拓「てめえ、なにかやってんのか?」

修治「部活を少々やっていましたよ、たっくん」

たっくん「・・・」ピキピキ

「たっくん、携帯貸してくれ」

バキッ

「ぐふっ」

修治「なんて事をするんだ!」

たっくん「馴れ馴れしくよぶんじゃねえ」

修治「大丈夫か?」

「大丈夫です・・・」

修治「あまりに酷いようなら警察へ行くんだぞ?」

「は、はい・・・」

たっくん「なんで俺が悪いみたいになってんだよ」

修治「名前は?」

「栄作です・・・」

修治「ほら、立て永吉」

栄作「ありッス」

グイッ

たっくん「てめえら・・・」ピキピキ

修治「えぇと、近くで買い物をしたいんだけど・・・」

栄作「それならそこの角を曲がって・・・」

たっくん「・・・よし、潰す」

修治「まて、材料を買ってない・・・」

栄作「自炊ですか?」

修治「うん、今日はハンバーグさ」

たっくん「・・・っ」ブンッ

ドンッ

栄作「うおっ」

スカッ

修治「仲間だろ・・・殴るなよ」

たっくん「・・・もういいや、おまえをからしめる」

修治(よし・・・時間を稼ぐか・・・)

栄作「拓を怒らせないほうがいいぞ・・・」

修治「どうなるんだ・・・?」

栄作「広島がおまえの血で染まる・・・」

修治「・・・」ブルブル

拓「いまさらビビっても遅ぇんだよ」

修治「俺の血がどれだけ必要なんだよ・・・」ブルブル

拓「全域を染めるんじゃねーよボケェ!」

栄作「グロイ事考えるな・・・」

修治「なんだ・・・」

拓「ちょっと裏こいや」

修治「すいません」

栄作「今さら謝っても」

修治「いやそっちじゃなくて、男に興味ありません」

拓「こっちだってねえよボケェ!」

栄作「てかそっちも謝れや!」

修治(もう少し時間稼いだほうがいいかな・・・)

栄作「あれ・・・コイツ・・・どっかで・・・」

拓「知ってんのか?」

修治「」ギクッ

栄作「最近新しくできたチームにいたような・・・」

修治「・・・フッ」

拓「なんだ、そうだったのか・・・」

栄作「えーと、確か・・・」

修治「チームチェリーブロッサムだ!」

栄作「そんな名前だったかな・・・」

拓「ヘッドは誰だ」

修治「・・・山中だ」

栄作「・・・」

拓「最近越してきたって言ってたな」

修治「うぬ」

拓「俺らのチームを知らないわけだ」

栄作「俺らのチームのヘッドが拓だ」

修治「俺らのチームのヘッドは山中だ」

拓「さっき聞いた。これからはチーム戦になりそうだな」

栄作「へへっ、後悔させてやる」

修治(そろそろ戻らないと乗り遅れるな・・・)

