男子B「お、俺もういいわ…帰る」

男子A「えー、帰るのかよー ちっ」
  (けっこうかわいい顔してたけど、汚くなったし…しらけたな)
  「あー、つまんねー 帰っていいぞー」

唯「ううう……」


唯「……」

男子A「えっ、死んだ?」

唯「ぐうっ……」

男子A「びっビビらすなよ、バーカ」

ドスッ 腹に一発


唯(うーいー…痛いよ…)


男子A「じゃーねー♪」

Aは去って行った



唯「ハァハァ 痛いよー 痛いよー」

運がいいことに、足はやられなかった
ゆっくり歩いて家へと向かう




―平沢家―

憂(もう9時だ……律さんたちに連絡しても、6時頃には帰ったって言うし…)
 (どこに行っちゃったの?お姉ちゃん…)


憂「探しに行こう、遅すぎる」



唯「ついたー…」

ガチャッ

憂「お姉ちゃん!?」


憂「どうしたの…、ひどい…ひどい…」

唯「うーいー 痛いよー」


体中にアザができている


唯「うーいー うーいー 痛いよー」

憂「うぅ……お姉ちゃん…見てられない」


なんでこんなつらい目にばかり遭うんだろう



憂「お姉ちゃん…もう疲れた…」

唯の首を思いっきり締める憂

唯「うっ…う…ぃ…」

憂「お姉ちゃんが逝ったら私もすぐ逝くよ…」

唯「う…う…………」

憂「うっ…」

唯「………」




憂「やっぱできないよ…できるわけがない…」

唯「ぐ…」

憂「こっちに来て、手当てするから…」



憂「お姉ちゃん、痛かったでしょ…」

不思議と悲しさだけが募り、犯人に対しての怒りは湧いてこない
なぜだろう…

唯「うーいー、痛かったよー」


丁寧に手当てをする憂

唯「うーいー、ごめんねー」

憂「…なんでお姉ちゃんが謝るの?」

唯「ご飯食べに行くって言ったのに、唯のせいで行けなくなったー」

憂「うぅ…いいんだよ… また行こうね」

すすり泣く憂



憂「お姉ちゃん、」


憂「終わったよ…お姉ちゃん… あっ、お腹すいてるでしょ?」

唯「すいたー…」

憂「何か作ろうか?」

唯「うん」



―キッチンへと向かう憂―

唯「うーいー… オムライス食べたーい」

憂「そうだね、作るよ」



―15分後―

憂「…よし、できたよ お姉ちゃん」

唯「あー、ありがと うーいー」


よほどお腹がすいていたのだろう
こんな目にあっても勢いよく食べる唯


憂「ねぇ、お姉ちゃん」

唯「なーにー?」


憂「…」

唯「うーいー?」

憂「口のまわりケチャップだらけだよ」

唯「あー、ほんとだー」


唯の口を拭く憂

憂「…」

唯「うまい」モグモグ

憂「私お風呂入ってくるね…」

唯「わかった」



―風呂―

憂「お姉ちゃんに今日お医者さんから言われたこと話してもわからないよね…」



―風呂から上がった憂―

ガチャッ

憂「お姉ちゃん、あれ? いない…」


テーブルの上には手紙が置いてある

憂「なんだろ?」


うーいへ たんじょうびおめでとう


憂(あっ、今日私の誕生日だったけ… いろいろあって忘れてた)



―手紙―

うーいー、この前デパートにつれってってくれてありがとう

こうえんもたのしかった

うーいーと遊んでると唯は楽しいよ

これからもうーいーと一緒にいたいよ

それと、うーいーがかなしい顔をすると唯もかなしくなるよ

ずっとうーいーと笑っていたいよ

これからもよろしくね、うーいー



憂「お姉ちゃん… がんばって書いたんだね…」

胸が締め付けられるのを感じた



あの手紙を読んだら幾分か心が救われた

これから、ずっと私がお姉ちゃんのサポートをしよう

前みたいにはれなくてもお姉ちゃんはお姉ちゃんだから

お姉ちゃんが大好きだから




―翌日―


唯「うーいー、お風呂あがったよ~」

私が一番好きなお姉ちゃんのセリフだ

憂「はーい、今行くよー」



                           ―完―