菜々子「どういう事さ?」

律「・・・」

梓「それは・・・その・・・」

静花「・・・」

律「梓はどこまで行くんだっけ?」

菜々子「?」

梓「・・・広島で降ります」

静花「・・・そうなんですか」

菜々子「紬ちゃんは?」

律「最後まで行くって言ってたけど・・・」

梓「・・・」

静花「心配ですの?」

梓「・・・」

菜々子「それなら私たちがいるから・・・」

律「多分、梓が心配してるのは・・・」

梓「・・・」

静花「・・・」

律「・・・」

梓「・・・」

菜々子「あー、もう。今日会った私らじゃ頼りにならないかもしれないけどさ、言ってみろって」

静花「・・・」

律「そうだな、私も梓がどこまで考えているのか分かってないや」

梓「・・・はい」

菜々子「・・・」

静花「・・・」

律「・・・」

梓「不安なんです」

「・・・!」

静花「不安?」

梓「・・・はい。むぎ先輩、たまにいたずらで隠れたりするじゃないですか」

律「う、うん。あるな・・・」

静花「・・・」

菜々子「・・・」

梓「突然いなくなったりするから・・・ビックリするんです・・・」

静花「・・・」

梓「部室で見るむぎ先輩の笑顔はとても幼くて、安心するんですが」

菜々子「・・・」

梓「最近はその笑顔がとても儚げで・・・、むぎ先輩がどこか遠くへ行っちゃうみたいです」

静花「・・・」

律「・・・」

菜々子「・・・律もそう思うのか」

律「・・・私はちょっと違ったかな」

梓「・・・」

静花「・・・」

菜々子「ちょっと?」

律「名古屋のライブ映像がありましたよね?」

静花「えぇ・・・」

律「そのライブに向けて練習してた時は演奏に打ち込めていたから、気にならなかったんだけど」

梓「・・・」

律「名古屋でさわちゃんたちが降りて、京都と大阪で立て続けに別れがあって」

静花「・・・」

律「それから、梓とは違うけど違和感っていうか・・・なんていうか」

「・・・」スッ

菜々子「・・・ふむ」

静花「・・・」

梓「律先輩は広島に到着次第降りるんですか?」

律「あぁ・・・、そのつもり」

梓「そうですか・・・」

静花「・・・」

菜々子「どうするんだよ静花?」

静花「なにがですの?」

菜々子「これから勝負であの子に関わるのは、この子たちにも失礼になるんだぞ」

静花「あら、あなたお遊びでしたの~?」

菜々子「あのなぁ」

静花「安心なさいなお二人さん、私がきっちり面倒みてさしあげますわ」

菜々子「おまえってやつは」

律「・・・賑やかなほうが笑っていられていいかもな」

梓「・・・・・・そうですね」

静花「ほらごらんなさい。菜々子さんあなた、まだ進化途中ですわよ」

菜々子「明日、覚えておけよ・・・」ワナワナ



澪「・・・」

唯「むぎ・・・ちゃ・・・」ムニャムニャ

紬「・・・ず・・・っと」ホロリ

澪「そんな顔似合わないぞ、むぎ」フキフキ

紬「・・・ふ・・・ふ」ムニャムニャ

澪「・・・・・・今度は笑ってる」

唯「」スヤスヤ

紬「・・・・・・し・・・ま・・・」ムニャムニャ

澪「・・・?」

律「起きてたのか」ヒソヒソ

梓「どうしたんですか?」ヒソヒソ

澪「・・・目が覚めて、な」

律「とっとと寝ようぜ」ヒソヒソ

梓「そうです・・・」ヒソヒソ

澪「・・・う、うん」

唯「」スヤスヤ

紬「」スヤスヤ

律「・・・ふぁ」

梓「・・・」

澪「・・・」

律「」ウトウト

梓「・・・」

澪「・・・」

律「」スヤスヤ

澪「あの二人は・・・?」

梓「小競り合いしてます」

澪「そ、そっか」

律「」スヤスヤ

唯「」スヤスヤ

紬「」スヤスヤ

梓「・・・寝付けないです」

澪「・・・うん」

梓「そうだ・・・」

ピッ

  『え~、私たちは今、夢の超豪華特急列車ヴェガに乗車していま~す』

澪「・・・眩しくない?」

梓「誰かが起きたらすぐ消します」キリ

澪「・・・うん」

ピッピッ

 紬『それでは相対性理論について述べるザマス』

梓「よし・・・」

澪「そこ見たいだけなんじゃないのか・・」

 紬『という事で光の速さは誰が観測しても常に一定なの~」

梓「・・・」フムフム

澪「・・・」

 紬『光速で移動できる宇宙船に乗って10年旅をして、地球へ帰ってくると70年の時間が経っているのね』

 『浦島効果ね』

 憂『昔話ではそういうお話多いですよね』

 修治『聞いたことあるな』

梓「」ウトウト

澪「まるで絵本を読み聞かせた子供だな・・・」

菜々子「・・・まったく」ブツブツ

澪「あ、静花さんは・・・」

菜々子「私が寝るまで外にいるんだと、バーカだね」

澪「あ、はは」

梓「」スヤスヤ

 紬『・・・そうね・・・それじゃ南国の話を一つ』

 澪『・・・あ、口調が戻ってる』

 和『おかえり、澪』

菜々子「ありゃ、まだみてんのか」

澪「あ、もう消します」

菜々子「気にしないで、見ててもいいよ?」

澪「・・・いえ」

 紬『・・・飲み物が日本で言う縁側に用意されているの』

 唯『お茶!?』

 律『ティータイム!?』

プツッ

澪「・・・」

菜々子「・・・」

澪「・・・」

菜々子「面白い事やってたんだね」ヒソヒソ

澪「はい・・・、とても・・・楽しくて、とても・・・」

菜々子「・・・」

澪「・・・たの・・・しか・・・た」

菜々子「はは、二回言ってるよ」

澪「」ウトウト

菜々子「・・・おやすみ」

澪「」スヤスヤ




11日目終了--------



8月12日





カンカンカン!

唯「ん~?」ボケー

律「・・・なんだ・・・?」ボケー

静花「・・・うるさいですわね」ボケー

修治「朝だー!」

カンカンカン!

