静花「・・・」

車掌「・・・」

唯「むぎちゃぁん・・・」

律「その・・・」

星奈「空気も読めないで・・・ごめん・・・」

紬「うぅん・・・。二人が幸せなら私も嬉しいわ」

静花「相変わらず、あなたって人は・・・」ナデナデ

紬「静花さん・・・」

車掌静花「「 旅を、終わらせましょうか 」」

紬「はいっ」

澪「むぎ・・・」

紬「大丈夫!」

梓「むぎせんぱい・・・」

紬「大丈夫よ」

静花「・・・」

紬「・・・」

車掌「・・・」

紬「よっ」ピョン

シュタッ

紬「鳥羽さーん!愛さーん!!」

修治「!」

愛「!」

紬「さよーならー!!」

律「元気でなーー!!」

唯「バイバーイ!!」

澪「さようならーー!!」

梓「さよならー!!」

星奈「アハハ、二人揃ってお辞儀してるよ」

さとみ「二人はずっと一緒よね」

緑「・・・そうね」

静花「・・・」

菜々子「・・・あんたがそんな顔してんじゃないよ」

静花「ですが・・・」

菜々子「あんたにも支えられているんだよ。しっかりしろって」

静花「そうですわね」

律「・・・」

紬「・・・」

澪「・・・」

唯「・・・」

梓「・・・」


律「修治はさ、愛ちゃんに命を救われたんだよ」

紬「え・・・」

律「大げさではなく、本当にな」

澪「愛さんに・・・」

律「東京で、浅草で集合写真を撮る前にさ、修治が車に轢かれそうな所を愛ちゃんが助けた

んだよ」

梓「あ・・・」

星奈「撮影の後宝石追っかけて行ったとき、愛ちゃんすごく心配してたな・・・近くにいない

方がいいとまで言ってた」

澪(律と同じだったんだな・・・)

律「愛ちゃんは自分の不幸が修治を巻き込んだと思ったらしいけど、修治は助けられたから

そんな事どうでもよかったんだよ」

澪「うん・・・」

律「本当は修治、東京で降りるつもりだったらしい。つばさちゃんと一緒にな」

梓「つばさと・・・?」

律「あぁ、つばさちゃんの兄に頼まれててさ、一緒に北海道に帰ってくれって。それに、乗

っている理由もないからそれで丁度いいやと
  思っているときに救われた。愛ちゃんに恩返しがしたいから乗り続けた。だからエレナ

に空手を習いだしたんだ」

澪「不幸から愛さんを守れるように・・・か」

唯「みらいちゃんも守ってくれたよ」

緑(広島でもね・・・)

