3日後~平沢家~

憂(唯)「ふぇぇっ!エサあげるのすっかり忘れてたよぉ!」

憂(唯)「あずにゃん生きてるかな~?」


小さい頃、憂に「お姉ちゃんは絶対に生き物を飼っちゃダメ!」ってほざいていたことを思い出しました

その時は憂をツネって泣かしちゃいましたが、今になって思い知らされました

わたしって生き物を飼う才能が無いのかな?

こんなことで死んじゃったらつまんないよぉ


憂(唯)「あずにゃん!生きててね!」タッタッタッタッ…


憂の部屋のドアを思い切り蹴飛ばしました


憂(唯)「うわっ!くっさ!!」



あずにゃんはウンチまみれになってぐったりしてました

首輪を無理矢理外そうと暴れたのか部屋のあちこちにウンチが飛び散っています


梓「あ……うぃ……」

憂(唯)「………」

梓「ごめんね……部屋汚しちゃった…………」

梓「首輪が外れなくてね……」

梓「うぅっ……嫌いになったよね」ポロポロ

梓「ウンチ漏らす子なんてやだよね……グスッ」ポロポロ


嫌いになったも何も最初から嫌いです


憂(唯)「勝手に出かけちゃったわたしも悪いよ」

憂(唯)「ごめんね、掃除したらすぐにご飯の支度するから」

梓「えへへ……ういのご飯たのしみだなぁ…………」



わたしが掃除している最中、あずにゃんは横でイビキをかいて寝てました

温厚なわたしもこれにはキレそうです

一体どんな神経してればこんなことできるのかな?

あずにゃんは許されません


憂(唯)「梓ちゃーん、ご飯出来たよー」

梓「えっ…何これ…?」

憂(唯)「かりんとうだよ♪」

嘘です。あずにゃんのウンチをお皿に乗せただけです

憂(唯)「ジュースもあるから遠慮しないでね♪」


こっちはわたしの搾りたてのオシッコです


梓「すごい匂いするよ……」クンクン…

憂(唯)「えっ?そうかな?」

梓「賞味期限とか大丈夫……?」


パチンッ!


梓「きゃっ!」

憂(唯)「酷いよ!せっかく用意したのに!!!」

憂(唯)「食べたくないなら食べたくないってはっきり言ってよ!!!」

梓「た、食べる!お願いだから怒んないで……」


あずにゃんはわたしに怒られるのが嫌なのか、自分のウンチをせっせと頬張ります

目には涙を浮かべて明らかに苦しそうな顔をしてました


憂「ど、どう…?」

梓「ちょっとビターで苦いけど、ゲホゲホッ!」

梓「すっごく美味しいよ……」

憂(唯)「ジ、ジュースは?」ニヤニヤ

梓「うん、今飲むね」

ゴクゴクゴクゴクッ!

梓「ぷはーっ!大人の味がする!」

憂(唯)「それはそうだよ、だって憂ジュースだもん」

梓「憂ジュース?」

憂(唯)「わたしが作ってるから憂ジュースだよ」

梓「ふうん、憂ジュースかぁ……」

憂(唯)「あっ!梓ちゃん、今度から段ボール敷いとくからここでウンチしてね」

梓「う、憂!今かりんとう食べてるんだよ!もうっ!」

憂(唯)「えへへ……」


あずにゃんは天井知らずの大馬鹿野郎でした


わたしは今日の出来事を早速、日記につけました
自分のウンチを食べさせて、出たらまた食べさせます
これもエコです

果たして何日目に気づくのでしょうか?

あずにゃんには期待せずにいられません




10日目

梓「えっ…またかりんとう…?」

憂(唯)「ごめんね、お金が無いから、かりんとうしか用意できないの……」

梓「憂のお父さんたちは…?」

憂(唯)「………」

梓「憂…?」

憂(唯)「トラックにはねられて死んじゃった……」

憂(唯)「お父さんとお母さん土方作業員だったの……」

憂(唯)「梓ちゃんのことちょっと恐いんだ……」

憂(唯)「もしかしたらって考えると……」

梓「えっ!?わたしが犯人だと思ってるの!?」

憂(唯)「ううん、そんなことないよ!梓ちゃんのこと大好きだもん!」

梓「」ピクッ

憂(唯)「ただ、もう少し時間が……

梓「ういーーーーー!!!!!」


大好きって言葉に反応したのかあずにゃんはわたしに飛び付いてきました


梓「憂ぃっ!!わたしも大好きだよ!!!」


わたしの顔をペロペロと舐め廻します
もちろん、あずにゃんの口の周りは糞だらけです


憂(唯)「やめてよっ!!」


匂いに耐えきれずあずにゃんを突飛ばしてしまいました


憂(唯)「くっさいなぁ……」

梓「えっ……憂?」

憂(唯)「お風呂入ってこないといけないじゃん!もう!」

梓「………」


部屋を出ようとした瞬間あずにゃんをチラッと見たら魂が抜けた用な顔をしてました

ちなみにあずにゃんは自分の服をウンチで汚してしまったので何も身に付けていません
髪留めも取り上げてあります

あずにゃんはものすごくミジメです




数日後

ある事件が発生しました
なんと憂が帰ってきたのです


警察「君のお姉さん、精神鑑定で異常が出たから無罪になったよ」

警察「お父さんたちがいなくて大変だけどがんばってね」


そう言うとお巡りさんは憂を玄関に置いて帰って行きました


憂「おねえちゃん……」

憂(唯)「………」


どうしよう……

憂の部屋にはあずにゃんがいる


憂(唯)「とりあえず、おねえちゃんの部屋に行きたいな~」

憂「………」



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