―――――比叡山

シャワシャワシャワシャワ

梓「セミの声すごいですね・・・」

唯「う、うるさいくらいだよ~」

律「おぉー!立派な建物だぜー!」

紬「ほんと~!」

修治「これこれ、落ち着きなさい」

小麦「わ~!お参りしていこうよー!」

律「よっしゃー!」

紬「行きましょー!」

唯「いいよね!」

修治「一番に鈴鳴らす!」

タッタッタ

律「きったねえ!」

小麦「ずるいよー!」

唯「ずるい~!」

紬「うふふ」

タッタッタ

エレナ「しょうがないですネ~小麦は」

梓「先輩方元気ですね」

エレナ「ミナサン楽しくていい人たちですワ」

梓「むぎ先輩はそういう人です」キリ

澪「り、律も唯もいいヤツですよ」

エレナ「アッハッハ、それは分かりますヨ~」

澪「・・・」

エレナ「本当に困ったとき、助けてくれる。そんな人は中々いませんヨ」

梓「そうなんですか?」

エレナ「世界中を旅してきましたけど、そんな人にめぐりあう機会は無かったネ」

澪「・・・」

エレナ「しかし、仙台で小麦が声をかけてきてくれてワタクシの世界が変わったヨ」

澪「・・・!」

エレナ「金沢でも、ワタクシのバイトのフォローをしてくれたツムギさんにはとても助けられたネ」

梓「・・・そんな事が」

エレナ「日本に来て、とてもヨカッタですワ」

澪「うん、私もエレナさんに会えてよかった」

梓「私もです」

エレナ「ワタクシもミナサンに出会えて嬉しいヨ!」

唯「あずにゃーん!」

梓「どうしたんですかー!」

紬「風音さんがいるわ~!」

梓「行くです!」

タッタッタ

澪「しょうがないな・・・」

エレナ「日本は居心地が良くて、夢を諦めてしまいそうになりますワ」

澪「エレナさん・・・?」

エレナ「サァ、ワタクシたちも行きますネ!」

澪「う、うん」


ピノ「ピピッ」

風音「遊んできていいのよ?」

ピノ「ピッ」

風音「どうしたのかしら、いつもならすぐ遊びにいくのに・・・」

唯「どうしたんだろ?」

紬「甘えているように見えるわ~」

律「怖がってんじゃないか?」

風音「怖いの?」

ピノ「ピピッ」

風音「神様がいる所だから、遊べない・・・そうです」

唯「な、なんと!」

紬「そうね~、お寺だからよね」

梓「ピノの言葉分かるんですか?」

風音「なんとなく・・・ですけど」

唯「す、すごい!意志の疎通だよ!」

律「すっげえ!」

梓「おぉ」

風音「でも、よく分かりましたね。甘えているのと怖がっているのと」

律「私もなんとなく、なんだけどな」

紬「私も~」

風音「そうですか。優しいんですね。ピノが懐くはずです」

律「いやいや」エヘヘ

紬「そんな~」エヘヘ

唯梓「「 ・・・ 」」

風音「ここ、ちょっと寒くありませんか?」

紬「そうかしら?」

律「暑いよ」

風音「なんだか背中がゾクゾクしてて」

梓「あ、歴史がありますからね」

澪「みんな、ここでなにを」

風音「そうですね、織田信長が行った事がありますからね」

律「幽霊とかいるかもな」

澪「ヒァッ」

律「あ、タイミング悪いヤツだなー」

風音「どうしたんですか?」

唯「澪ちゃん、昔の事だからもういないよ」

紬「そうよ、澪ちゃん」

澪「ほ、ほんと?」

律「そうだぞー、もう思い遺すことはなくなって成仏したんだ」

澪「そ、そっか。なんだ・・・」

律「多分な」

澪「ヒァッ」

唯「もぉー、りっちゃん~」

律「あー、ごめんごめん」

ピョン

梓「あ・・・」

ピノ「ピピッ」

唯「おぉ、澪ちゃんの肩に・・・」

澪「あ・・・ピノ」

ピノ「ピッ」

風音「ふふっ」

紬「元気付けているようね~」

修治「おぉ、本当だ」

唯「どこ行ってたの~?」

修治「中涼しいよ。行ってみたらいいよ、中に小麦とエレナもいるから」

紬「行きましょう~」

梓「そうですね、涼んでいきましょう」

唯「アイスは無いの?」

修治「残念だけど・・・」

澪「あっはっは」キラキラ

律「一転して嬉しそうだな」

修治「秋山さーんっ」

澪「?」

修治「しーっ」

澪「??」

修治「こっちきて」ヒソヒソ

澪「・・・?」

テッテッテ

修治「みんなは?」

澪「自由時間としてバラバラで行動してるよ」

修治「チャンス」

澪「なにが・・・?」

修治「付いてきて」

タッタッタ

澪「?」

タッタッタ

澪「ここは?」

修治「人があまり近づかない場所だよ」

澪「・・・?」

修治「・・・」

澪「どうしたの鳥羽さん?」

修治「勝負!」ビシ

澪「え!?」

小麦「やあっ!」

ドカッ

修治「あいたぁ!」

エレナ「しょうがないですネ」ヤレヤレ

澪「小麦とエレナさん・・・?」

