個が続き、中野梓が7個!

  そして平沢憂・・・7個です!秋山澪に比べて4つも少ない!」

律「そう、この勝負3ラウンドまではワースト1、2にならなければ負けることはない!

  無理に詰め込む必要はないのです。一定のペースで最低限の牛脂を食べればいい。

  いわば第2ラウンドまでは牛脂チキンレースだったのです!」

観客「ざわざわ」

唯「し、しかしあずにゃん・・・中野梓も同じ7個です!これは一体・・・?」

律「言ったでしょう。一定のペースで最低限の数を食べ進めたものが勝つ。

  第2ラウンド、梓の戦いを思い出してみればいいのです!」

唯「3つ一気にほお張って・・・はっ!」

律「気付いたようですね。3つも一気に牛脂を入れられたら、人体にはある現象が起こります、それは」

唯「・・・胃がビックリする!!」

律「そう、今梓の胃はビックリしている!」


梓「おごえぇええ」

憂「ふふ、見抜かれちゃった。でも私の優位は変わらないよっ♪」

唯「さぁ、お忘れでしょうかこの大会のルール!えずいた数だけ、生の牛脂を食していただきます!」

澪「うっ・・うっ・・・」

紬「うぐっ・・・」

梓「おg・・・んっ・・・」

唯「出場者一様に口を押さえてえずきを抑えている!さながら地獄絵図のような展開であります!

  その中でただ一人、順調に食べ進める平沢憂!彼女は頭脳プレーでここまでの戦いを一人だけ優位に進めてきました!」

律「おや、またしても彼女の策が動き出したようですよ?」


唯「絞る!絞る!平沢憂、大きめの牛脂から出る脂をコップに絞っている!」

観客「!?」

律「考えましたね。天下二分の計ならぬ牛脂二分の計、ですか」

唯「これは一体どういうことでしょう?」

律「つまり、滴る脂をあらかじめ絞って、残りの筋だけを食べる!

  あとはジュースでも飲むように脂を飲めばいいのです!」

唯「な・・・なんと!」


唯「・・・えっ?こ、ここで審議委員会から物言いが入りました!」

律「審議委員会から!?」

唯「決勝ラウンドは取り止め、この第3ラウンドで最初に食べ終えた者を優勝者とします!」

観客「ざわざわ」

律「やむをえないでしょうね。彼女の独走を止められる者はもう残ってないでしょうから」

唯「さぁ平沢憂、ビクトリーロードをひた走る!」

律「もう牛脂のスジを食べましたね。あとは脂を飲み干すだけです」

観客「ワーワー」


唯「さぁ、優勝者決まりました!最初に牛脂バーガーを食べ終えたのは・・・?」

観客「ざわざわ」

唯「・・・秋山澪!!」

観客「うおぉおおおお!!」

唯「これはなんとも意外な展開!優勝したのは秋山澪!」

律「いえ、むしろこれは当然の結果かもしれません」

唯「どういうことでしょうか?」

律「思い出してください。彼女は第一ラウンドで生の牛脂を食べたあと、一気に5つも牛脂を食べた」

唯「はい、あれには驚かされましたが・・・」

律「同様に一気に3つ牛脂を食べた梓はどうなりましたか?」

唯「胃がビックリ・・・はっ!」

律「そう、澪はその倍の6個を食べたのにえずかなかった!」

観客「ざわざわ」

唯「りっちゃん先生!それは一体どうして・・・?」

律「胃がビックリというのは言ってみれば胃痙攣だ!

  普段から緊張しぃの澪は胃痙攣なんか慣れっこだったんだよ!」

観客「ざわざわざわざわ」

唯「何ということでしょう・・・彼女は、澪ちゃんは胃痙攣の申し子だったということですか!」

律「そういうことになりますね」

観客「うおぉおおおお!!」

唯「さぁ、優勝者を称えましょう!」

観客「いっけいれん!いっけいれん!」

観客「いっけいれん!いっけいれん!」

唯「あれ?でも第三ラウンドで少しえずいてましたよね?」

律「胃痙攣慣れしている彼女のすごいところは耐久力よりむしろ回復力ですね。

  えずきから立ち直るスピードは常人の数倍ともいわれます!」

唯「なるほど、それで一時的にえずきはしたものの奇跡的な逆転劇を見せたわけですね!」

観客「いっけいれん!いっけいれん!」



こうして、第一回全日本牛脂大食い選手権は幕を閉じたのでした。

鳴り止まぬファンファーレの中で、花束を受け取る澪ちゃんはとても素敵でした。

皆に祝福される中、トロフィーと優勝商品の贈呈です。

唯「優勝商品として琴吹牧場から牛脂一年分が贈られます!」

澪「・・・おごぇえええ!!」


おしまい




終わりです
くだらないスレでごめんね
保守させちゃってごめんね
おやすみなさい