帽子売り場

澪「わぁ……」

律「安……500円かよこれ」

澪「かぶってみる」

むぎゅ

澪「どう!?」

律「ちょっと深くないか?」

澪「そうかな。たしかにちょっと前髪がうっとうしくなるかも」

律「こっちのほうが良くない?」

むぎゅ

澪「んー……」

律「こっちは浅いか」

澪「どれが似合う?」

澪「私はつばが広いほうが好き」

律「じゃあいま被ってるのでいいんじゃない? 安いし。安いし……」

澪「うんこれにする!」

律「そーかそーか、偉いぞなでてやろう」

なでなで

澪「なにするんだ!」

律「いやー……なんか保護者気分」

澪「律はしまむら楽しくないの?」

律「楽しい……よ?」

律(澪がいたら割と)

澪「それはよかった! よし、あとはデニムとパーカーだな」

律「パーカーもう買うの?」

澪「ちょっと薄手のをさがしてる。今年の秋服が実はまだないんだ」

律「へぇ」

澪「律はもう買った?」

律「去年の着回すよ」

澪「そっか……」



澪「このパーカーよくない?」

律「いいんじゃない? 1270円か……すごいななんでこんな値段になるんだ」

澪「しかもこれレジにて30%OFFだって! 律も買おう!」

律「……じゃあ買おかな」

澪「色かぶりは避けよう」

律「はいよ」

澪「おそろいだな……」

律(なんとなく部屋着になりそうな予感がする……)

澪「あ、お金がそろそろ……」

律「買いすぎだって」

澪「うーん……でも全部欲しいし」

律「いま必要ないものはまた今度買えばいいだろ?」

澪「そうだな……」

律「じゃあ会計するか」

澪「うん!」



澪「5,000円いかなかった!」ドッチャリ

律「良かったじゃん。帰ろか」

澪「♪」

律「デニムは残念だったな。先着50名様じゃしかたねーか」

澪「うん……でもいいんだ、また来るから」

律「あー、これでまたしばらく何も買えねー」

澪「なぁ律……また一緒にきてくれる?」

律「え?」

澪「率が……来てくれたら嬉しいなって」

律「……はいはい。行きますよー。澪は一人じゃ服えらべないからな」

澪「そ、そんなことない!!」



律「でもさ意外と」

澪「?」

律「意外とな、いいとこだな、しまむら……」

澪「!」

律「なんとなく流行る理由がわかったような」

澪「そ、そうだろ!?!」

律「人を引きつける商売って、物の安さとか質とか量だけじゃなくてさ」

律「……なんかこう、うまく言葉にできないけど」

澪「?」

律「アットホームな雰囲気っていうのかな……」

澪「そう! それ!」

律「澪が服のこと優しいって言ったのも、少しわかった……気がするよ」

澪「り、律ぅ!」ギュ

律「だぁーなんだなんだ! 別にしまむら褒めてるわけじゃねーし! 一般的な意見!!」

澪「いいんだ! それでもいいんだ! またこような!! 一緒に!」

律「重いって! 離れろー! お前は唯か!」グググ

澪「ごめんごめん! つい嬉しくて」

律「ひいきしてるんだなぁ」

澪「うん、大好きなお店だから」

律「しまむらの幸せもんめー」

澪「ねぇ次いつくる? 明日!?」

律「金ねーっていったろ」

澪「じゃあバイトして!」ユサユサ

律「いーやーだー」

澪「ママにお小遣い前借りするとか!」

律「……あのなぁ……」

澪「わくわく」キラキラ

律「……ふぅ」

律「わかったわかった。近いうちにな……。お金はなんとかするから。約束」

澪「♪」



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