・・・・・・・

梓「はあはあ……」たったっ

律「!
梓、来たか」

澪「……」

梓「はい」

律「んじゃ、開けるぞ?」

やばい、緊張してきた…

律「せーの!」がちゃ

律先輩はドアを威勢よく開いた

そして、ドアの先にいたのは紬だった

梓「…ムギ先輩?」

紬「……」

そう、そこに立っていたのはムギ先輩だった
だがいつもと違うところ、それは…

律「む、ムギ…
銃か?それ…」

紬「……ふふっ♪」

紬はいつもの微笑みをみせた
そして、次の瞬間…

トゥートゥトゥートゥトゥル♪
トゥートゥトゥートゥトゥル♪

紬「1・2・3・4・GO」

BANG!!

澪「…ッ!」ドサッ

律梓「…!?」

梓「澪先輩!」

澪「……」

梓「…!!
……ムギ…先輩……?」

一瞬何が起きたのか分からなかった
それほど驚愕した
まさか、ムギ先輩が澪先輩を…

律「ムギ!お前なにしてんだ!!」

紬「……」

律「…!
まさか…唯を殺したのも……」

紬「……ふふっ♪」

紬はまた微笑んだ

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

梓「!」

律「まずい!また撃ってくるぞ!」

梓「ど、どうしたら…」

律「逃げろ、梓!!」ばっ

梓「え…?」

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

律「このままじゃ二人共オダブツだ!」

梓「で、でも!」

律「早く!!」

梓「……」

律先輩の覚悟は本物だ、目を見れば分かる
なら…

がちゃっ

律「放課後ティータイムを…頼んだぜ、梓」

紬「1・2・3…」梓「」バタン!

BANG!!

私は走った 途中で銃声が聞こえたが、気にせず走った
後ろを振り返ることができなかった、不安だった…が、無事家に帰宅できた

梓「はあはあ…
一体、どうなって…」

とりあえず状況を整理しよう
昨日の放課後音楽室から銃声が聞こえて見に行ってみたら、唯先輩が殺されていた
今日は音楽室にはムギ先輩がいた
ムギ先輩は銃を持っていて、曲に合わせて銃を撃ち、澪先輩を殺し、そのあと多分律先輩も…
私はかろうじて逃げてきたけど…

そもそも何でムギ先輩がこんなことを?唯先輩達を殺して…

待てよ…さっき流れていた曲って……

・・・・・・・

翌日

2の1

梓「」ガララッ

純「梓おはよ…」梓「」スタッ

純「…?」

梓「……」

今日も眠れなかった
でもただ時間を無駄に過ごしていたわけではない
ムギ先輩とあの曲…何の関係があるのか
昨日は混乱してて分からなかったが、あの曲は…そう、『ごはんはおかず』

・・・・・・・

キーンコーンカーンコーン

やっと放課後…すぐに音楽室に行こう

たったった

梓「……」

『ごはんはおかず』といえば、学園祭の前日に徹夜して変なテンションになって作った曲…
作曲したのはムギ先輩だけど、ムギ先輩とは無関係な曲だ
でもムギ先輩はこの前、こんなことを言っていた…

ガチャッ

梓は音楽室のドアを無造作に開けた

紬「軽音部の部員達が一人、また一人とごはんはおかずの歌詞の通りに消えていくのは~?」

梓「……ムギ先輩
やっぱりですか」

紬「うふふ♪
私はあの時名案だと思ったんだけど、没にされちゃったから現実にしてみたの~♪」

梓「なんで…そんなこと…」

紬「……ふふっ♪」

紬は微笑んだ

紬「分かってるわよね?」かちゃ

梓「!」

次は…私……!!

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

梓「……」

覚悟はできていた
どうせ逃げられないのだ
このまま、唯先輩達と…

紬「1・2・3・4・GO」

BANG!!

梓「……」

梓「……?」

あれ……?撃たれてない?じゃあ今の音は…?

ざっざっ

梓「…!
ま、まさか…」

音と共に姿を現したのは、殺されたはずの唯だった

唯「……」

梓「ゆ、唯先輩…?」

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

唯紬「1・2・3・4」

BANG!BANG!!

また殺されたはずの二人が音と共に姿を現した

澪「……」

律「……」

梓「澪先輩…律先輩…
これは…どういう……?
まさか、夢…?」

澪「夢じゃないさ」

梓「!」

紬「騙しててゴメンね?」

律「ちょっとしたサプライズでな!」

唯「私達の演奏、きいてくれる?」

澪「梓のために演奏するぞ」

梓「え…?」

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

1・2・3・4・GOBANG!!

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

1・2・3・4・GOBANG!!

梓「……!!」

ドガッ ドドドッ ドガッ! BANG!BANG!!

『ごはんはおかず』に合わせて机と机がぶつかる音と銃声が響いた

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

1・2・3・4・GOBANG!!

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

1・2・3・4・GOBANG!!

なんでだろう…
さっきまではあんな気持ちだったのに今は清々しい…

ドガッ ドドドッ ドガッ! BANG!BANG!!

なんだろう…この曲を聴いていると…ううん、先輩達の演奏を聴いていると…
なんで…

唯先輩と律先輩は机の投げる方向はバラバラで…
でもその唯先輩と律先輩が投げた机を澪先輩が蹴って軌道修正して
それをムギ先輩が銃で撃つ…
でこぼこな4人が助け合って引き出しあって奏でる『ごはんはおかず』はどんなバンドミュージックよりも輝いてみえました…

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

1・2・3・4・GOBANG!!

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

1・2・3・4・GOBANG!!

バスッ!ドン!BANG!BANG!!

梓「!」

唯先輩達は机以外のものも投げ、撃ちはじめた
椅子やアルバム、楽器、トンちゃんまでも…

私は悟った
そうか…先輩達は…私に伝えようとしてるんだ
もう…卒業だって…

そっか、もう悲しくないように全てを壊して…

私はいつの間にか泣いていた

梓「ううっ…ぐすっ」

律「な~に泣いてんだよ!」

澪「泣いてたら聞き逃しちゃうぞ!」

梓「す…すみませ…」

唯「今度はあずにゃんも一緒に!」

梓「は、はい!」

紬「さあ、梓ちゃん!」すっ

紬が梓に手を差し延べる

梓はその手をとった

そして、あの曲が流れ出す

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

トゥートゥトゥートゥトゥル♪

紬「1・2・3・4・GO」

BANG!!

ドサッ


―END―



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