中野梓は今死にたくはなかった、夢もあるし、やり残したことも沢山ある。


梓「(今私にできる最善の選択は・・・)」

 「(出来るだけ高性能な武器を装備し、防御壁能力の高い防具で身を硬めるコトッ・・・!!)」


梓はなんとなく直感していた、なんらかの原因が発端で、確実にこの面子での内部抗争が起こると・・・。


カチャ・・・ カチャ・・・

律「(なんだか物騒なコトになってきたな・・・)」

 「(梓のヤツ・・・まるで私らのコトを信用してないんじゃないか・・・?)」


律「お、おい梓・・・」

梓「律先輩」

 「私はまだ死にたくはありません」

 「失礼は百も承知の上ですが・・・わかって下さい」 カチャ カチャ・・・

憂「(ふん・・・そんな防具・・・)」

 「(私の”マーマレード・チェーンソー”を持ってすれば・・・)」

 「(梓ちゃんの躯なんて・・・真っ二つ・・・)」 ニヤリ・・・

 「(そもそも私は ”お姉ちゃんに馴れ馴れしい” この娘のコトがイマイチ好きではなかった・・・)」

 「普通にしてれば良かったものを・・・」 ボソッ・・・

 ギョロン・・・


憂は心なしか梓を睨みつけた。


梓「ひっ・・・(な・・・なんて悪質な・・・)」 ガタッ・・・



和「・・・」 クイッ・・・ギラッ・・・

律「(なんだなんだ~~・・・あの温厚な和まで、あんな野生獣のような眼をしやがって・・・)」

澪「律ぅ・・・痛いよぉ・・・」 えぐっ えぐっ・・・

律「おお~よしよし 澪たん・・・」 さすさす・・・

澪「えへへ・・・」 にこっ

憂「・・・!!」 ムカカッ

さ「憂ちゃん」

憂「・・・はい・・・?」 イライラ・・・

さ「今は・・・抑えて・・・」

憂「・・・あ・・・?」 イラッ

さ「そうじゃないと先生・・・ アナタの首を手刀で切り落としてしまうかもしれないわ・・・」 ツー

憂「くっ・・・(こいつは危険・・・! 殺るなら最後・・・)」 ツー



緊迫した空気の中、紬だけが他のモノと安心感が違っていた。
いざと言う時のバックボーンとなる兵士の数!
側近の執事”斎藤”の存在!!


紬「(最悪この中だけでの戦闘になったとしても)」

 「(一番分があるのは、私!)」

 「(危険視するべきは、憂ちゃんのカンの鋭さ)」

 「(和ちゃんのケタ外れの分析力)」

 「(さわ子先生の本気・・・ってとこかしら)」


律「(澪は本当可愛いな・・・)」 ハァ・・・///

澪「う~~ん」 すりすり

梓「・・・」 ガタガタ・・・ カチャ・・・スチャ・・・


紬「(あの三人は今の所論外・・・)」


紬「(それに・・・ここは私の家じゃない)」

 「(逆に負ける要素を詮索する方が困難と言うもの)」

 「ふふうふ・・・」 クックック・・・


憂「(薄気味悪いな・・・)」

 「(でもある意味ボンボン沢庵は、山中よりも敵に回したくないしなー)」 チッ・・・

 「(待っててね・・・お姉ちゃん・・・)」

 「(私が絶対に生き残て、お姉ちゃんを元の心に戻してあげるからねっ・・・!)」


和「(って今頃、あの子達は考えてるでしょうね・・・)」

 「(力も財力も並の私に、あの子達を倒す術は今の所・・・無い・・・)」

 「(私の”百計”をもってして、この逆境を切り抜けるッ・・・!!)」


和「・・・」 くいっ・・・

紬「フッフッフ・・・」 アハ

憂「・・・おねえ・・・ちゃん・・・ まっててね・・・」 キュッキュッ・・・


さ「(私が本気を出せば、この空間に居る人間を”皆殺し”にすることも)」

 「(決して不可能なことではない・・・)」

 「(・・・・・・)」

 「(なんか最初の趣旨を忘れそうだわ・・・)」 

 「(この際いっそ、本来の敵である ”族” が現れてくれれば)」

 「(この場は丸く収まると言うもの・・・)」

 「(唯ちゃんさえ元に戻ってくれれば)」

 「(憂ちゃんが暴走することも無いだろうから・・・)」



”唯の心を救う”為に、
本来の敵である、”正体不明の族” を迎え撃つ為に、
皆が、琴吹家の一室に集結し、早3時間の時が経とうとしていた。

チッ・・・チッ・・・チッ・・・チッ・・・


憂「チッ・・・チッ・・・チッ・・・チッ・・・」 チッ・・・チッ・・・チッ・・・チッ・・・

和「・・・」 スッ・・・ 時計を見る和

紬「スピー・・・zzz...」 ~ZZZ

さ「(敵さん来ないかな~~つーかマジで来て下さい!)」

 「(唯ちゃんも皆も救われて一石二鳥なんですっ!!)」


しかし、ほぼ同刻・・・
ついに精神的にも限界を迎えて躍起に走る者が出てしまう。


梓「・・・~~」 スック・・・

律「おい梓・・・やめとけ・・・こ、これは・・・部長命令だぞ・・・!」

梓「・・・わたしは・・・わたしは・・・・・・」 ガクガクガタガタ・・・

 「ぜぇったいに生き残るんだぁああああああああああああ~~」 ウワー

澪「よせッ! 止めろ! バカな真似は・・・!!」

梓「にゅああああああああああああああああああ~~!!」 ダダッ!!

澪「無駄死するだけだぞッ!!」 


憂「にや・・・」 ニィ・・・

 「正当防衛なら・・・仕方ないよね・・・」 すぅ・・・

 「梓ちゃん・・・・・・!!」 ギュィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!


一面に血の海が広がった。



梓の生首を見つけることは容易だった。



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