---
ザー
憂「んっ…ンーッ」
サー
憂「雨…かぁ…」
憂「暗いなぁ…」
憂「…よしっ」ぬくっ
---
ザーザー
俺「…ん」
俺「…5時」
俺「朝から降ってんなぁ…」
俺「憂来るまで寝よ…」
俺「…zz」
俺「……zzz…」
---
憂「ちょっとたして…」
ズズッ
憂「…うんっ」
憂「これくらいかなぁ」
憂「よし!」
憂「おねえちゃんとおにいちゃん起こさないと」
憂「まずはおねえちゃん」
ドタドタドタ
---
唯「……zz…」
唯「…z」
唯「…はっ」
唯「…ゆめ…?」
唯「まぁいいや」
ガチャ
憂「おねえちゃ~ん…そろそろ」
憂「あ、起きてた」
唯「おお…うい…おはよ」
憂「おはよう、おねえちゃん♪」
憂「おねえちゃんそれ抱えたまま…」
唯「あ…そうだわたし」
唯「ギー太抱えたまま寝ちゃったんだ」
唯「ギー太ぁ~」ムチュチュ
憂「…もうご飯できたから、降りてきてね♪」
唯「はーい!」
憂(次はおにいちゃん)ガチャ
ガチャ
憂「おにいちゃ~ん」
憂「そろそろ起きて」
俺「あ」
憂「おはよう、おにいちゃん♪」
憂「もうご飯できたから、いつでも降りてきてね♪」
俺「あぁ…ありがと」
憂(おにいちゃんもおねえちゃんもすぐ起きてくれて助かるなぁ♪)
---リビング
俺「おはよー」
唯「おはよぉ…」
憂「おはよう♪」
憂「おねえちゃん…眠そうだね」
唯「ん~…なんかね」
唯「でも大丈夫だよ」
俺「もしかして…唯も風邪ひいた?」
唯「んーん、ただ眠いだけ…だけど」
唯「もう目ぇ覚めたよ!おいしそぉ…」
唯「憂、毎朝ありがとう!」
憂「エヘヘ///」
憂「おねえちゃんとおにいちゃんに久しぶりに作ってあげられるから♪」
憂「張り切っちゃった!」
俺「朝から豪勢だな…」
俺「この天気と相入れない輝きを放っている」
唯「さすがうい!わたしの妹!」
唯「モスランでも☆5つはとれるよ!」
俺(いろいろとおかしい…)
憂「そ…そんなに褒められると///」カーッ
憂「とりあえず…食べよ?」
唯「うん!!」
唯憂俺「いただきまーす!!!」
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「終末まであと半年弱…その答えがこれかね?」
「はい。これが最も確実な答えです」
「ほう…これでなにが?」
「はい。説明いたします」
「MMOというジャンルのゲームをご存知ですか?」
「聞いたことはあるな…あのFF34みたいなものか?」
「はい。その通りでございます」
「それで?」
「MMOというのは簡単にいいますと」
「1つの世界の中で多人数が同時に遊べるゲーム」
「でしょうか。インターネットによって多人数で同時にプレイすることが可能です」
「このカプセルはそれを実際の人間で実現いたします。」
「ほう?というと?」
「はい。例えば、私がこのカプセルに入るとします。」
「私の意識はインターネット上にある仮想空間におかれ、」
「その中で、今私たちが住んでいる現実世界同様の生活ができます。」
「いいえ、それだけではありません。」
「私たちがしたいことは、膨大なパターンに登録されているものであれば即座に実現できます。」
「もちろん、1つの世界ですので、他人に迷惑をかける行動は実現できません。」
「まとめると、現実世界と何ら変わらない生活ができる上に、」
「更に自由な環境がもたらされる、ということです。」
「なるほど…。ありえないだろうが、元の世界に戻ることも可能か?」
「はい、もちろん。肉体がある限り可能です。」
「さらに20年に及ぶ人体実験研究により安全性は充分証明されました。」
「ふむ…。こっちの滅亡後はどうなるんだ?」
「仮想空間に置かれた意識は永久的にあり続けます。」
「また、人生プランを1000通り以上用意しております。」
「何度もやり直しが可能ですし苦痛を感じることも無いでしょう。」
「避難船の建造がもはや困難になった今、」
「もっとも現実的な手段はこれしかあるまい…」
「はい。最も確実で安全です。」
「…よし。作戦開始だ」
「終末の1ヶ月前には全員の移動を完了させろ」
「海外にもこれを紹介するんだ」
「新生児、入院患者、高齢者の移動を初めに義務付けろ」
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ザーザー
俺「…にしてもよく降るなぁ…」
唯「ういが風邪治ったことに嬉し泣きしてんだよぉきっと」
憂「あはは、おねえちゃんすごい!詩人さんみたいだね!」
唯「ふふふ」
唯「うい、これおかわり!」
憂「はい♪」
唯「ありがと~」
俺「よく食べるなぁw」
唯「育ち盛りですから!!」
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唯憂俺「ごちそうさまでした!!」
唯「あー食った食った」ポンポン
憂「おねえちゃんおやじみたーいw」クスクス
唯「おーうい、しんぶんはどこだあ?」
憂「はい、どうぞ♪」
唯「おーありがとう。」
唯「まったく…けいきがわるくてにっちもさっちもいかないわい!」
憂(おやじの物真似するおねえちゃんかわいい///)
唯「…あ、そういやさ、お父さんとお母さんいつ帰ってくるの?」
憂「そうだ!さっきお父さんからメールがきてね、」
憂「お父さんとお母さん明日の朝に一旦帰ってくるって!」
唯「ほんと!!?」ワーイ
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俺「まだ雨結構降ってるけど…」
俺「滑って転ばないように気を付けてな!」
唯憂「うん!」
唯「ギー太も濡れない様にしないと」
憂「おねえちゃんが濡れちゃうんじゃないかなぁ…」
唯「私は大丈夫!!」
俺「はは…」
俺「じゃ、いってらっしゃい!!」
唯憂「いってきまーす!!」
ガチャ
俺「ふぅ」
俺「まずは片付けして…」
俺「終わったらどこ行こう」
俺「…まぁ」
俺「雨だし家でゆっくりしてるか」
俺「傘さしても濡れるしな…」
最終更新:2012年05月07日 22:57