ゴスッ

修治「いでっ!」

菜々子「勝手にフライパン使ってんじゃないよ!」

修治「いつつ・・・、けさみさんに断ったよ?」

菜々子「料理長に断れよ・・・な?」ギロ

修治「・・・はい」

菜々子「こい」グイッ

修治「あの・・・どこへ・・・?」ズルズル

菜々子「怒られるか、皿洗いかのどっちかだ」

修治「後者でお願します」ズルズル

律「・・・」

唯「・・・」

静花「・・・」

澪「」スヤスヤ

梓「」スヤスヤ

紬「」スヤスヤ

律「・・・」

唯「なにか言ってあげなよ、りっちゃん」

律「・・・」

唯「ノーコメント!?」

静花「ほら、起きなさい。朝ですわよ」

紬「・・・ぅ・・・ん?」



―――――食堂車

緑「・・・」

紬「北上さーん、ここ空いてますよ~」

唯「緑ちゃんおいでよ~」

緑「・・・」

スタ

律「はは、違う席座ったな」

紬「・・・」ションボリ

唯「落ち着いて食べたいんだよ」

澪「ここはうるさいからな」

梓「そうですね」

唯「静花さんは~?」

律「後で来るってさ」

梓「・・・」

澪「そうだ、むぎ・・・」

紬「なぁに?」

澪「昨日見た夢って覚えてる?」

紬「えーと・・・」

律「どうしたんだ?」

澪「いや・・・」

紬「覚えてないわ~」

澪「そっか、ならいいんだ。気にしないで」

紬「?」

修治「やぁ、おはよう北上さん」

緑「・・・」シーン

律「こっち空いてるぞ~」

修治「邪魔するぜー。怒られたうえに皿洗いまでさせられたよ」

唯「当然だす!」

梓「北上さんに無視されましたね」

修治「無視はされてない・・・と思う」

澪「どういう事?」

修治「こっちみたから」

紬「うふふ」

律「それでいいのか・・・」

菜々子「なにか食べるのか?」

修治「えぇと・・・」ペラペラ

唯「修治くんと同席するの始めてだね~」

律「そういやそうだな」

修治「そうだね・・・。コーヒーをブラックで」

律「ほぅ」

修治「やっぱりアップルティーを」

梓「背伸びしたい気持ち・・・分かります」

菜々子「はいよ、もう勝手に持ち出すなよ」

スタスタ

修治「すいません・・・」

紬「食べないの?」

修治「みんなを起こす前に軽く食べたからさ」

律「うるさかったぞ、あれ」

梓「あれ、ですか?」

修治「フライパンでカンカン鳴らしたかったんだよね~」

唯「うるさかったよ!」

静花「まったくですわ」

紬「あ・・・静花さん」

菜々子「満席だからあの緑って子と同席な」

静花「承知してますわ」

修治「あ、じゃあ俺が行きます」ガタ

静花「よろしいの?」

修治「一人だけ飲み物ってのもあれなんで・・・」

スタスタ

律「ほぅ・・・、気を利かせるじゃないかー」

澪「・・・」

静花「お邪魔します」

紬「どうぞ~」ニコニコ

菜々子「お好み焼きですね?」

