一日目

律「やべっ、寝坊した。遅刻、遅刻!」スタスタ

唯「あ、りっちゃ~ん」

律「ん、唯じゃん。お前も急げよ、もう3時だぞ!!」

唯「あ~、風邪引いちゃったから今日お休みなんだ~」

律「そうか。じゃあ、あたし行くな。遊んでないでちゃんと家で寝とけよ」

唯「うん。じゃ~ね~♪」バタバタ

律(あいつ風邪なのに元気そうだったな、ズル休みか?)



2年教室

憂「今日は授業これで終わりだねー」

純「う、うん。そうだね」

純(憂、一週間振りに学校来たけど、もう立ち直ったんだ。よかった)

純(いつもどおり接してあげるのがやさしさだよね)

純「ねー憂、これから暇だったら帰りにアイス食べに行かない?」

憂「ごめん。今朝お姉ちゃんが熱出して家で寝てるからすぐ帰らないと……」

純(憂! やっぱりまだ……)ウルッ

憂「どうしたの?」

純「うんうん、なんでもないよ」

憂(そういえば、梓ちゃん今日休みなのかな?)キョロキョロ



音楽室

律「みんな遅いぞー」

澪「なに言ってんだ、授業にもでないで」

紬「みんな、心配したのよー」

律「いやー、寝坊しちゃって。ムギ、それより今日のお菓子は?」

紬「ごめんね。今日、りっちゃん来ないと思ってもって来てないの」

律「私は不登校児かっ?!」

律「あーあ、唯が今日休みみたいだからせっかく2つ食べれると思ったのにな~」

澪紬「!!!!」

紬「あ、明日から持ってくるわね」

澪(律、おまえやっぱりまだ、唯のこと……)

紬(一番唯ちゃんと仲良くしてたもんね……)

澪「今日はもう終わりにしよう」

律「え、なんで!?」

澪「律は帰ってもう少し休んだ方がいい。あまり無理するなよ」スタスタ

紬「じゃあね、りっちゃん」スタスタ



律「どうしたんだ?あいつら。梓もこないし」

律「もう帰るか」



スーパーマーケット

律(お菓子でも買って帰るか。ん、あれは)

律「憂ちゃん、ひさしぶりー」

憂「あ、律さんこんにちは」

律「唯の奴、今日休んでたみたいだけど……」

憂「はい。今朝から急に熱出したみたいで……」

津(外出してたことは黙っておこう)

律「そういや、梓今日休み?」

憂「そうみたいですね。授業にもいなかったし」

律「珍しいなー」

憂「そうですね。生命力が高いだけが取柄なのに」

律「そうだな。あー今日寄ってもいい?お見舞いに」

憂「いいですよ。お姉ちゃんも喜びますし」

律(それにしても今日スーパー空いてるなー)



平沢家

憂「ただいまー」

律「お邪魔するぞー」

唯「う~い~おかえり♪。あっ、りっちゃん、いらっしゃ~い。あれ?部活は?」

律「今日いきなり中止になってさ、暇だから来たぞ」

憂「お姉ちゃん、ちゃんと寝てないとだめだよー」

唯「大丈夫♪ 大分よくなったから」エッヘン

律(出歩いてたもんなー)

憂「じゃあ、律さんとゲームでもしててね。今からお夕飯つくるから」

唯律「はーい」




二日目

三年教室

律「おース」

澪「よかった、今日はちゃんと来たな」

紬「りっちゃん、おはよう」

和「ねぇ律。来たばかりで悪いけど部活の件、ちゃんと手続きお願いね」スタスタ

律(ん? 学園祭の奴なら出したと思うけど。まぁあとで澪に聞くか)

津「あぁわかったよ。それより澪、昨日唯ん家いったんだけど唯の奴元気そうだったぜ」

澪(律、おまえそんなに……)

紬(りっちゃん……)

律「今日はまだ休むみたいだけどこれならすぐn――」

澪「もういい加減にしろ!!」

律「へ?」

澪「律、そんなこと言っても、もう唯は帰って来ないんだぞ!」

紬「そうよりっちゃん。いつまでもそうしてても唯ちゃん、喜ばないわ」

律「おいおい、なに言ってんだよ。唯は明日には来るよ。元気そうだったし」

澪「唯は……」プルプル

律「?」

澪「律、目ぇ覚ませよ。唯はもう死んじまったんだぞ!」

律「!!!!!!!」

紬「唯ちゃんのお葬式は一週間以上前にやったのよ。りっちゃんもいたじゃない」ポロポロ

律(どっきりかな? それにしてもみんな迫真の演技だなー。唯の机にお花もあるや)

さわ子「あなた達、席に着きなさーい。ん? どうしたの?」

澪「さわ子先生、律がまだ唯のこと……」

さわ子「りっちゃん…… 田井中さん、今日はもう帰っていいから心の整理してから来なさい」



帰り道

律(結局むりやり早退させられたけど、いいのかなー? つーか、唯が死んだわけないじゃん)

律(一昨日は普通に登校してたし。あれ?あそこにいるの唯かな?)

律「おーい、唯ー」

唯「あ~りっちゃんだ~。学校さぼったの?」

律「ちがうぜ。どっきり企画に付き合ったのだ」

唯「お~すごいね さすがはりっちゃん隊員。それでどんなの?」

律「それがー唯が死んじゃったとかでさー、笑いそうになったよ」

唯「りっちゃん…… それ本当だよ」

律「え?」

唯「え~とね、私は一週間前に死んじゃったんだよ」

律「……どういうことだよ、それ」



平沢家

唯「――っていうことなんだ~」

律「じゃああれか? お前は幽霊ってことか?」

唯「そうだよ~ 家に来る途中もみんな私にきづかなかったでしょ~?」

唯「見えるのは憂とりっちゃんだけみたいだね~」

律「何でもっと早く言わなかったんだよ。ほかの奴から見たら可哀想な子になってたぞ、わたし」

唯「えへへ~ 死んだの忘れてた~」

律「死んだこと忘れるなよ……」



バタンッ

憂「お姉ーちゃーん、いるー?」ハアハア

唯「いるよ~」

憂「よかったー」ホッ

憂「皆がお姉ちゃんが死んじゃったって冗談いうから心配になって帰ってきちゃった」

唯「それがね……」



~~~~~~~十分後~~~~~~~

憂「そ、そんな……」シクシク

唯「ま~ま~。これも人生ってことで」

律「もう終わっちまったけどな」

憂「でも、お姉ちゃんが死んじゃったなんて……」シクシク

唯「憂~元気出してよ。私はここにいるよ~」

律「私はもう元気だぞ。唯が死んだって、実感沸かないからな」

憂「で、でも~」シクシク

唯「安心して!成仏する予定はないから」

律(それはそれで問題だぞ)

憂「そうだよね。いつまでも悲しんでてもお姉ちゃん喜ばないよね」

唯「そうだよ憂。アイスくれたほうが喜ぶよ」

憂「だーめ。お昼たべてから」メッ

唯「憂のい~け~ず~」

憂「律さんも食べていきますよね」

律「もちろん! さー唯、昨日のゲームの続きだ!」

唯「受けてたつよ。りっちゃん!」



梓「唯先輩。二人の様子どうです?」

唯「まだ厳しいよ~」

梓「そうですか…… あっそれとここでギター弾いちゃダメですよ」

唯「え~」

梓「常識です。周りに迷惑ですよ」

唯「ギー太、おとなしくしててね」



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