― 二日前


唯「さぁ、かかってこい!」

 「来ないならこっちからいくぞ・・・!」

 「うわッ! 来た」

 「うわああああああああああああああああああ」

 「けいおんぶは・・・絶対に私が守るん・・・だ・・・」 バタッ・・・




― 現在・・・


律「酷い・・・酷すぎるぜ・・・・・・」 うっ

紬「唯ちゃんからまるで生気を感じない・・・」

澪「これじゃまるで機械人形だ・・・」

梓「唯先輩・・・」 ぽろぽろ・・・


唯「・・・」 シュコーシュコー・・・

憂「うっ・・・うっ・・・」 ぽろぽろ・・・

律「憂ちゃん・・・」

 「絶対に唯の・・・お姉ちゃんの敵をとろうな・・・!」 ガシッ・・・

憂「当たり前です・・・」 ギュィイイイイイイイイイイン

澪「チェーンソーか、いい武器だ、と言っておこう」

紬「琴吹製のチェーンソーは格別よ」

 「何でも切り落とせるの」

律「頼もしい限りだぜ」



和「相手の正体が不明な以上」

 「皆で別々の武器を装備していった方が効率はいいわね」

さ「敵は複数である可能性も高いわ」

律「唯はそんなやつ相手に、たった一人で立ち向かったって言うのかよ・・・」

澪「犠牲者を増やしたくなかったんだよ」

 「唯は優しいヤツだから・・・」

紬「兵力差でモノを言わせてやるわ・・・」 グググ・・・

紬「斎藤・・・準備はできてる・・・わね?」

斎藤『はい、紬お嬢様・・・』

律「兵力・・・ねぇ・・・」

澪「頼もしい限りじゃないか」

紬「最悪 ”貧者の薔薇” 等のブツも用意してあるわ」

 「その時は・・・私達側にも犠牲者が出てくるけど・・・」

和「族はそれ程の戦闘力を持ち合わせている可能性が高い・・・と」

紬「ええ・・・」


紬の家には、ありとあらゆる種類の武器や防具が取り揃えられていた。
相手が”正体不明の複数犯”である可能性を除けば、袋叩きにすることなど
容易そのものであると思わせるほどである。


律「(さぁーて 私はどの武器を貸してもらいましょうかねー♪)」 ワクワク

澪「あんまりわくわくするなよ、不謹慎だ」

律「そういう澪ちゃんこそ、嬉しさのあまり震えてますじゃありませんかァ~~」 アラアラ

澪「こ、・・・これは武者震いだ~~!」 ガァア~

梓「先輩方・・・!!」

律・澪「えっ?」

梓「・・・」 クイッ

憂「・・・・・・皆さん・・・真面目に・・・お願いしますね・・・」 キュッキュッ・・・

律・澪「うっ・・・」



唯「・・・テキには・・・ゼッタイに さかラってハ イケマセん・・・」 シュコーシュコー・・・

 「カレらの ケッソクリョク は ケイさツナドノ ひでは ありマせん・・・かラ・・・」

 「・・・う・・・」


和「唯・・・」

紬「来るならさっさと来なさいよ・・・!」 イライラ・・・

 「それとも、この鍛えられた琴吹家公認の兵士達が怖い??」

憂「殺す、殺してお姉ちゃんを治してもらう・・・」

梓「(それじゃ元も子もないンじゃ・・・)」


唯「 テキ には せんのウ された いっぱんじん モ ふくまれて イまス・・・~~」

 「なんデモ ノウリョク カイハツを してモらえ バ レプリカ ナミの 」

 「セントウ ノウリョク ヲ あたえて くれる トか・・・」 シュコーシュコー

 「ホカの ソレ とは チガウテンハ トクに ソレを テニスルのに ジョウケンが ナイ から」

 「ダト すいそク されマす・・・」


さ「唯ちゃん・・・」

梓「唯先輩の発言は貴重です、ムギ先輩超高性能ボイスレコーダを!」

紬「言われなくても」

憂「~~!!」


唯「テキは ドコカラトモナク キュウに アラわれ ワレワレ に しんシょく を ハジメまス・・・」

 「オビたダしイカズの 蛆蟲が・・・」 コフッ ケホッ!!


憂「お姉ちゃん! 無理しないでッ!!」 ガバッ!

