唯「あるちゅ!」
唯「安物のジンを冷凍庫で冷やしたものに、安物のグレープフルーツジュースを混ぜて飲む」
唯「これがたまらない」
唯「確かにレモンはオーソドックスだね」
唯「だがそこでグレープフルーツジュース
これが庶民感を加速させる」
唯「キンキンに冷えたジンと、ぬるいジュースのハーモニー」
唯「うまいよ」ゴクゴク
唯「うまい…よ……」
唯「……zzZZ」
?「…ちゃん」
?「お姉ちゃん、起きて」
唯「ん、うい?」
__/M二 ̄\
/ \\
/ /| ∧|\ \\
| /へ へ \ | |
| / ● ● | /人(
" \___/ /,,/ 働かざる者インフェルノだよ!
\ \/ /
,,.ィ'''フ''''=、r'"~ ヽ /i,, `ヽr''"`ヽ、ヽ、
,r'"´ ノ" )=、 ̄ ̄,,..ィ'"´i ヽ、
( ノ ´ ̄ `Y"´ i
) __,,.. レ _,,,,、 j、、
r''ヽ. ,.ィ'''i" J ,,.ィ'"~ `'ヲ''ー-、ノ、 ヽ、
/ ,,.イ')'" 人 ★ ,,l、 ★ ノt ) `ヽヽ
/ / / `ゝ、 人 ,,イ jt、 ヽ i
f , ノ /、 `ー--;::-ニ"_,ゝ=---‐''" ノ ヽ、 ヽ t、、
)' f ノ ヽ、 r 、 f" `i´ ̄` Y `ヽ / ゝ-,ヲ''' )
. ( ,.ィ''ーr"~ ヽj ミi ! j' | / ,r" ft
ノ、,ノ ヽ, `i 、〉、.__,人,___,..イ、,i" j'' ( ,ノ j
( t、 l i ヽf Y ,j,. ,/ ) ,.イ´ ノ
fヽ ヽ、 l l ヽ、 .| ノ ,. / ,.イ '"ノ ノ
t i l、. t l 、j`ー‐‐'`ー="レ' j' // / ,/
ヽ、 i、 i l ヽ -ニ- ノ l /,,,,ノ ,ィ/
ヽ、`i `i、 l `i / ,l /-,=、ヽv
′ ヽ ヽ、 'i, 人 ヽ / ノヽ ノ''"Y,..ト-、
`i、,,..=,i、 / ヽ、 /=ィ''i'i''j" .`=(i-/、
ヽ ,f`i-、 / ヽ /.`ー=''''"t.___ (,,ノ=、
r-l =f,,ノゝ-''`=''フ i、:' " ゛ ` ,i' :. .l、 `ー=''=t_,i
唯「ぎゃあああああ」ガバッ
憂「あ、おはよう、お姉ちゃん。うなされてたけど大丈夫?」
唯「夢か。うん、だいじょぶ」
憂「それよりお姉ちゃん。またお酒飲んだでしょう?」
唯「うん」
憂「駄目だよ。未成年なのにお酒飲んじゃあ」
唯「憂。私はね、お酒がおいしくて飲んでるわけじゃないんだよ?」
唯「お酒が入って酔った時の高揚感やふらふら感
それを楽しむために飲んでいるんだよ」
憂「それでもお酒は駄目だよ」
憂「それに今だって幻覚見てたんでしょ?
アル中寸前だよ。まさに」
唯「でもね、この感覚は、高揚感は
音楽をやる上で、とっても大事なものだと思うんだ
言うなればテンション」
憂「それだったら、私にも良い考えがあるよ」
唯「なになに」
憂「それじゃあ明日、一緒に実行しよう?お姉ちゃん」
唯「うんういー」
唯「おはよういー」
憂「おはよう、お姉ちゃん。出かける準備出来てるよ」
唯「さすが憂。それじゃあ出発だー!」
憂「うん!」
そして、二人はへとへとになるまで楽しんだ!
