唯「私、もうすぐ死んじゃうんだ」
律「まじで」
澪「嘘だろう?唯」
唯「ううん、本当なんだ。もうすぐ死んじゃうんだよ、私は」
律「もうすぐっていつだよ」
唯「あと1時間後くらいだよ…」
紬「1時間後って…。3:10くらいには死んじゃうってこと?!」
唯「そういうことみたい」
律「な、なんとかならないのか!」
唯「無理だよ、医者もサジを投げたんだ。まさに」
紬「なんて事なの」
澪「くそっ、友達が死にそうな時に何も出来ないなんて」
梓「何も出来ない高校生の自分をうらみます」
唯「あはは…、みんなそんな悲しい顔をしないでよ」
律「悲しいけれどこうしてても仕方ない、唯の最期の時までに何が出来るか、みんなで考えよう!」
梓「唯先輩のために、ライブを行うってのはどうでしょう」
律「それだ!これから武道館は無理だけど、体育館なら」
紬「こうしてはいられないわ、すぐに体育館の手配をしましょう」
澪「あ、私もちょっと良い案が浮かんだぞ。聞いてくれ」
律「どうぞ」
澪「今後、唯が経験するかもしれなかった、ありとあらゆるIFを体験させてやるんだ」
律「なるほどな、それも良い案だ」
梓「でも3時10分まで30分切ってますし、ライブと両方ってのは無理がありますよ?」
律「もういい面倒だ、いっそ両方同時にやる!いくぞ、みんな!そして唯!」
唯「うん!」
~体育館~
客「ざわざわ」
唯「みなさん、今日は私のために集まってくれてありがとうございます
もうすぐ死んじゃう私ですが、みなさんのため
そして軽音部のみんなのために演奏させてもらいます!」
唯「曲は、ふわふわ時間!」
律「1、2、3、4!」
ギュィィーンジャンジャン
唯「君を見てると、いつもハートどきどき」
澪「アフゥン律ぅ、チュパペロペロ」
律「澪ぉ…ペロロンチュパチュパ」
梓「カサカサカサカサ」
唯「フフンフフフフ、フフフフフフフ、ふ~わふわっ」
澪「チュパペロロン」
律「ペロロンチュパパ」
紬「●REC」
律「ムギ、そんなところで見てないで、ホラッ」さわっ
紬「ンン゛!ド…ドレミファソラシドー!!」ドビュッシー
聡「うぉぉぉ!唯さーん!シコシコシコシコ!!」
ビチャビチャ
唯「いーつもがんばる、フーフフ横顔、フーフフフフフ~ン」
トラック「バロロンバロロン!」
ドア「ガチャ」
トラック「バロローーン、キキーーーー!」
ドガシャーン
唯「あぁ、かーみさーまゲッフ、おねーがい
ふたりーだけーの、フーフフ、ンーターイムくーだーさい」
憂「お姉ちゃんを死神なんかに渡すもんか、いっそ私が」
グッサ
唯「おーきにグッフ、いーりのうさーちゃん、抱いてーーーえ
フフーフーフー、おーやすーみ」
唯「ふわふわターイム、ふわふわターイム」
ジャカジャーン
客「ワーワー」
唯「みんな、みんなありがとう!」
唯「…」
バタッ
澪「唯!」
梓「……3時10分です」
律「逝っちまったのかよお、唯」
律「ちっくしょおおおお!」
紬「あきらめるのは早いわ、こんな言い伝えがあるの」
紬「時計の長針、短針、秒針が重なるときに願いがかなうって言う」
律「そんなバカな話が」
梓「やってみましょうよ!律先輩!」
律「唯を生き返らせてくれーーー!」
だめでした
fin
最終更新:2011年10月02日 00:23