唯「・・・」 ヒュー・・・ヒュー・・・

憂「お姉ちゃんをこんなにして・・・」 ぽろぽろ・・・

さ「敵には瞬間移動(テレポート)出来る人間か、完全に気配を絶てる人間が居る可能性が高いのね・・・」

和「もしかしたら人間ではない第三の生物の仕業かもしれないですね・・・」 クイッ・・・

律「なに・・・それ・・・」

澪「あくまで推測だ、怯えるな」 ガクガクブルブル・・・


唯「ワタしは そのヒト タチの アクイが こわかッタ・・・」

 「ナゼ て ヲ かすノか ナゼ それに ソまる のカ・・・」

 「・・・ユルさ レル ハズガ ナイ ノニ・・・・・・」

 「それニ・・・オソワレテイルノは・・・  ヘイコウセカイの ヒトも オナじ・・・・・・」 ゴポッ・・・


憂「うっ・・・うっ・・・」 ガタガタ・・・

和「無理はしないで!」

澪「唯は最後の希望だ、絶対に死守だ」

律「ああ・・・」


唯「・・・センイチ の クロイクロイ シッこクの カクバクダンです・・・」

 「ヘイワを ネガイ ただただ とおリすぎテイク ノヲ ノゾみ・・・」

 「タノシミ や こうフク ヲ 独りでハ なク タクサンの hitobito の ネガ い ヲ・・・」

 「白日の下・・・曝けだセ・・・ 少年少女タチ ヨ・・・」 ガダダダダダダ 


律「まずい! 唯が爆発しちまう!!」

澪「なんだってー」

憂「どけッ!!」 ドガッ

澪「うっ・・」 げぽっ・・・

律「憂ちゃん!!」

憂「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ」 ゆっさゆっさ

 「紬さぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん」

 「なんとかしてえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

紬「斎藤ッ!!」

斎藤「はッ!!」 ビュゥン


ビュッ ヒュン シャッ ガシッ ポカッ ジュン!!


唯「・・・~~」 コフー・・・コフー・・・

憂「ホッ・・・」 ほっ・・・

斎藤「荒療治です故」

  「術者の生命を絶てなければ」

  「唯さんの生命は・・・」

  「危険に晒されたママですぞ・・・」

憂「うぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい」 イガガガガガガガガッガ



憂「どこだァ・・・何処に居やがるんだ・・・!!」 ギュインギュイン

 「現れた瞬間酷いぞ!」 ジュォオオオオオオオオオオオオオオオオオ

律「おいおい憂ちゃんムギん家削っちゃマズイだろ・・・」

澪「こうでもしてないと気が気でないんだろう・・・」 ゴフ・・・

律「お前さっきの大丈夫かよ・・・」

澪「正直かなり痛い、うぅ~~・・・」 ぐっ・・・

和「こうなった憂は誰にも止められない」

 「最悪私達の中にも犠牲者が出るかも・・・」

紬「その時は・・・斎藤・・・、よろしく頼むわよ・・・」

斎藤「御意」 ギョイ


さ「でもよく考えたら、今私達はムギちゃん家に居るわけなんだから」

 「セキュリティは万全なはずなのよね?」

斎藤「左様」

さ「近くには武器も防具も揃っているし」

 「シェルターや高級医療器具もある・・・」

 「完璧なんだけど、なにか引っかかるのよねェ・・・」

 「(もしかして”族”は内部抗争を狙っている・・・??)」

 「(現に憂ちゃんはあの調子だし・・・)」

 「(シビレを切らしている 他の連中もヤバイ・・・?)」


憂「お姉ちゃんは殺されたんだ!お姉ちゃんは殺されたんだ!!」 ズギャッ ズギャギャッ!

紬「憂ちゃん!唯ちゃんは今ここにいるわ!」

憂「”借り物の心”のお姉ちゃんなんてお姉ちゃんじゃない!!」 ブンッ

 「お姉ちゃんはそんなカタコト、丁寧語で話さないっ・・・!!」 ブワッ

和「憂! チェーンソーを振り回すのはやめなさい!!」

 「怪我人が出たらどう責任とるって言うの!?」

憂「知ったことか・・・お姉ちゃんの居ない世界なんて、タネの無い西瓜に同じ・・・」

   パンッ!!

和「そのチェーンソーを振り回したことを皆に謝って!」


憂「チッ・・・反省してまーす・・・」 フッ・・・

和「憂!」

律「まぁまぁ良いじゃねぇか和・・・」

和「良くないわよ! 実際に澪は憂に殴りぬけられたのよ?」

澪「私は・・・大丈夫さ・・・」 ハァハァ・・・

梓「(マズイ・・・)」

 「(この感じは・・・ヤバいです・・・)」



2