唯「あ~、疲れたよー」
憂「そうだね、バスで帰ろうか?」
唯「うん。あ、バスちょうど来てるよ。早く乗んなきゃ!」
憂「うん!」
憂「やっと座れたね」
唯「うん、それにしても今日はいろいろあったなあ~」
憂「そうだねー」
眼鏡をかけてふらふらー
献血で血を抜いてふらふら~
お姉ちゃんの血は渡さない!
十
回 徹夜明けのフラフラ
お まわって
風 真っ直ぐ
呂 歩く フラダンスは違うよお姉ちゃん…
で
の
ぼ 最後の曲はふらふら時間だよーーー!いえーーい
せ
て
『いろいろあったよ…』 『うん』
______ __/M二 ̄\:::::::::
/ ::::::::ナ:::::: / ::::::::\\::::::::
/ /X/| |\ ::::::\:::::::: / /| ∧|\ :::::::\\::::::
| | /へ \|へ \ ::::|::::|:::::::: | /へ へ \::::::::| ::::|::::::::::
| |/ ○ ○ | ::::/::::|:::::::: | / 〇 〇 | ::::/人(::::::::
| " \___/ /,,/:::::::\:::: " \___/ /,,/::::::::::::
| \ \/ | 、/V/ ̄:::::::: \ \/ /::::::::::
/,,― -ー 、 , -‐ 、:::::::::::::::::::: /,,― -ー 、 , -‐ 、:::::::::::::
( , -‐ '" :::: ):::::::::::: ( , -‐ '" :::: ):::::::
`;ー" ` ー-ー -ー':::::::::::::::: `;ー" ` ー-ー -ー'::::::::::::
l ::::l:::::::::::: l ::::l::::::::
l ::::l:::::::::::::: l ::::l::::::::::::
唯「いろんなふらふらが味わえたよ
ありがと。うい」
憂「えへへ、どういたしまして」
その時だった
「キャアアアアアア!!」
唯憂「!?」
?「おめえら静かにしやがれい!!」
バスジャックだ!
犯人「このバスはおれが乗っ取った!抵抗するヤツは容赦せん!」
唯「ひいいいいい」
憂「こわいよおおお」
犯人「ん?そこの可愛いお嬢ちゃん。人質になってもらうぜ」
唯憂「!!」
グイッ
犯人は憂を人質にしたのだ
憂「やだっ!うわあああん、おねえちゃーーーん!」
唯「う゛いーーーー!」
犯人「よし、今から10秒数える」
犯人「0になったらこの子の乳を揉むので良く見ておけ」
犯人「じゅうーーう、きゅうーーう」
唯「このままじゃあ憂が…
いったいどうすればいいの」
バスは大きなカーブに差し掛かり、車体が大きく揺れた
その時だった
唯「これは、この感覚は…」
唯「まてい!」
犯人「!?」
唯「己が本能にのみ従い、省みることのない者
狂人ですらない、その異常性
人それを、獣と言う」
犯人「なんだお前は」
唯「憂を離せ!」
犯人「子どもだからといい気になりおって。許さん」
手に持ったナイフが唯に振りかざされたが…
避けた!
この唯の動きの正体。それは
日中、献血したり眼鏡かけたり長湯したり徹夜したり
唯の身体は完全にフラフラ状態だった
それに加えて、先ほどのカーブのバス酔い
そう、酔拳だ
唯「うんたんたんたんたんたんたんたん!!」ドガガガガガ
唯から放たれる素早い攻撃は
普段のギターで鍛えられた指先ならでは
犯人「おわああああ!」
憂「やった!おねえちゃん!」
~次の日~
憂「ほら、お姉ちゃん。新聞見て」
唯「あ、昨日の事件だね」
憂「あの犯人の人、お酒に酔ってあんなことしたんだって」
憂「普段は真面目な良い人らしいよ」
唯「へえ」
唯「おいしいお酒も節度を守らないとこうなっちゃうんだね」
憂「お酒はお薬やお料理にも使えるのに
どんな物も、使い方によって、いい事にも悪いことにも繋がっちゃう」
唯「うん」
唯「よし、私お酒やめるよ!
ハタチになったら一緒に飲もうね。憂!」
憂「うん!おねえちゃん大好き!」
fin
最終更新:2011年10月30日 21:56