むぎが緑に交わした小さな約束を
では、その後です



星奈「あれから五年・・・」

律「あぁ・・・」

唯「月日が経つのは早いね」

澪「そうだな。あっという間だった」

さとみ「みんなとこうして集まるなんて・・・」

緑「思ってもいなかった」

星奈「みんな変わらないよね」

律「そんなに時間が流れたなんて思えねえよ」

梓「五分も経っていませんからね」

紬「あらあら」

菜々子「なにごっこ?」

唯「五年後の私たちは・・・今!」

律「今!」

静花「緑さんまで・・・」

梓「澪先輩とさとみさんもノるとは思いませんでしたよ」

さとみ「やってみただけよ」

澪「そうだぞ」

静花「そうだぞって・・・。まぁいいですわ」

紬「・・・」

静花「・・・それでは私はこれで失礼致しますわね」

クイッ

紬「・・・」

静花「・・・」

紬「・・・」

静花「また、会えますわ」

紬「はい・・・」

静花「では、服を離してくださいませんこと?」

紬「はい・・・」

ギュ

静花「・・・」

菜々子「最後の別れぐらいちゃんとしてやんなよ」

静花「・・・どうすればいいのか分かりませんわよ」

菜々子「・・・」ハァ

紬「あの頃と同じように・・・」

静花「つむぎさん・・・今の周りの状況を理解してますか?」

紬「え・・・。あ」

律「あ、せいなーまつもとにかえるのかー?」

星奈「そうだよー。いちどまつもとへかえってほっかいどーへかえるんだー」

澪「どうしてぼうよみなんだよー」

さとみ「へんなひとたちねー」

菜々子「みんなテンパッてる」

唯「むぎちゃん・・・」

緑「・・・」

梓「・・・」

静花「と、いうわけで、昔のようには」

紬「・・・っ」

ダキッ

静花「・・・」

紬「また・・・」

静花「えぇ・・・また会いましょう」ナデナデ

紬「はいっ」

ギュウ

静花「・・・あなたに会えて・・・。
   あなたがあの部屋の扉を開いてくれたことに・・・とても感謝しています」

紬「・・・っ!」

静花「ありがとう・・・つむぎちゃん・・・」

紬「・・・っ」グスッ

静花「本当に、ありがとう」

ギュウウ

紬「し・・・ず・・・っ」グスッ

静花「さ、涙を拭いて」

紬「・・・・・・はい・・・っ」

静花「・・・いつまでも笑っていてほしいですわ」

紬「みんなが居てくれるなら大丈夫です」

静花「そうですわね」ニコ

律「あったりまえだー!」

唯「そうだよ!」

澪「一緒だ!」

梓「ずっとです!」

紬「うん」

静花「では、また会う日まで」

紬「また・・・会う日まで・・・」

静花「・・・さようなら」

紬「っ・・・さようなら」

菜々子「紬ちゃんの事となると、とことん素直になるなアイツ」

紬「・・・」

菜々子「そんじゃ、私もここでさよならだ」

唯「菜々子さん・・・」

菜々子「へへっ、やっと普通に呼んでくれたのか」

律「・・・」

菜々子「さっきも言ったけど、また会えるからそんな顔すんなって」

星奈「そうだね。会いたかったら会いに行けばいい」

さとみ「むぎさんに会いたかった私と星奈さんみたいにね」

緑「・・・時間はやさしいって教えてくれた」

澪「うんっ私たちは会える!」

梓「そうです、会えます!」

紬「うん!」

唯「そうだね!」

律「・・・うん」

菜々子「おい!律がそんなんでいいのかよ!」

律「いや、よくない!」

菜々子「よし」

唯「菜々子さん・・・いや菜々子姉さんはこれからどうするの?」

菜々子「なんで言い直した・・・。料理長の下で修行する事になった」

紬「おぉ!」

律「マジで!?」

菜々子「ありがたい事に、マジで。それからだな静花とは。アイツも学ぶ事多いし」

星奈「いいなぁ~」

律「星奈も料理に興味あるのか?」

星奈「もちろん」

梓「食べる専門ですよね」

星奈「・・・よし」

梓「よしってなんですか!?」

菜々子「へへっ、こうでなくっちゃな。じゃあな~」フリフリ

紬「ありがとう、菜々子さん」

律「バイバーイ!姉御ー!!」


緑「次は私ね」

律「・・・」スッ

緑「信仰は自由だけど・・・」

律「ちげえ!ハイタッチだよ!」

緑「嫌よ」

律「素直じゃねえ・・・」

