梓「ある日の放課後のことだった…」

・・・・・・・・

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純「ふわ~!やっと授業終わった~!」

憂「おつかれさま~♪」

純「…部活行く前にちょっと休んでくかなー」

梓「ちゃんと行きなよ、純」

純「まあまあいいじゃ~ん
梓も休んでく~?」

梓「私は行くから!
それじゃあね」ばたん

純「……」

純「はー、やる気満々だねー」

憂「もうすぐ軽音部のみなさん、卒業しちゃうもんね…」

純「そうだね~寂しくなるね、あの軽音部がいなくなるなんて…
ジャズ研のみんなも言ってたよ」

憂「そうなんだ…
クラスの子たちも言ってたよね」

憂「あ…もうこんな時間…
私、帰らなくちゃ
ばいばい純ちゃん♪」

純「ばいばーい
……あっ、私も部活行かなくちゃ」


・・・・・・・・・

たった

梓「~♪」

階段を駆け上がる梓

もうすぐ先輩達は卒業!
この放課後の時間、一秒一秒を大切にしていかなくちゃね!

梓「みなさん揃ってるかな?」

律「おう、梓!」

梓「あ、律先輩!澪先輩!」

澪「部活に行くところだったか?」

梓「はい!」

律「じゃあ一緒に…」梓「一緒に行きましょう!」

律「…?
なんかいつにもまして張り切ってるな~」

澪「いいことじゃないか」

律「まあ行こうぜ~」

―と律が歩きはじめたと同時に、廊下に大きな音が響いた

バァン!!!

律「!?」

澪「ひ…!」

梓「な、なに!?」

律「…今の音、音楽室の方から聞こえなかったか……?」

梓「……!
行きましょう!」

律「ああ!」

澪「い、行くのか!?」

律「当たり前だろ!
今の音がなんなのか確かめないと!」

澪「…こ、こわい」

律「いってる場合か!
置いてくぞ!行くぞ、梓!」だっ

梓「はい」

澪「……お、置いてかないでくれ~!!」だだっ

梓「……」たった

さっきの音はなんだろう…
なにが起こって……
…嫌な予感がする


・・・・・・・・・

音楽室


律「着いた!」

澪「はあはあ…」

梓「……」

律「じゃあ…開けるぞ?」

ドアはそーっと開けられた

がちゃ

ぎいい…

律梓澪「!!」

そこにいたのは、血を流している唯だった

唯「……」

梓「ゆ、唯先輩!!」

律「唯!!」

梓と律が唯に駆け寄る

澪「ひ、ひい…!ゆ、唯が…」

唯「……」

澪先輩が恐がるのも無理もない
唯先輩の体は血だらけだ、私だって怖い…

梓「り、律先輩…」

律「落ち着け、梓
まず脈を…」さっ

律が唯の手首を持つ

梓「……」

ちょっと気持ちが楽になったかも…
今になって思う、なんて頼りになる先輩だろう

だが、そんな梓の心は律の一言で一瞬にして砕かれる

律「もう脈が止まってやがる…」

梓「…!!」

律「息もしてない…」

澪「じ、じゃあ唯は…!」

律「………死んじまった……!」

梓澪「……!!」

梓「そ、そんな…」

突然、生温い風が吹く

梓「!」

ふわっ…

風と一緒になにかが飛んできた

梓「…髪の毛……?」

飛んできたのは金色の髪の毛

ムギ先輩かな?あの人、よくこの辺で寝てるし…

ひゅうっ

風がまた髪の毛をさらっていった

澪「り、律ぅ…
警察に言った方が」

律「…いや、犯人は私達で見つけよう」

梓「!」

犯人…?これは他殺と決められたのだろうか…
いや、でも自殺なわけがない
唯先輩が自殺なんて有り得ない

澪「む、無理だよ!
私達で犯人を捕まえるなんて…」

律「唯が殺されたんだぞ!!」

澪「!」

律の声が閑静した音楽室に響く

律「……」

律「……すまん
でも、唯は私達の友達だ
警察に任せるなんて…いやそれが一番なんだろうけど……」

梓「……」

律先輩の気持ちも分かる…でもこれは…

澪「そ、そうだな」

梓「!?」

澪「私達で犯人を見つけよう!」

梓「え…」

律「梓はどうだ?」

梓「あ、はい…いいですけど」

律「よし、決まりだな」

澪「とりあえず唯は部室のどこかに隠しておこう」

律「ああ」

梓「……」

……?なんだろう、何か違和感が…
あの怖がりの澪先輩がこうもあっさりと…?
まあ、大きな事件は人を変えると言うし…

律「よし、今日はもう帰ろう
言うまでもないと思うけど、このことは誰にも言うなよ?」

澪「ああ」

梓「……」

律「…梓?」

梓「あ…はい!」

律「?」


帰り道

律「んじゃあな、梓
明日放課後に部室集合な」

澪「じゃあな」

梓「はい」

梓「……」

一抹の不安を抱えたまま、梓は帰路についた

・・・・・・・

翌日

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ガララッ

純「お、梓おはよう」

梓「おはよう純」

梓「……」

梓はもう一人の友人の席を見る

…やっぱり憂は休みだよね、唯先輩が行方不明なんだ当たり前だよ

純「どうしたの梓?顔色悪いよ?」

梓「そ、そう…かな?」

純「?」

結局昨日は眠れなかった
もう今日学校を休もうかと思ったけど犯人のこともあるしで登校してきたけど…

純「憂、どうかしたのかなー?何も言わないで休むなんて」

梓「さ、さあ…」

言えない…

純「?
梓もおかしいし…」

梓「そ、そう?」

純「??」

梓「あ、あ…もう先生来ちゃうよ?席着こ!」

純「う、うん」

梓「はは、は…」

我ながらおかしかったと思う

・・・・・・・

キーンコーンカーンコーン

帰りのHRが終わった

がたがた

梓「……」

純「梓~、ここで一休m」梓「」たたっ

がちゃ

ばたん!

純「あり…?」


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