美弥「・・・」

スタスタ

菜々子「車掌・・・」

美弥「今はまだ美弥ですよ」

菜々子「それじゃ美弥さんとして・・・」

美弥「はい」

修治「・・・」

菜々子「私は知らないフリを通したほうがいいのでしょうか・・・」

美弥「・・・」

修治「・・・」

菜々子「今の演奏を聞いて、あの二人をみて正直、後悔している自分がいます」

美弥「・・・」

修治「・・・」

菜々子「気付かなければよかったんじゃないかって」

美弥「私には判断材料が少ないので、どうお答えすればよいのか分かりません」

修治「・・・」

菜々子「そうですね・・・」

美弥「一つ言えることは、唯さん、澪さん、律さん、そして梓さんの4人は、私たちを信頼

してくれています」

菜々子「・・・!」

修治「それは、菜々子さんを追い詰めているんじゃ・・・」

美弥「そうですね」

菜々子「・・・」

美弥「菜々子さんもみなさんを信じてみてはどうでしょうか」

菜々子「・・・いいんですか?」

美弥「そうして欲しいと思っているんじゃないですか?」

修治「・・・そうですね。きっと秋子ちゃんたちも」

菜々子「そっか・・・」

紬梓『戸棚の奥の甘いもの全部 煮つめてみてもかなわないの
   ドキドキBittersweet 永遠のFantasy
   クラクラSympathy 感じさせて だって だって』

紬『恋のパティシエ あなたのこと思うだけで 飽和状態のハートなの』

梓『いつか 目と目があう そのときができあがりなの』チラッ

紬「?」

梓『きっと最高においしいの ほっぺがおちるよ』

ジャジャジャジャッジャン

ポロロロロン

秋子「きゃ~!」

けさみ「あま~」

ちひろ「とろけちゃいそうですね~」

しのぶ「こ、これは・・・」

梓「ちょっ、むぎ先輩!どうして最後歌わなかったんですか!?」

紬「あら?アイコンタクトで『私が歌います』って」

梓「違いますっ、い、『一緒に歌いましょう』って意味だったんですよ!」

紬「・・・?」

しのぶ「けっこうインパクトのある歌詞だったね」

けさみ「あなたの事を思うだけで飽和状態のハートなのさ!」

ちひろ「ほっぺがおちるくらいおいしいからね~」

梓「」ボフッ

紬「なるほど、恥ずかしかったのね」

秋子「素敵でした」キラキラ

紬『ガラスの器にぎゅっと きらめきときめき詰まってる とろりマーブル♪』

梓『コーンフレーク 邪魔をしないで こめかみ泣かせの冷たさが 心地いいの』

紬『季節限定なんだもの カロリーなんて気にしない まばたきのはやさでペロリ☆』

梓紬『おいしいものだけ反応する アンテナがあるの ねぇ 女の子だもの もっともっと

Taste!Taste!
   別腹レベルの鍵じゃない まるでブラックホールだよね も、も、もう、、私 とま

らない!!』


紬『体中流れる Sweet Sweet Berry Sauce 熱いGirl's TalkのSo原動力なのまだまだ

Joy!Joy!』

梓『がんばった自分にご褒美をあげて またがんばろう!』

紬梓『いちごパフェがとまらない』

ジャッジャーン

ポンポンポロロロロポン


ちひろ「よかったですよ~」パチパチ

しのぶ「いい演奏でした」パチパチ

けさみ「明日パフェ食べます」パチパチ

修治「宣言!?」パチパチ

菜々子「良かったよー!」パチパチ

紬「ありがと~」

梓「みなさん、お世話になりました」ペコリ

けさみ「あ、そっか・・・」

しのぶ「これで最後なんだよね・・・」

ちひろ「そうでしたね・・・っ」グスッ

修治「・・・」

菜々子「梓、最後にいい思い出ができたよ」

紬「うん、いい思い出になったわ」

梓「最高の思い出がまた一つできました!」


カチッ

紬「・・・」

モゾモゾ

紬「・・・」

ゴロン

紬「・・・」ジー

梓「」スヤスヤ

紬「・・・」

『時間が経てばこの感情も薄れていくんでしょうね』

『小さい頃に別れた親友を探すため・・・』

紬(どうしてあの時・・・胸が・・・痛んだのかしら・・・)

梓「」スヤスヤ

紬「・・・」

『どうして・・・』

『少し車でお待ちくださいお嬢様・・・』

『・・・どう・・・して・・・』グスッ

・・・・・・

・・・

紬「っ!」

梓「」スヤスヤ

紬「・・・」ドキドキ

紬(とても悲しかった・・・・・・)

紬「・・・」

紬(私・・・大切なことを・・・・・・忘れている・・・)