静花「朝からそんな重たいもの食べられませんわ」

梓「ブフッ」

菜々子「ジャンボパフェがお勧めですが」

唯「おいしいよ~」

律「あぁ、うまかったー」

紬「・・・」

静花「じゃあ、サンドイッチを」

澪「スルーだ」

菜々子「はいよ」

静花「無愛想なウェイトレスですこと」

紬「静・・・花・・・さんは・・・」

静花「なにかしら?」

紬「?」

律「こっちみてハテナ顔されても困るぞー」

唯「質問忘れちゃったんだね・・・あるよね・・・」

けさみ「はいおまたせ~」

唯「おぉ、今日は豪華だよ!」

澪「ほんとだ・・・」

けさみ「料理長が長旅お疲れ様~と」

梓「アイスのサービスですね」

静花「私に構わず召し上がりなさいな」

律「そんじゃ」

紬律澪梓「「「「 いただきまーす 」」」」

律「・・・もぐもぐ」

紬「静・・・花さんは今日どちらへ?」

静花「どうして私の名を溜めますの?」

紬「分かりませんっ!」

梓「力強く濁しましたね」

澪「・・・」

静花「まぁ、いいですわ。異人館へ行ってみようと思ってますの」

梓「異人館ですか」

静花「そうですわ、エキゾチックな雰囲気が私を惹き付けます」

律「海老反リックな雰囲気ってなんだ?」

澪「自分で答えを見つけろ」

唯「・・・もぐもぐ」

梓「もぐもぐ」

紬「私たちも異人館へ行かない?」

律「いいぞ~」

唯「はいっ!私は万博記念公園へ行って太陽をみたいのです!」ズバッ

菜々子「それじゃ、売店のちひろさんも行くだろうから一緒に観光したらいいよ」

紬「おぉ~」キラキラ

菜々子「・・・どうぞ」

静花「ありがとう、ウェイターさん」

菜々子「辛し入れておけばよかったね・・・」ブツブツ

スタスタ

律「姉御恐ろしいな」

澪「サンドイッチに辛し・・・」

静花「律さん、私側にまわってもよろしくてよ」

律「あは・・・は・・・」

静花「待たせてしまいましたわね」

紬「さぁ、行きましょー」

梓律「「 あれ? 」」

唯「どうしたの?」

澪「・・・?」

律「まぁ」

梓「いいです」

唯「ん~?」

澪「・・・」

律「ちひろさんとは現地でいいんだよな」

唯「そうだす!」

紬「唯ちゃん、それ気に入ったの?」

唯「うん」

梓「そこは・・・うん、なんですね」

静花「・・・元気ですわねー。私菜々子さんのせいで寝付けませんでしたわ」

紬「どうしたんですか?」

澪「夜遅くまで映像みていたからな」

梓「はい。むぎ先輩の教鞭はよかったです」キラキラ

律「・・・そうか」

静花「行きますわよー」

紬「は~い」

唯「延長だね澪ちゃん!」

澪「そうだな、楽しもう!」

律「・・・だな」

梓「そうです!」

唯「違うよ、あずにゃん」

梓「・・・」

唯「そうだす!だよ。いちにの、さんはい!」

梓「促されても言いませんよ?」


81