小麦「今日できなかった組み手やるんだよ~」

エレナ「そうですワ」

澪「ど、どうして私を呼んだの?」

修治「あれ?興味あると思ったんだけど・・・」

小麦「なーんだ、修治くんの思い違いか」

エレナ「修治サン読みはアテになりませんネ」

澪「・・・」

修治「ま、いいじゃん。さ・・・今日の分やろう」

エレナ「そうですネ」

小麦「頑張って~。澪ちゃんも見ていきなよ。面白いよ」

澪「う、うん・・・」

「・・・」




修治「よろしくお願します・・・」

エレナ「・・・ありがとネ」

修治「なっ! まだ終わってない!」

エレナ「そうですネ。行きますワ」

修治「っ・・・」

シュッ

エレナ「・・・ッ」

バッ



澪「す、すごい」

小麦「修治くん学校で運動系の部活やってるみたいでさ、飲み込みはやいんだ~」

澪「そ、そうなんだ・・・」

小麦「エレナは全部寸止め。修治くんは当てるつもりで挑んでいるんだよ」

澪「あ、危ないよ!」

小麦「当たればね~。エレナの強さ知ってるから本気なわけだし」

澪「で、でも」

小麦「エレナは遊びでやってないよ。真剣に修治くんと向き合ってる」

澪「・・・!」

小麦「だから、二人を信用して見ていられるんだ~」

澪「・・・」

「・・・」





修治「・・・っ」

ザッ

エレナ「・・・ッ!」

シュッ

修治「!」

バシュッ

エレナ「・・・」

修治「あぶね・・・」

エレナ「避けましたワ」

修治「・・・ッ!」

シュッ

エレナ「・・・!」




小麦「でもね・・・」

澪「・・・?」

小麦「二人とも私になにか隠しているようでさぁ」

澪「隠している?」

小麦「うん・・・。気のせいかな」

澪「・・・」

「・・・」




エレナ「そろそろ、終わりですワ」

修治「っ・・・」

エレナ「そんな顔しないネ」

修治「行くよっ」

バシュッ

エレナ「・・・!」

修治「・・・ッ!!」

バッ

シュッ

エレナ「ッ!」

バシィン

エレナ「お見事ですワ」

修治「気を抜いた・・・!」

エレナ「イイエ」




澪「あっ!」

小麦「すごいエレナにガードさせた!」

澪「・・・」

小麦「すごいすごい!」

エレナ「小麦ー!ワタクシたちの飲み物買ってきてくれませんカー?」

小麦「おっけー!」

タッタッタ

修治「・・・」ムス

エレナ「ワタクシは本気でしたヨ?」

修治「小麦をみただろ・・・」

エレナ「アッハッハー、バレましたワ」

修治「ちぇー」

澪「カッコよかった・・・」

エレナ「恐れいるヨ」

「・・・で、なんで澪だけ呼んだんだよ?」

修治「げっ!」

澪「り、律・・・」

エレナ「オー」

修治「律に見られたくなかったからだよ」

律「なんでだよ」

修治「・・・茶かされる」

澪「律は」

律「バーカ!」

修治「ぐっ」

エレナ「修治サン」

修治「ん?」

ダキッ

澪「!」

律「!」

修治「エ、エレナ!?」

エレナ「・・・ありがとう」ボソッ

修治「・・・」

エレナ「照れてますネ!」

修治「な!?」

澪「真っ赤」

律「真っ赤っ赤」

修治「や、やめろー!」

タッタッタ

エレナ「恥ずかしがり屋ですワ」

律「・・・仙台からずっとやってんの?」

エレナ「ワタクシハ毎日、修治サンは東京からですネ」

律「東京ね・・・」

澪「・・・」

小麦「あれ、修治くんは?」

律「もがいて走っていった」

小麦「なんだそれ」

澪「ププッ」

エレナ「アッハッハ」

小麦「はい、エレナ」

シュー

エレナ「サンキューデース」

パシッ

澪「みんなの所に戻ろうか」

律「そうすっか!」

小麦「いい時間だもんね~」

エレナ「そうですネ」



律「よーし!お参りすんぞー!」

梓「さっきお参りしたのでは?」

修治「無しになった」

紬「鳥羽さんだけお参りしたのよ~」

澪「そうだったのか」

小麦「よぉーし。奮発して10円だっ!」

エレナ「オォー!小麦の本気が伺えますネ」

唯「わ、私も本気出すよー!」

風音「5円でいいんじゃないでしょうか・・・」

律「その通りだな」

澪「じゃ、投げるぞ」

チャリーンチャリン

パンパン

小麦「・・・」

エレナ「・・・」

風音「・・・」

紬(みんなの旅が無事終えますように)

梓(みなさんが無事に旅をおえますように)

唯(むぎちゃんとあずにゃんとりっちゃんの旅が無事に終えますように)

澪(むぎと梓と律の旅が無事に終えますように・・・)

律(みんなの旅が無事に終えますように!)


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