律「うん・・・。愛ちゃんが降りて、乗客みんなが楽しく旅を続けられるようにと心に決めた

ってさ。修治がここまでこれたのは全部愛ちゃんのおかげだったんだよ」

紬「そうだったのね・・・」

星奈「アイツお節介だったからね。みんなの役に立てて嬉しかったのかもしれない」

梓「はい、色々と助けてくれました」

澪「そんな話をしていたのか・・・」

律「比叡山でエレナとの組み手を見て、どうして一生懸命なのか不思議に思ってさ・・・」

澪「そっか・・・」

紬「やっぱり・・・りっちゃんに似てる・・・」

律「私は梓に似ていると思ったかな。真面目な所が」

梓「わたしは、人懐っこい所が唯先輩にそっくりだと思います」

唯「えー・・・恥ずかしがりやな所が澪ちゃんに似てると思ったんだけどなぁ」

澪「私はむぎに似ていると思ったけどな・・・。他の乗客とも仲良くなるの早かったからな」

静花「一周しましたわね」

菜々子「不思議なヤツだったな」

紬「でも・・・」

星奈さとみ緑「「「 不器用 」」」

梓「ブフッ」

唯「あはは」

澪「ふふっ」

律「へへっ」

紬「・・・うん」

律「その不器用さを隠すためにネコを被っていたんだよ」

唯「どゆこと?」

律「星奈が知ってるだろ?」ニヤリ

星奈「」ギクッ

梓「ギクシャクしていた件ですね」

星奈「そうそれ、・・・わたしが突き放しちゃったからさ」アハハ

紬「そうだったわね~」

律「自分をだせば周りを傷つけてしまう・・・。そういうジレンマがあるとかなんとか」

澪「そこ重要だろ。ちゃんと言ってくれ」

律「えー、修治のジレンマなんてどうでもいいじゃん~」

星奈「そうだね、アイツはあれでよかったんだよ」

梓「・・・」ジー

さとみ「冷ややかな視線ね」

星奈「反省してるって!」

梓「そうですよね」

星奈「とげがあるな~」

唯「それじゃ、修治くんのネコを脱ぎ捨てたのは愛ちゃんなんだね?」

律「・・・うむ」

さとみ「そうなんだ・・・」

澪「人をひきだすなんて・・・愛さんらしいな・・・」

紬「そうね~」

緑「・・・」

律「・・・私が遊びで、しかも一方的に作った貸しをアイツは律儀に、お釣りがでるぐらいの

大きさで返したんだ」

澪「そうだったな」

律「だから愛ちゃんは修治に任せる!」ドン

唯「やっと修治くんを認めたんだねっ!」

紬「あ、だから名古屋駅で急いだのね」

律「そういう事。あの場に修治がいたの気づいたから・・・修治が愛ちゃんを気にしてるの分

かってたからな。愛ちゃんの方は知らなかったけど」

澪「知らないところで話は進んでいたんだな」

律「・・・だから・・・複雑・・・かな」チラッ

紬「うぅん・・・。私もなんとなく気づいていたのかも。鳥羽さんの中にいる愛さんの存在を


澪「・・・っ」

星奈「・・・」

さとみ「・・・」

緑「・・・」

梓「・・・」

唯「・・・」

菜々子「・・・」

静花「・・・」

紬「だから・・・。とっても嬉しいわ」ニコ

梓「・・・っ」

星奈「どうしよう・・・律」

律「なんだよ・・・」

さとみ「むぎさんの笑顔を見てると・・・胸が苦しい」

澪「・・・うん」

緑「・・・」

唯「あずにゃんのように素直になればいいんだよ!」

星奈「なるほど」キラン

梓「むぎせんぱ~い」ゴロゴロ

ギュウ

紬「うふふ」

星奈「うへへへ」ワキワキ

律「星奈はダメだっ!」バシッ

星奈「いった!なんでさ!」

澪「むぎに手出しはさせない」

星奈「おぉ・・・澪ちゃんまで」

さとみ「・・・じゃあ」

唯「いやいや、ここは私が抱擁しますよ」ワキワキ

律「いや、星奈と雰囲気が変わらんだろ」

緑「梓にとってむぎはマタタビ同様ね」

紬「今なんて言いましたか!?」

緑「・・・」シーン

律「どうしたむぎ?」

紬「わたしの事を・・・」

梓「・・・?」

唯「わたしは聞きましたよ」フフン

緑「どうでもいいでしょ」ツーン

さとみ「普通に呼べばいいのに」

星奈「さ、どうぞ」

緑「・・・」シーン

紬「・・・」ションボリ

梓「~♪」ゴロゴロ

ギュウウ

律「梓のやつ・・・ここぞとばかりに・・・」

唯「むぎちゃんあったかいからね」

澪「夏なんだけどな・・・」

静花「・・・」

菜々子(こんな表情の静花始めて見た・・・それほど、紬ちゃんを大事に想ってるのか・・・)