緑「・・・」ツーン

ガシッ

緑「?」

紬「うふふ」

緑「ちょっと」

紬「はい、りっちゃん」

律「操り人形かよ」

パァン

緑「離して・・・」

澪「変だぞ・・・」

パァン

紬「はい、唯ちゃん」

唯「はいよー!」

パァン

緑「分かったから・・・」

紬「あずさちゃん」

梓「よいしょー」ピョン

パァン

さとみ「わたしもやったわね」

紬「さぁ、どうぞ」

緑「は、離して・・・」

パァン

星奈「わたしもやったよね~」

紬「星奈さんが最初だったね」

緑「・・・」

パァン

紬「最後は私と」

緑「握手でいい?」

紬「両方ね」

星奈「くっくっく」

梓「?」

緑「握手だけ」

紬「はい」スッ

緑「頑固ね・・・」

梓「どっちもですよ」

緑「・・・ハァ」スッ

パァン

紬「・・・」

緑「・・・・・・ありがと・・・」

紬「いえ・・・」

ギュ

緑「あなたたちと・・・」

紬「?」

緑「一緒に過ごしてみたかったのかもね」ニコ

紬「!」

梓「緑さん・・・」

星奈「・・・」

さとみ「・・・」

緑「・・・じゃ」

ギュウ

緑「?」

紬「それじゃあ・・・過ごしましょうか・・・」

緑「え?」

紬「・・・みんなの明日の予定は・・・?」

澪「勉強だな」

律「CD買いに」

梓「憂と純とで遊ぶ約束を・・・」

唯「あずにゃんと遊ぶ約束を・・・」

梓「してません」

紬「・・・三人は!?」

星奈「母さんと北海道へ帰る予定・・・」

梓「松本からですか?」

星奈「そうそう、報告をしたかったんだよ。母さんを松本へ呼んでさ父さんと三人で話した

んだ。
   母さんにむぎちゃんの事話したらさ、行ってこいって言われて。そのおかげでここに

来れたんだよ」

紬「そうだったの・・・」

梓「よかったです・・・」

星奈「父さんは父さんで色々あったみたいでさ」

紬「・・・」

ギュウ

緑「いつまで手を握ってるの・・・?」

紬「さとみさんは?」

さとみ「推薦断っちゃった」テヘ

梓「おぉ・・・」

澪「すごいな・・・」

さとみ「やりたい事見つけてね・・・。ジャンルはまだだけど、本の書き手になりたくて」

唯「書きたくてしょうがないんだね」

律「書きてえ!ってうるさいよ!」

澪「うるさいよ」

星奈「あっはっは」

さとみ「勉強するくらいかな・・・?」

紬「よし・・・緑さんは?」

緑「別に・・・」

紬「・・・三人はチケット取りました?」

澪「おぉ・・・もう『別に』だけで会話が成立してる・・・」

星奈「いや・・・ここに来る事を決めたの昨日だから。まだだよ」

さとみ「わたしも」

緑「新幹線で・・・」

紬「りっちゃん、斉藤は・・・」

律「ん?空港でむぎを待ってるぞ」

紬「部室へ行きましょう」

星奈さとみ緑「「「 ? 」」」

律「よぉーし、帰るか!」

澪「そうだな!」

唯「帰ろう帰ろう!」

梓「行きますよ三人とも」

星奈「いや、え?」

さとみ「部室って?」

緑「・・・まさか」

紬「私たちの学校へ行きましょう~」キラキラ

星奈さとみ「「 えっ!? 」」

緑「・・・」

梓「緑さんは驚かないんですか?」

緑「博多で・・・色々あって・・・・・・慣れた・・・」

唯「むふふ、慣れちゃったのかぁ~」

律「星奈は連絡しておけよー」

星奈「ま、いっか!憂ちゃんと和にも会えるし」ルンルン

澪「さとみさんは大丈夫?」

さとみ「えぇ・・・。私も和さんたちと会えるなんて思ってなかったから嬉しい・・・」ワクワク

律「さわちゃんびっくりするだろうな~」

星奈「誰?」

唯「私たちの」

梓「髪の毛がボンバーなんです」

星奈「なんだそりゃ」

澪「いいのか・・・」

唯「面白そうですな」プクク

さとみ「クスクス」

緑「・・・」

紬「うふふ」


紬「あ・・・」

車掌「・・・」ペコリ

紬「・・・」ペコリ

車掌「・・・」

スタスタ

紬「・・・」

サヤサヤ

紬「・・・ありがとう・・・ヴェガ」

サヤサヤ

紬「・・・」ペコリ

タッタッタ


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