拓「怖気づいたか」

栄作「もうおせえ・・・」

修治「あっUFOだ!」

拓「・・・」

栄作「・・・」

修治「あれ?」

拓「そんなのに引っかかる馬鹿はいねえよ」

栄作「どんだけピュアなんだよ」

修治「あァ?」

拓「・・・」

栄作「な、なんで怒っているんだコイツ・・・」

修治「・・・いかん」フルフル

拓「場所変えようぜ」

栄作「・・・そうだな」

修治「・・・はぁ、やっときた」

拓「あ?」

栄作「仲間呼んでいたのか・・・?」

修治「こっちだー!!」

拓「てめえ!?」

栄作「コイツ!」

修治「・・・」

タッタッタ

拓「誰もいねえじゃねえか・・・って、あの野郎・・・」

栄作「追わないのか?」

拓「仲間集める・・・」

栄作「久しぶりの狩りだな・・・」

拓「・・・」ピップッポ

trrrrrr

栄作「アイツ、この先楽しく暮らしていけねえぞ」

拓「あぁ、俺だ。これから戦争だ」

栄作「へっへっへ」

拓「そのまえに一人潰したいのがいる」

栄作「それにしてもさっきの子たち可愛かったな」

バキッ

栄作「ぐふっ」

拓「そうだ。今すぐに集めろ」

栄作「・・・」

プツッ

拓「・・・フッフッフ、アーッハッハッハ」


prrrrrrrrrrr

修治「乗り遅れる所だった~」

風音「どうしたんですか?」

ピノ「ピッ」

修治「ちょっとね。みんな乗った?」

風音「はい・・・。紬さんの様子がおかしかったですけど・・・」

修治「そっか・・・。乗れたならまだ大丈夫かな」

風音「出発ですよ」

修治「うん・・・。アディオース広島~」

プシュー

修治「怪我なんかしたら一大事だからな・・・運がよかった」ウンウン

風音「?」

ガタンゴトン

ガタンゴトンガタンゴトン


―――

ピンポーン

憂「はーい」

ガチャ

憂「あ、おかえり梓ちゃん」

梓「ただいま。唯先輩いる?」

憂「うん。入って~」

梓「お邪魔します」

トテトテ

梓「うわっ、勉強してる!」

唯「失礼だよ、あずにゃん」ブー

和「そうね。お茶請けでも貰わないと気がすまないわね」

梓「どうぞ、もみじ饅頭です」

唯「ひゃっほぅ!」

憂「お茶淹れるね~」

トテトテ

和「おかえり、梓」

唯「おかえりあずにゃん」

梓「た、ただいまです・・・」

憂「はいどうぞ」

梓「ありがと」

唯「和ちゃん、ちょいと休憩しやしょう」

和「そうね」

梓「あ、すいません。邪魔してしまって・・・」

ピンポーン

憂「はーい」

テッテッテ

唯「ううん、そろそろ休憩する時間だったから」

和「TV見たいんだって」

梓「テレビですか・・・?」

『最近調子いいね』

『ありがとうございます』ニコ

唯「あー!始まってたー!!」

和「まだ始まったばかりよ」

『ネットで流れている曲はもう歌わないの?』

『あれは・・・、あの時だけの曲ですから』ニコ

唯「・・・」ジーン

梓「・・・」ジーン

澪「・・・」ジーン

律「・・・」ジーン

和「よかったわね」

唯「うん!」キラキラ

『白澤監督の映画にも出るんだって?』

『はい。出させていただいて、・・・感謝しています』

『ん?今の監督に向けた言葉じゃないね』

『は、はい。ある人に教わったんです』

唯「あ・・・」

「ハックシュン、ハックシュン、ハックシュン!」

唯「さわちゃ~ん・・・」

さわ子「ごめんね・・・」

『自分が好きなように演じられるって・・・』

『へぇ~』

唯「むぎちゃんが言った事だよ!」

和「そうなんだ・・・」

梓「むぎ先輩・・・」

澪「・・・」

『そのおかげなんです』

『へぇ~、その人は先生かなにかなの?』

『いえ・・・。でも尊敬する人のうちの一人です』

『もっといるんだ。聞かせて・・・おっと、一旦CMです』

チャーラララー

律「てか、さわちゃんいつからいたんだよ」

澪「私と律が入る前からいましたよね」

さわ子「秘密よ」

和「秘密にされると平沢家が困るんですけど・・・」

唯「プロデューサーさんって、さわちゃんに似ているんだってさ」

律「あぁ、確かにそんな雰囲気だったな」

さわ子「スパーランドでのリアクションはそれだったのね・・・」

唯「メガネかけているところなんてそっくりだったよ。りっちゃんさん」

和「・・・」

憂「りっちゃんさん?」

律「プロデューサーの名前に私の名前が入っててな・・・」

澪「なんだそれは・・・」

梓「・・・」

律「なんだ、まだ心配してんのかー?」

梓「いいえ」

律「あれ・・・」

澪「・・・」

さわ子「おいしいわね、もみじ饅頭」モグモグ

憂「お茶どうぞ」

澪「ありがと」

律「さーんきゅー」

唯「・・・」

和「唯はテレビから離れないわね・・・」

律「じゃじゃーん!」

さわ子「DVD?」

憂「映画ですか?」

澪「唯と同じ反応だ」

律「仙台からの旅の記憶でーす!」

憂「おぉー」

和「興味あるわ」

さわ子「今の放送が終わったら見ましょうか」

梓「仕事はいいんですか?」

さわ子「終わらせて来たのよ」キラン

律「じゃ、終わるまで本読んでるわ」

澪「勉強・・・」

律「もうちょっとなんだよ」

さわ子「珍しいわね、りっちゃんが本を読むなんて」

律「・・・」ペラッ

梓「集中してますね」

澪「面白いそうです」

さわ子「あの子の影響なのかしらねぇ~」モグモグ

澪「梓、ムスタング持ってるって事はそのまま来たの?」

梓「はい・・・聞きたいことがあって・・・」

澪「律も同じ事言っていたな・・・」

梓「そうなんですか・・・」

律「・・・」ペラッ

澪「私たちもノンビリしておくか」

梓「そうですね」

さわ子「・・・」

憂「・・・」

和「・・・」

唯「・・・おぉ、いい事言ったよ」

律「・・・すげえ」ペラッ

澪「京都のおたべもあるよ」

梓「いただきます・・・」モグモグ

さわ子「・・・」

憂「なんでしょうか・・・」

和「異様に落ち着いているわね・・・」

・・・・・・

・・・

ガチャ

憂「いらっしゃい、純ちゃん」

純「差し入れ~」

憂「ありがと~、入って」

純「お邪魔しまーす」

トコトコ

純「先輩たちの勉強はかどってる?」

憂「それが・・・」

澪「もういいだろ~!や~め~ろ~!」ジタバタ

律「いいや、ダメだ!」ガシッ

唯「ここの澪ちゃん可愛いんだよ」

和「そ、そうなんだ・・・」

梓「・・・」モグモグ

さわ子「梓ちゃんは動じないのね」

純「なにを見てるの・・・?」

憂「旅の記憶だって」

純「記憶・・・?」

憂「見ていれば分かるって・・・」

純「私も見るっ!」

さわ子「あら、いらっしゃい」

梓「家主ですか・・・」


10