静花「・・・よかったですわ。みなさんが来てくれて」

菜々子「知っていたのか?」

静花「えぇ、北海道からの話を聞いていましたから・・・。つむぎさん自身が気づいていない

のが少し苦しかったですわ」

菜々子「そうだな」

梓「むぎせんぱい、一つ聞いていいですか?」

紬「なぁに?」

梓「いつから・・・?」

紬「鳥羽さんの事?」

梓「は、はい・・・」

紬「多分・・・最初に出会った頃から・・・かな・・・?」

梓「札幌の・・・」

星奈「真美ちゃんと撮った写真の時?」

紬「ううん・・・。ヴェガに乗る前」

梓「え・・・あ・・・あの時の人!鳥羽さんだったんですか!?」

紬「えぇ、わたしも今気づいたの」

梓「やっぱりむぎせんぱいには敵わないですっ」ゴロゴロ

ギュウ

紬「星奈さんとの出会いで忘れちゃったのね」ウフフ

星奈「あっはっは、あれはいい出会いでしたな~」

唯「駆け込み乗車は危険だよ!」

律「そうだぜ!」

澪「おまえが言うな!」

さとみ「ふふっ」

緑「ふふっ」

唯「あ、また!」

梓「緑さんが笑いましたよ!」

緑「いつの間にかあなたも緑って呼ぶようになったのね・・・」

梓「・・・いいですか?」

緑「別に・・・」

梓「了解として受け取ります」キリ

緑「なまいき」

ワシャワシャ

星奈「まったくだな」

ワシャワシャ

さとみ「ほんとね」

ワシャワシャ

梓「にゃー!」

唯「うんうん。愛されてますな」

律「はは、なんだこれ」

澪「・・・なるほど、三人は似ているのか」

紬「そうみたいね。あずさちゃんだけが気づいていたみたい」

梓「もう!やめてください!」

星奈「くっくっく、変わらないね~」

梓「そんなに経ってないじゃないですか!」

さとみ「あ、あの人って星奈さんの事だったのね」

梓「えぇと・・・」

緑「・・・この二人だったのね」

梓「むぎせんぱーい!」

星奈「何のことかな?」

ガシッ

梓「な、なんでもないですよ。離してください」

星奈「話すまで離さないよ~ん」

緑「むぎのおかげで旅を楽しめたとか、自分を見つけることが出来たとか」

さとみ「ほぅ」

星奈「ほぅ」

梓「!」ビクッ

菜々子「放っておいていいの?」

唯「いいのです。菜々子ねぇねぇ」

菜々子「・・・」

律「・・・」

澪「・・・」

紬「静花お姉様」

律澪唯「「「 ッ!? 」」」

静花「またそう呼んでくれるのね・・・」

紬「うふふ」

静花「その呼び名に恥じぬよう、頑張りませんといけませんわね」

紬「?」

菜々子「さて・・・わたしもこれで失礼するよ」

律「」

唯「」

澪「」

紬「そうですか・・・」

菜々子「楽しかったよ紬ちゃん」

静花「勝負はどうしますの?」

菜々子「もう終わった事だろ?」

静花「いいえ、まだ終わってませんわ」

紬「・・・」

梓「どうして・・・先輩方は・・・固まっているんですか・・・」ゼェゼェ

星奈「こりゃっ!」

さとみ「逃げたわね~」

緑「・・・勝負?」

静花「えぇ、人としてどっちが敬われるか・・・ですわ」

菜々子「・・・」

星奈「むぎちゃんに査定してもらったと?」

静花「そうですわ。さ、つむぎさん勝者の名を呼んでください」

さとみ「・・・」

緑「・・・」

紬「引き分け~」

梓「おぉ・・・」

静花「あら、私はってっきり菜々子さんの勝ちだと」

菜々子「あれ、静花の勝ちだと」

静花「つむぎさんを見くびってもらっては困りますわね」

菜々子「へいへい、すいませんね~」

紬「うふふ」

静花「さ、菜々子さん罰ゲームの発表を」

菜々子「まったく、旅が終わったんだから、普通に過ごせないものかね」

星奈「ほぅほぅ」

さとみ「なんか・・・雰囲気が・・・」

緑「いつもの事」

梓「そうです」

星奈「いや、梓ちゃんは先輩を起こしてきなよ」

梓「しばらくそのままで・・・」

律「どうしてだ?」

唯「ひどいよっ」

澪「」


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