5日目

音楽室

澪「いよいよ明後日だな学園祭」

律「お供え物BOXもたっぷり中身入ったし唯も喜ぶぞ」

澪「それお前が食いたいだけだろ。もう持ってくるなよ。罰当たるぞ」

律「そんなこと言うとなぁ。あっ、秋山さんの後ろに平沢さんの幽霊がいるわー」

澪「ヒィー」

唯「やっほ~」

律「……」

憂「……」

唯「おう、お供え物BOX沢山たまってるね~」

律(ほんとにいたな)

憂(お姉ちゃんヨダレ垂れてるよ……)

紬「あらあら」

純(練習しないのかな。ケーキおいしいから別にいいけど)モグモグ




6日目

音楽室

澪「今のいい感じだったな」

純「はい」

紬「ギリギリ間に合ったわねー」

律「唯も喜んでいるだろうよ」

唯「ねぇ、りっちゃん?」

律「うわぁっ!」

憂(お、お姉ちゃん?)



平沢家

律「今日はびっくりしたぞ。いきなり来るから」

唯「いや~、澪ちゃんやムギちゃんに会いたくなって~」

唯「お供え物の様子も気になったし♪」

律「お前の食い意地は死んでも直らなかったな」

憂「ごはんできたよー」

唯「わ~ステーキだ~♪」


律「まぁこんな生活が続くのも悪くないかもな」ボソッ

唯「!!」


唯(大変だよ。早く何とかしないと)

紬「どうしたの? りっちゃん」

律「な、なんでもないぞ」

唯「ちょっと外で話したいんだけど」

律「あっ、私ちょっとトイレいってくるな」スタスタ バタンッ

純「律先輩様子が変でしたね」

澪「律はいつもへんだよ」

憂(お姉ちゃん…… どうしたんだろう?)



女子トイレの四番目の個室

律「なんだよ! いきなり。びっくりしたぞ」

唯「あのね……」

律「どうしたんだ?」

唯「あのねりっちゃん。明日の12時13分に私ね。成仏するの」

律「なっ!!!」

律「どっ、どういうことだよ! 成仏しないんじゃなかったのか?」

唯「ごめんね。あれは嘘なんだ~。憂に心配かけたくなかったから」

律「そんな…… いやだぞ私。唯がいなくなっちゃうの」ウエーン

唯「え~っとね。別にもう会えないとかじゃなくてちょっと出張みたいな感じだから」

律「でっでも、暫くは会えないんだろ?」シクシク

唯「大丈夫だよ~ りっちゃんが生きてさえいればまた会えるよ」

律「わかった。100歳になっても200歳になっても私は生き残ってみせるぞ」グスッ

唯「いや、そんなに長いこと会えない訳じゃないよ」

唯「それより、憂にはこのことをね。私が成仏するまで伝えないでほしいんだ」

律「え、なんで?」

唯「憂には学園祭を楽しんでほしいからね」

律「唯…… おまえは……」



音楽室

澪「じゃあ明日の11時30分から30分間が私たちの持ち時間だからな」

律(よかった。唯の成仏には間に合うな)

和「それじゃあ、私いくわね。お菓子おいしかったわ」

唯「和ちゃん…… さようなら」

律(唯の奴さびしそうだな。もう会えないかもしれないんだし、仕方ないか)

紬「ご苦労さまー」

憂(お姉ちゃん元気ないなー。どうしたんだろう?……)



唯の部屋

憂「お姉ちゃん、今日一緒に寝てもいい?」

唯「い~よ~」

憂「あのね、お姉ちゃん。私怖いの。お姉ちゃんがいなくなっちゃいそうで」

唯「憂…… 大丈夫♪ 憂が生きてさえいればいつまでも一緒だよ」

憂「お姉ちゃん……」

唯「だから、だから憂は生きてね。死んじゃだめだよ」

憂「うん」




X月X日12時13分。XX県の私立桜ヶ丘高校の校舎に大型の旅客機三機続けざまに墜落した。
本校は当時学園祭を行っており、かつてのアメリカ世界同時多発テロに匹敵するの大惨事となった。
これにより同校の生徒と教職員、見物に来ていた周辺地域の住人合わせて2000人以上が死亡した模様。
また同校の生徒の生存者はわずか4名で内二名が意識不明の重症を負っている。
警察と消防は協力して墜落の原因を突き止めるとともにテロの疑いも視野に入れ調査を行っている。                                        
                                         XX新聞



7日目

唯の部屋

唯「ハァハァ。もう時間がないよ~ハァハァ」

唯「私の霊力も尽きかけてる…… 予想よりもたなかったなぁ……」

唯「このままじゃぁ……」

唯「体が透けてきた……」

唯「生きるんだよ。憂、りっちゃん……」

唯「そしてみんな…… さようならr――」スッ



講堂

澪「この歌は二週間前に死んだ私たちのもう一人の仲間に捧げます」

律憂澪紬純「「「「「ふわふわタイム!!」」」」」



~~~~~~演奏中~~~~~~~~

パチパチパチパチパチパチ

律(唯見てるか? お前が帰ってくるまで私は生きて待ってるぞ)

憂(お姉ちゃん、これからもずっと、一緒だよね)



下駄箱

律(やっぱり憂ちゃんには唯の成仏のこと伝えよう)

律(一人でさよならなんてさびしいよな)

律「あと5分か……」

律「憂ちゃん、ちょっと唯のことで話があるんだけど外いいかな」

憂「? いいですけど」

澪「じゃあ私たちは中回ってるぞ」

紬「あとで合流しましょうね」

純「ばいばい」



校門付近

憂「それで話ってなんですか?」キョトン

律「実はだな……」

生徒A「なんかこっち落ちてくるわ!!」

生徒B「逃げないと!」 

ガヤガヤキャーキャーウエーン

憂「飛行機が落ちてくる? まだみんな中にいるのに!」

憂「伝えにいかないと!!」

律「だめだっ」ガシッ

律「唯と約束したんだ。生きて唯が帰ってくるのを待つって」

憂「律さん?……」

律「校門の外に逃げるぞ!!」パタパタ

憂「あ、あの?」パタパタ

律「唯はもうすぐ成仏しちゃうんだよ。すぐ帰ってくるっていってたけどな」パタパタ

憂「そんな…… 嘘でしょ…… お姉ちゃん……」パタパタ

律「唯が帰ってきたときまた唯を一人にしないためにも」

律「だから、だから私たちは生きないといけないんだっっーーーーーー」

憂「うん。待ってるよ、おねえちゃんっ」



ドーーーーーーーーーーーーーーーーーン




4