12日目終了--------



8月13日





梓「乗車証です」

車掌「はい、確かに受け取りました」

梓「・・・」

車掌「中野梓さん、当特急ヴェガへのご乗車誠にありがとうございました」

梓「お世話になりました」

車掌「お気をつけてお帰りください」

梓「はい」

車掌「・・・」

梓「一生の思い出になる旅でした。ありがとうございました」


梓「ん~・・・」ノビノビ

紬「車掌さんに挨拶は終わった?」

梓「はい!」

紬「それじゃ、見送るわね」

梓「朝早くにすいません」

紬「気にしないで~」



静花「う~」ズキズキ

菜々子「飲みすぎなんだよ・・・」

静花「うるさいですわね・・・、頭に響きますから3kmくらい離れてください」

紬「お水です。はいどうぞ」

静花「あ、ありがとう」

菜々子「3km離れる意味を教えろ」

静花「あなたに説明しているヒマはありませんの」ゴクゴク

修治「・・・」ボソッ

静花「なにかおっしゃいまして!?」

修治「今の聞こえたんですか!?」

静花「後が怖いですわよ・・・」ズキズキ

修治「今も怖いです・・・」ブルブル

紬「はい、おでこに貼るやつです」

静花「風邪ではございませんのよ・・・?」


ピノ「ピピッ」

梓「ピノも頑張ってね」

ピノ「ピッ」

秋子「意志の疎通ができていますね~!」

風音「ほんとですね・・・。ピノ戻っておいで」

ピノ「ピピッ」

梓「・・・」

風音「ピ、ピノ?」

ピノ「ピッ?」

秋子「梓さんから離れませんね・・・」

梓「それじゃ・・・、秋子さんも風音さんも元気でね」

風音「ちょっと、ピノ!?」

修治「連れて行こうとしている中野さんが怖い」

菜々子「・・・うん」

ピョン

風音「そのまま行くつもりだったの?」

ピノ「ピピッ」

梓「なんだ、冗談か・・・」

修治「本気だったんだ・・・」

紬「それじゃ、あずさちゃん・・・またね」

梓「はい、先輩方と一緒に待っていますから!」

秋子「演奏素敵でした~!」

梓「当然です!」

静花「あら・・・」

菜々子「元気でな」

梓「はい、菜々子さんもお気をつけて」

風音「助けていただいて・・・」

梓「大して手伝えなかったけど・・・、頑張ってね」

風音「・・・はい」

静花「後の事はお任せくださいな」ズキズキ

菜々子「そんな顔で任せられるかよ」

静花「・・・後の事はお任せくださいまし」キリ

梓「むぎ先輩をよろしくお願します」

菜々子「あぁ・・・」

静花「・・・」

修治「元気でね」

梓「はい。鳥羽さんも・・・」

緑「・・・」

梓「あ・・・」

prrrrrrrrrrrrrr

緑「・・・」

梓「緑さん、お元気で・・・」

緑「・・・じゃ」

梓「よいしょっと」

秋子「さようならー!」

風音「さようなら」

菜々子「バイバイ」

静花「ごきげんよう」

修治「じゃあね~」

紬「帰ったら連絡するね」

梓「はい、待ってますから!みなさんもお元気で!」

プシュー

梓「」ブイッ

ガタン ゴトン

紬「・・・」


ガタンゴトンガタンゴトン

秋子「行ってしまいましたね」

風音「・・・」

静花「・・・」

菜々子「・・・」

紬「北上さん!?」

静花「どこかへ行きましたわ」

紬「・・・」ションボリ

菜々子「よーし、仕事に戻るかなー」

秋子「観光へは行けないんですか~!」

菜々子「あー、朝の仕込みだけだからな」

静花「ずっと仕込んでいらしたら?」

菜々子「いつ料理始めるんだよ」

紬「風音さんはどうするの?」

風音「朝食を取って、厳島へ行こうかと・・・弥山が気になるので」

紬「なるほど~」

秋子「?」

菜々子「それじゃ私も厳島神社へ行こうかな~」

修治「へー」

紬「・・・ふぁ」

静花「眠れませんでしたの?」

紬「・・・はい。昨日考え事をしていて寝付けませんでした」

静花「睡眠はきちんと取りなさいな」

紬「はい。静・・・花さんはどちらへ?」

静花「お昼まで時間はありますから・・・、どうしましょう」

紬「朝食を取りながら考えましょう!」

菜々子「・・・」

修治「・・・」

秋子「食堂車ですね~!」

風音「お腹空きましたね」

スタスタ

菜々子「・・・」

修治「静花さんの勝ちに見えるんですが・・・」

菜々子「あぁ・・・そうであって欲しいな」

修治「・・・」

静花「どうしてあなたがいますの!?」

菜々子「行くっていっただろ!」

静花「はぁ・・・、あなた、ここがどこだか分かっていますの?」

菜々子「厳島神社だよ」

静花「源平合戦の本場ですのよ?」

紬「そうですね」

菜々子「だからなんだってんだよ!?」

静花「お忘れになられたの?高校時代に撮った写真・・・」

菜々子「ぐっ・・・」

修治「一体何がっ!?」

秋子「なにがあったんですか~!」

静花「思い出すだけでもおぞましい」

菜々子「・・・ふんっ」

静花「菜々子さんの写真にだけなぜかお化けが写っていましたの」

風音「そうなんですか」

紬「あらあら」

秋子「すごいです~!姉御さまー!」

菜々子「あることない事言ってんじゃないよ!」

静花「私たちを、紬さんを恐怖のズンドコへ落とすつもりですの!?」

修治「どん底じゃなく?」

静花「さきほどの恨みも込めてっ!」

ゴスッ

修治「すいません・・・」シクシク

紬「鳥羽さんお願します」

修治「はいよ~」


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