4番手:◆zzEUmCA7VVnh


憂「お姉ちゃんとおかたづけ」



唯「うー」

唯「ういー……」

憂「お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「お姉ちゃん、おかたづけしよっか」

唯「うい?」

憂「うん」

唯「でも……」

憂「早くしないと、みなさん来ちゃうから、ね?」

唯「うん」

唯「でも、なにからすればいいかなあ」

憂「んーと、まずは……」

憂「ゴミ袋用意しよっか」

唯「はーい」

憂「あ、それじゃなくてそっちの黒いやつ」

唯「なんで?」

憂「いーの」


憂「えっと、そしたらまずは……」

唯「ねえ、憂。でもどうして?」

憂「えー? だって、お姉ちゃん、困っちゃうじゃん」

唯「そうかなあ」

憂「そうだよ。私がいないと、だめなのお姉ちゃんは」

唯「そうだね」

唯「でもさぁ……」

憂「なあに?」

唯「ういはさっき」

憂「お姉ちゃん、そっち持って」

唯「うん」

憂「そしたら、こう」

唯「こう?」

憂「そう。じゃあ、持つよ」

唯「重いよー」

憂「……」

唯「怒ってる?」

憂「なに?」

唯「ううん、なんでもない」

唯「なんでもない」

憂「じゃ、はこぼっか」

唯「どこに?」

憂「とりあえずお父さんの部屋」

唯「わかったー。うんしょ」

唯「ねえ、憂。私いまちょっと混乱してるんだ」

憂「無理もないよ」

唯「ねえ、これってやっぱり」

憂「お姉ちゃん、そこ壁あるから気を付けて」

唯「……」

憂「なんか寒いねー。手とか冷たいし」

唯「冬だからね」

憂「冬かー」

憂「私ね、冬って好きだなー」

唯「えー、寒いじゃん」

唯「あ、でもコタツでごろごろできるのとかはイイかも」

憂「お姉ちゃんにあったかあったかして貰えるし」

唯「……てへへ」

憂「階段のぼるよー」

唯「うん」


憂「足元気を付けてね」

唯「うん、おっとっと」

憂「お姉ちゃん、だいじょうぶ!?」

唯「だいじょぶだよー」

唯「だいじょぶっていうか」

憂「……」

唯「ねえ、憂。わたしさっき、うい」

憂「あ、雪?」

唯「え?」

憂「憶えてる?」

唯「なにを?」

憂「お姉ちゃん、昔わたしにホワイトクリスマス、プレゼントしてくれたよね」

唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」

唯「そっか」

唯「ねえ、憂、やっぱり」

憂「やめて」

唯「だって……」

憂「やめてやめて」

唯「うい」

憂「あーあーあー」

唯「ねえ、うい。聞いて、私やっぱりちゃんと」

憂「お姉ちゃん、お願い」

唯「でもさっき、憂は」

憂「これいじょう私をいじめないで」

唯「いじめるっていうか……」

憂「お願い」

唯「……わかった」




憂「よいしょっと……」

唯(ねえ、憂。)

唯(でもやっぱり……こんなのおかしいよ)

憂「おかしくなんてない」

唯「え?」

憂「おかしくなんてないもん!」

唯「うん」

憂「しょうがないじゃん」

唯「しょうがない、か」

憂「ごめんね」

唯「ううん、こっちのほうこそ、なんだかいろいろしてもらいまして」

憂「あはは」



ぴんぽーん



憂「!」

唯「や、やばい!」

唯「どうしよう憂、みんな来ちゃったよ」

憂「お姉ちゃん、それいいからもうここに放り込んで!」

唯「う、うん」

憂「んと……」

唯「わ、わたしどうすればいい!?」

憂「どうもしなくていいよ」

憂「私玄関に出てくるから」

唯「うん」



紬澪律「おじゃましまーす」

憂「いらっしゃーい」

憂「どうぞー」

律「やっほー、ゆーいー来たぞー」

憂「あ、スリッパどうぞ」

紬「ありがとう憂ちゃん」

澪「相変わらず出来た妹だな」

律「おーい、ゆいー?」

憂「……」



律「わー、すげえごちそう!」

澪「これ全部憂ちゃんが作ったの?」

律「なあ憂ちゃん、唯は?」

憂「えっと、お姉ちゃんは」

律「ゆーいー、どこだー」

憂「えっとえっとえっと」

澪「お手洗い借りてもいい?」

憂「あ、はい」

澪「……」ガチャ

憂「だめ!澪さんその扉は」

どさっ

澪「ひいっ、なにこれ!?」

憂「あ……」

律「どうした、澪」

律「なんだこれ?」

紬「なあに、これ?憂ちゃん」

憂「えっと。お姉ちゃん」


あ、やっぱりわたし、さっき



―――――
……
―――――

唯「ねー、ういーキスしようよー」

憂「もうすぐ皆さんが来ちゃうから……」

唯「いーじゃん、ちゅー」

憂「だめっ」ばんっ

ガン



唯「うー」

どくどくどく

唯「ういー……」ガクッ

憂「……!」

唯(あれ、なんか体が軽くなって・・・・・)

憂「……お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「おかたづけしよっか」


おしまい