律「え?」

唯「え?」



律「生理は生理だ」

唯「だから生理ってなに?」

律「お、おい冗談だろ?高二にもなって……」

唯「?」

律「いや、まあ月経っていうんだっけ?アソコから血が出てくるんだよ」

唯「アソコって?」

律「あ、アソコっていえば、その、」

唯「?」

律「ま、股……だよ」

唯「え、もしかしてこの割れ目から出てくるの?」ずりっ

律「ば、ばか!こんなところで脱ぐなよ!」

唯「なんで?まだ部室には二人しかいないよ……?」

律「そういう問題じゃないわ!」

唯「ぶーっ、意味わかんない」

律(唯のことをあほだとは思っていたが、まさか性知識のかけらもないのか?)

律(こりゃまずいぞ、このまま社会に出たらとんでもないことになるぞ)


律「よし、唯。私とちょっと勉強しようか」

唯「えーっ、勉強なんてやだよぉ」

律「なぁに、勉強って言っても難しいことじゃないんだ、私らくらいの歳なら誰でも知ってるようなことだぜ」

唯「?だったらべつに勉強しなくてもいいじゃん」

唯「私だって知ってることなんでしょ?」

律「残念ながら、お前にはその知識が見られないから、私が教えてやるって言ってるんだ」

唯「ふーん……」

唯「それって、知らないとおかしいこと?」

律「そうだな、普通は勉強なんてしなくても自然と興味が出てきて覚えていくようなことなんだ」

唯「じゃ、じゃあ私はおかしいんだ……」

律「今まで知る機会がなかっただけじゃないか?とにかく、大切なことだからな、唯には是非知っておいてもらいたい」

唯「わ、わかったよ、りっちゃん!」

律「うぷ……でもちょっと待ってくれ、さっきも言ったが、私は生理だから長い時間教えるのは無理なんだ」

唯「……なんだか苦しそうだね?」

律「最近特にきつくなった気がするぜ、前はそんな調子悪そうじゃなかっただろ?」

唯「うん」

律「ところで、唯は生理……股から血が出たりはしないのか?」

唯「そ、そんなの一度もないよぉ」

律「……じゃあナプキンとか使ったことは?」

唯「?ナプキンなら家にいっぱいあるよ!」

律「……たぶんそれ生理用のナプキンのことじゃねえよな……」

唯「?」

律「えっとな、こういうのがあるわけですよ」ぺりっ

唯「え!?りっちゃんそれどこから出したの!?」

律「私のパンツの中から」

唯「??????」

律「見ろ、コレを」

唯「……!?」

唯「なにこれ!?血がいっぱいついてる!!」

唯「それに臭いよぉ……」つーん

律「あ、ごめん」


律「つーわけでな、女の子はだいたい小学生の高学年から中学にかけて定期的に股から血が出るようになるんだよ」

律「そのときに出血だけじゃなくて吐き気を催したり頭痛、腹痛も引き起こされる場合もあるんだ」

律「私の場合は吐き気と軽い腹痛くらいだけど、澪はすげえ重いらしいな」

唯「ふーん、大変なんだね」

律「あのなぁ……大変だけど、これは女になった証なんだぜ?」

唯「女になった……」

律「だって、これは赤ちゃんを産める身体になってるってことなんだからさ」

唯「赤ちゃん!?」

唯「血が出るようになることと、赤ちゃんって何の関係があるの?」

律「……はあ、やっぱりそのあたりも知らないのか?」

唯「知らないよぉ、憂は教えてくれなかったもん」

律「いやいや、学校で習うだろ……」

唯「そんなの学校で習った覚えないよ?」

律「さすがにそれはない……」

唯「うーん、でも私何度か学校休んだことあるし、そのときに……」

律「そんな都合よく休むか、ふつー」

唯「……なんか憂が私を無理矢理休ませたことが何度かあったけど……」

律「!?」

唯「まあ、関係ないよね♪」

律「まさか……」



唯「じゃあ、りっちゃん!血が出ることと赤ちゃんの繋がりをもっと詳しく教えてよ!」

律「ん……ああ、そうだな」

律(なんだろう、唯にはこういうこと教えちゃいけないような気がしてきたぞ……)

律(そ、それに、いざ教えるとなると説明難しいし、なにより恥ずかしいよ……)

唯「はやくはやくー」わくわく

律「うう……」

律「うあ……だめだ、本格的に気分悪くなってきた……悪いけど今日は帰るわ」

唯「え?」

律「ごめんな、いやー、ほんとに最近重くなってきたわ、そんじゃあな」

ばたん



唯「……そんなぁ」




十分後

梓「……こんにちは」

唯「あずにゃん!遅かったね!」

梓「ええ、ちょっと」

唯「もう、なんでそんなに暗いのぉ?」

梓「ちょっ、離れてください!!」

唯「?」くんくん

唯(あれ?あずにゃんから血の臭いがするよ?)

唯「わかった!!あずにゃんも生理だ!」

梓「!!」

唯「あ、正解?わーい、やったぁ」

梓「……」ぷるぷる

唯「ん?どうしたのあずにゃん?」

梓「あ、朝から気分悪くて……お腹も痛いし、血の量もすごいし……」

梓「わ、私が生理で苦しんでいるのに……唯先輩は……」いらいら

梓「唯先輩のあんぽんたん!」

ばたん



唯「……あずにゃんに説明してもらおうと思ってたのに」



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