律「つっ…いたたた」

澪「どうなってんだ…」


紬「ねぇ見て!私たちあの穴から落ちたみたい」

律「え!?うわ…本当だ。暗くてよく見えんかったわ、あんなデカイ穴が…」

澪「そ、そそれよりここどこなんだ、律ぅ~さっきより暗くて怖いよぉ」ブルブル

梓「…ねぇ皆さんあっちに何かありますよ」

律「…本当だ。…よし行ってみるか」

澪「えええ!!!大丈夫かぁ律ぅ?」ブルブル

紬「もしかしたら唯ちゃんがいるかも!」

律「うん!よし行こう!」

梓「はい!」



律「ん…ここは…」

梓「何か広い空間に出ましたね」

澪「怖い怖い怖い…」

紬「…ね、ねぇ見てあそこに人が」

律「ふぇ!?」

澪「ま、まままさか幽霊!!!?」

梓「だ、誰ですかあの人!?」

女「………」

律「うちの学校の制服着てるぞ…」

紬「本当…あの人も落ちたのかしら」

梓「ねぇ皆さんあの女の人の足元に誰か倒れてますよ!」

律「え!?…あれは……唯だ!!!!!」

紬「唯ちゃん!!!」


女「オマエラ…」

女の声はとても低く恐ろしい声だった

律「は?」

澪「ひいいい!!!!」ガクブル

紬「あ、あなたは誰ですか?」

女「オマエラガクルノヲズットマッテイタ」

梓「待ってたってあなたは誰なんですか一体!!?」

女「フフ…私は5年前のけいおん部だ」

律紬梓澪「えっ!!!!!?」

律「5年前って…何で卒業がこんなとこに…」

女「卒業生じゃない、私はここで自殺した」

律「はっ!!!?」

紬「そ、そんな…」

澪「もう駄目…」

澪はあまりの恐怖のため卒倒した

女「私はいじめられていた。
  ギターが上手くできずいつもメンバーに迷惑をかけていた。
  そしてその苦しさから逃げるためにここで自殺した」

律「ちょ、ちょっと待てよ。じゃああんたは幽霊なのか!!?」

女「…分からない。ただ自殺したことは確か。気付いたら再びここに立っていた。」

律「ん?あんたその手に持ってるのは…」

女「………」

紬「唯ちゃんのギター!!!あなたが盗んだの!!?」


女「お前らが…」

律「え…」

女「お前らが憎かった。毎日楽しそうにして練習して遊んでいる姿が許せなかった」

紬「そんな…」

女「お前らも苦しめええええ!!!!!私のように!!!!ここで死ねえええええ!!!!!」


唯「ん……ん…」

梓「唯先輩!!!?」

唯「みん……な…」

女「この女だってそうだ!!!!
  いつも楽しそうにしやがって!!!!お前ら全員ここで死ねえええ!!!!」

唯「…できないよ」

女「…あ?」

唯は起き上がり女を抱き締めた

女「な、何をする!離せ!」

律「唯!」

唯「私たちを許してくださいお願いします…」ギュ

女「やめろ…やめろやめろやめろおおお!!!!」

唯「いつも一人で寂しかったんですね…私がずっと一緒にいてあげますよ」ギュ

律「唯…」

紬「唯ちゃん…」

唯「でもね先輩、私たちはけいおん部を大事にしてるの」

女「うるさい…うるさ…い…」

唯「決して楽しんでるだけじゃない。
  たった一度きりの高校生活をけいおん部で一生懸命やってるんです。」

女「………」

律「……先輩」

唯「だからお願いです。私たちを温かく見守ってください。
  先輩が寂しい時はいつでも会いにきますから!!!!」

梓「…唯先輩」


女「……うる…さ………うぅ、う…」

紬「先輩…」

唯「私が、いや私たちがずっと一緒にいますから」ニコ

律「…そうだな」

紬「うん!」

女「…うぅ…ごめんなさい、
  本当は…本当はあなたたちが凄く羨ましくて…それでこんなことわ…うぅ…」

唯「大丈夫ですよ、先輩はもう一人じゃないですから!さぁ立ち上がって涙拭いてください」

女「…あ…ありがとう」

唯「ほら笑ってください先輩!」

女「……う…ん」

律「……はは」


紬「唯ちゃん、大人」

唯「そうだ先輩も一緒に演奏しましょうよ!!!」

女「…本当にありがと」

唯「え?」

女「もうこれで十分。迷惑かけて本当にごめんなさい。」

律「そんな大丈夫ですよ…」

女「ううん、本当ごめんなさい。そして私はこれで成仏できる。本当にありがと」

唯「そ、そんな…」

女「…本当にありがとう」

そういうと女静かに消えた

律「消えた…」

梓「本当に幽霊だったんですね…」

唯「………」

紬「唯ちゃん、落ち込んで…」

唯「皆さっそく練習しよう!!!!」

律「へ!!?あ…あぁ…」

紬「唯ちゃん落ち込んでないの?」

唯「落ち込んでらんないよ!!!先輩のためにもね!!!!」

梓「唯先輩…」

唯「さぁ皆レッツゴー」ダダダ

律「ちょっと待て唯!!!」

紬「…唯ちゃん」ニコ

梓「あ!ま、待ってくだ…」

唯(先輩、私頑張りますから!先輩が一人の時はいつでも駆け付けます。
  だから私たちのことを温かく見守ってください…

そう願うと唯はひとしずくの涙を拭った

律「てかギター忘れんなあ唯いい!!!」

唯「ああああ!!!!ごめーん!!!」



おわり